『Chime』の考察/解説レビューをcinemas PLUSに寄稿しました

『Chime』不純物なし、クロサワ成分100%の不条理ホラー”」という考察/解説レビューをcinemas PLUSに寄稿しました。

「脈絡がない」という表現は、往々にして否定的な意味で使われることが多い。筋の繋がりがない。行き当たりばったり。意味不明。散漫。

だがある種の映画にとっては、それがプラスに作用することがある。ストーリーテリングの段取りを踏むことなく、純然たるビジュアル表現のみで世界を構築してしまう潔さ。そこにあるのは、混じり気なしの映像的愉悦のみ。黒沢清監督の新作中編『Chime』(2024)は、まさしくそのような作品だ。

本作は、配信プラットフォーム「Roadstead」のオリジナル作品第一弾。全世界999個限定のライセンスを99USドル(1万4,850円)で販売するという、異色の販売形態がとられている。8月2日(金)からは、東京・菊川のミニシアターStrangerを皮切りに、全国の映画館で順次劇場公開。より多くの黒沢ファンが、本作に触れられることとなった。

ぜひご一読ください!

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