『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました

『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』ゲーテの「ファウスト」とも共振するシリーズ最大の悲劇」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。

  『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(05)というタイトルは、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(83)に呼応している。

もともと『ジェダイの帰還』は、原題で「Revenge of the Jedi」というタイトルが付けられていた。だがルーカスが「高潔なジェダイは復讐なんぞ求めないはず!」と考え直し、プレミア上映の数日前になって急遽タイトルを「Return of the Jedi」に変更。突然のタイトル変更で調整が間に合わず、日本では『ジェダイの復讐』というタイトルで公開されてしまったのである。

ルーク・スカイウォーカーが銀河に平和をもたらすまでを描いたオリジナル・トリロジー最終作の“Return”に対し、ダース・ベイダーと銀河帝国の誕生を描いたプリクエル・トリロジー最終作を“Revenge”にすることで、ルーカスは光の三部作と影の三部作を対照せしめた。選ばれし者(The Chosen one)だったはずのアナキン・スカイウォーカーが、パルパティーンの策謀によって闇堕ちする物語。間違いなく『シスの復讐』は、全シリーズのなかで最も悲劇色の強い作品である。

ぜひご一読ください!

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