1973年 アルバムランキング

竹島ルイの独断と偏見による1973年 アルバムランキングです。ランキングは常に暫定的なので、明日にも変わるかもしれません。悪しからず。
  1. 『Tubular Bells』Mike Oldfield
  2. ヴァージン・レコードの記念すべき第1回作品。マイク・オールドフィールドがあらゆる楽器をほぼ一人で演奏して、多重録音を重ねたという偏執狂的アルバム。「パート1」は、『エクソシスト』のテーマ曲としてあまりにも有名。

  3. 『Hosono House』細野晴臣
  4. 細野晴臣が当時住んでいた埼玉県狭山市アメリカ村の自宅に機材を持ち込んでレコーディングした、日本の元祖宅録アルバムにしてソロ・デビュー作。演奏の中心となったのは、鈴木茂、松任谷正隆、林立夫と結成したキャラメル・ママ。当時の様子は、鈴木惣一朗が詳細なインタビューを敢行した『細野晴臣 録音術 ぼくらはこうして音をつくってきた』に詳しい(名著!)。「ろっか・ばい・まい・べいびい」とか「終わりの季節」とか「恋は桃色」とか、名曲のオンパレード。

  5. 『Innervisions』Stevie Wonder
  6. ほぼ全ての楽器を自分で演奏して、自分で歌って、自分でプロデュース。スティーヴィー・ワンダーの才気が爆発しまくった16thアルバム。

  7. 『ひこうき雲』荒井由実
  8. 天才少女ユーミンが、日本の音楽シーンに舞い降りた記念すべきデビュー盤。演奏を務めているのは、キャラメル・ママ。「恋のスーパー・パラシューター」なんてタイトル、よく思いつけるよなあ。

  9. 『Neu!2』Neu!
  10. 大学の友人の高塚くんに、なぜかタワレコで買ってもらった記憶がある。「パート1聴いてないけど、いきなりパート2でいいの?」って聞いたら、「ほとんど変わんないから大丈夫」って言ってたね。ありがとう、高塚くん。あれからずっとノイ!聴いとります。

  11. 『Paris 1919』John Cale
  12. ヴェルベット・アンダーグラウンド時代とは正反対の、ストリングスをまぶしたソフトロックのような柔らかさ。ジョン・ケイルの懐の広さが伺えます。

  13. 『Berlin』Lou Reed
  14. ベルリンの街で男と娼婦が出会い、そして別れるまでの物語。退廃の都市で繰り広げられる、“音で見る映画”というコンセプト・アルバム。陰鬱。刹那的。だからこそ、胸に響く。後にジュリアン・シュナーベルが、アルバムを完全再現したライヴをドキュメンタリー映画『ルー・リード/ベルリン』として発表してます。

  15. 『A Wizard, a True Star』Todd Rundgren
  16. このアルバムを聴いたジョン・レノンは「マジ、神!」と絶賛し、そのジョンを射殺したマーク・チャップマンのホテルには、このレコードが飾ってあったんだとか。全編にドラッギーな魅力が詰まった、マジカルな一作。

  17. 『Light As A Feather』Return to Forever
  18. 『Aladdin Sane』David Bowie
  19. created by Rinker
    ワーナーミュージックジャパン
  20. 『There Goes Rhymin’ Simon』Paul Simon
  21. フォーク・ロックから遠く離れ、ニューオリンズ・ジャズやフュージョンの風情をまぶせた、ポール・サイモンの“ひとりごと”。

  22. 『Ringo』Ringo Starr
  23. ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスンのビートルズ仲間だけでなく、ランディ・ニューマンまでソングライターに招聘できるのってリンゴしかいないっしょ。

  24. 『For Everyman』Jackson Browne
  25. created by Rinker
    ワーナーミュージックジャパン
  26. 『Holland』Beach Boys
  27. ブライアン・ウィルソンの深刻な精神疾患を考慮して、「オランダでレコーディングすれば、気分転換になるだろう」という安易すぎるアイディアで作られたアルバム。ブライアンはオランダでもドラッグ三昧となってしまったため、美しいメロディーもサーフ・ミュージック感も皆無だが、灰色の膜が薄くかかったかのような不思議な滋味がある。

  28. 『The Tin Man Was A Dreamer』Nicky Hopkins
  29. 『Dixie Chicken』Little Feat
  30. M-1「Dixie Chicken」の拍を見失いそうになるリズムが最高。

  31. 『Honky Tonk Heroes』Waylon Jennings
  32. どストレートにカントリー。

AWARDS

グラミー賞
最優秀レコード賞
『The First Time Ever I Saw Your Face』 Roberta Flack
最優秀アルバム賞
『The Concert for Bangla Desh』 George Harrison & Friends (Ravi Shankar, Bob Dylan, Leon Russell, Ringo Starr, Billy Preston, Eric Clapton & Klaus Voormann)
最優秀楽曲賞
『The First Time Ever I Saw Your Face』 Roberta Flack
最優秀新人賞
America
 

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