サー・リドリー・スコット。今年87歳を迎えるイギリス生まれのこの巨匠は、SF、ファンタジー、サスペンス、歴史大作と、節操がないほどにあらゆるジャンルを横断してきた。
その創作意欲は衰えるどころか、マグマのようにますます燃え盛り、ここ10年のスパンだけでも『オデッセイ』(2015)、『エイリアン: コヴェナント』(2017)、『ゲティ家の身代金』(2017)、『最後の決闘裁判』(2021)、『ハウス・オブ・グッチ』(2021)、『ナポレオン』(2023)、『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』(2024)と、とんでもないペースで作品を発表し続けている。
自らストーリーボードを描き、猛烈スピードで撮影を済ませ、編集やCGなどのポストプロダクション作業を進めながら、次回作の仕込みもしてしまうマルチタスクぶり。おまけに他作品のプロデュースや、次々回作の企画検討も同時並行で行っている。スティーヴン・スピルバーグ(77歳)、クリント・イーストウッド(94歳)と並んで、「ワーカホリックお爺ちゃん監督三人衆」のひとりと呼んで差し支えあるまい。
ぜひご一読ください!
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