村木与四郎

『悪い奴ほどよく眠る』（1960年）は、黒澤明監督が高度経済成長期の日本社会に切り込んだ社会派サスペンス。官僚と企業の癒着に父を追い詰められ…

『乱』（1985年）は、黒澤明が自らの芸術人生を総括するかのように創り上げた戦国叙事詩。『リア王』の悲劇構造と「三子教訓状」の家族神話を融合…

『用心棒』（1961年）は、黒澤明が監督し、三船敏郎が流れ者・桑畑三十郎を演じた時代劇。江戸時代の宿場町を舞台に、互いに対立する二つの勢力の…

『どですかでん』（1970年）は、黒澤明が初めて手掛けたカラー作品であり、崩壊と再生を描く“自己治療の映画”である。スラムに生きる人々の幻想…

『天国と地獄』（1963年）は、大手靴メーカーの重役・権藤金吾に身代金要求が届き、誘拐されたのが運転手の息子と判明する。警察は権藤邸を拠点に…

『椿三十郎』（1962年）は、城代家老の不正を糾そうとする若侍たちが、次席家老一派の策にはまり窮地に陥るところから始まる。そこへ現れた三十郎…

『蜘蛛巣城』（1957年）は、黒澤明監督がシェイクスピア『マクベス』を日本の戦国時代に翻案した作品。霧に包まれた森で予言を受けた武将・鷲津が…

『隠し砦の三悪人』（1958年）は、戦に敗れた秋月家の侍大将・真壁六郎太が、雪姫と黄金二百貫を守りながら敵地を横断する物語。欲深い百姓二人を…