皆さんは「Six Degrees of Kevin Bacon」、俗にいう「ベーコン数」というゲームをご存知だろうか。
ケビン・ベーコンと共演したことがある俳優は「ベーコン数1」、ベーコン数1の俳優と共演した別の俳優は「ベーコン数2」…とカウントしていくゲームで、ほとんどのハリウッド俳優は「ベーコン数4」以内にはおさまってしまうんだそうな。
っていうか、どんだけ映画出まくってるんだケビン・ベーコン!
もともとは青春スターとしてハリウッド・デビューを果たし、主演作『フットルース』でブレイクした彼だが、今では一筋縄ではいかないサイコ・キャラを嬉々として演じ、性格俳優としての地位を確立している。
グレッグ・アイルズの『24時間』を原作にしたこの『コール』でも、子供を誘拐しては身代金を要求し、おまけに美人ワイフとも一戦交えようとする粘着質キャラを好演している。ホント、こんな役ばっかりだなあケビン・ベーコン。
だが正直、お話としては相当生温い。娘役のダコタ・ファニングが喘息持ちで、3分以上発作が続くと死んでしまうという設定も、ストーリー内でサスペンスを作動させるには、うまく消化しきれていない。
スチュアート・タウンゼン演じる旦那が飛行艇乗りという設定も、終盤に『紅の豚』のポルコ・ロッソばりの操縦術を見せつけるんだが、どーにもとってつけたようなアクション・シーンになっており、今ひとつノリきれず。
演出を手がけているのは、メキシコ出身のルイス・マンドーキ。『メッセージ・イン・ア・ボトル』や『エンジェル・アイズ』といった、直球ストレート系の恋愛ドラマを上梓してきた人物。
しかし、どーもこのマンドール氏、カットで絵を繋ぐよりもカメラを縦横無尽に動かすのがお好きな監督らしく、やたら鏡に写り込んだ俳優のフルサイズ・ショットを多用したりして、絵が締まらないことこの上なし。
しかしそんな弱点を凌駕するくらい、シャーリーズ・セロンがエロいんである。ヤラしいんである。ブラの肩ひもを終始見せまくって、ケビン・ベーコンを逆に挑発してるんではないか、と思うくらいに色気がダダ漏れ状態。
こんなエロいワイフがいたら、そりゃー悪い人たちに目を付けられるわな。
- 原題/Trapped
- 製作年/2002年
- 製作国/アメリカ
- 上映時間/ 106分
- 監督/ルイス・マンドーキ
- 製作/ルイス・マンドーキ、ミミ・ポーク・ギトリン
- 製作総指揮/マーク・キャントン、ニール・キャントン、リック・ヘス、ハンノ・ヒュース、グレン・バラード
- 原作/グレッグ・アイルズ
- 脚本/グレッグ・アイルズ
- 撮影/フレデリック・エルムズ、ピョートル・ソボチンスキー
- 編集/ジェリー・グリーンバーグ
- 音楽/ジョン・オットマン
- シャーリーズ・セロン
- ダコタ・ファニング
- スチュアート・タウンゼント
- ケヴィン・ベーコン
- コートニー・ラヴ
- プルイット・テイラー・ヴィンス
- スティーヴ・ランキン
- ゲイリー・チョーク
- コリーン・キャンプ
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