One Word Extinguisher REVIEW スコット・ヘレンの並外れたエディット感覚は、1stアルバム『Vocal Studies + Uprock Narratives』から2年の雌伏の時を経て、よりソフィスティケートされ、よりワイドになった。 前作の代名詞ともいえるボーカルチョップは、今作ではM-2『Th Posted in MUSIC エレクトロニカ, ヒップホップ read more
One Bedroom REVIEW 「The Sea and Cake」(1994年)、「Nassau」(1995年)、「The Biz」(1995年)、「The Fawn」(1997年)、「Oui」(2000年)…。 The Sea And Cakeは豊穣な音楽性とワン・アンド・オンリーな個性をポス Posted in MUSIC ポストロック, 音響派 read more
ワルツを踊れ Tanz Walzer REVIEW 岸田繁の驚異的な音楽的雑食性は留まることを知らない。もはや彼からアウトプットされる作品は、ロックというイディオムから楽々と解き放たれ、既成のカテゴリで括るのが困難なほど、新しいコンポジションを確立させてしまっている。 もはやそれは原初的な創作衝動ではなく、高次元の理 Posted in MUSIC ロック read more
Waltz For Debby REVIEW 会社が昼休みになると、僕はひとり飯倉片町の坂をゆるやかに下っていって、麻布図書館に駆け込む。ここで手頃な本を2~3冊借りて、その近くのカフェでちょっとヘビーなくらいに量の多いサーモンのクリームソース・スパゲティーを食べながら、ぺらぺらと本のページを捲るのが日課である Posted in MUSIC ジャズ read more
Romantic Warrior REVIEW 別に僕は正統的かつ保守的なジャズ・ファンをきどる訳でもないし、ご大層な一家言がある訳でもないんだが(そもそもジャズに関して深い知識もない!)、どーしてもエレクトリック・ジャズ、すなわちフュージョンをジャズとして認めることができなかった。 マイルス・デイビスの『Bit Posted in MUSIC フュージョン read more
The Lemon Of Pink REVIEW SEとして日々業務に忙殺される傍ら、エレクトロニカ系ミュージシャンとしても活動も行っている会社同僚のH氏が「オススメですよー」と貸してくれたのが、The Booksの2ndアルバム「The Lemon Of Pink」。 彼らについてはまったく知識がなかったのだが、 Posted in MUSIC エレクトロニカ read more
LEVEL3 REVIEW アルバム・タイトルの『Level3』はスライムやドラキーを倒せる程度かもしれないが、実際のPerfumeのアーティスト・バリューは竜王すら一撃で倒せるレベル。 前作の4thアルバム『JPN』をリリース後、徳間ジャパンからユニバーサルJにレーベル移籍して、本格的に海外 Posted in MUSIC ポップ read more
Legrand Jazz REVIEW 父親が指揮者にして作曲家のレーモン・ルグラン、お姉さんが歌手のクリスティアンヌ・ルグランという音楽一家に育ち、パリ国立高等音楽院でピアノを学んだという血統書付きのサラブレッド、ミシェル・ルグラン。彼の仕事で何よりもまず思い浮かぶのは、「シェルブールの雨傘」「ロシュフ Posted in MUSIC ジャズ, ラウンジ read more
Loophole REVIEW 高橋幸宏は某インタビューにおいて、Sketch Show結成時に「細野さんとやるのは久しぶりだったから、最初はお互いの探りあいで、なかなか方向性が見出しにくかった」という趣旨の発言をしている。 確かに彼らのデビューアルバム「Audio Sponge」は、軽妙なポップ Posted in MUSIC エレクトロニカ read more
√5 REVIEW メンズノンノ系のルックスとハイトーン・ハスキーボイスを駆使して女子をノックアウトさせるKONTA(ヴォーカル&サックス)、「アタイを抱くにはまだアンタはネンネだね」と言わんばかりのホステス・オーラを発散させる杏子(ヴォーカル)、『帝都物語』の加藤保憲にクリソツなマッ Posted in MUSIC ロック read more