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2024/12/12

『ジョン・ウィリアムズ/伝説の映画音楽』(2024)の考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました

『ジョン・ウィリアムズ/伝説の映画音楽』少年の心を抱いたまま大人になった天才作曲家の回顧録」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。

2023年9月5日。普段は着ることのないタキシードに身を包み、いささか緊張した面持ちで、筆者はサントリーホールまでいそいそと出かけた。お目当ては、映画音楽界の巨匠ジョン・ウィリアムズ。伝説のマエストロが30年ぶりに来日して、『スター・ウォーズ』(77)や『スーパーマン』(78)や『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(81)や『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)を披露してくれるとあれば、是が非でも駆けつけるしかない。子供の頃から聴き続けてきた名曲の数々に生で触れ、感激に打ち震えたのである。

印象的だったのが、曲が始まる前に「(次の曲は)インディ・ジョーンズですよ」「ダース・ベイダーのテーマですよ」と、マイクも使わず聴衆に語りかけていたこと。気取らない人柄というか、チャーミングというか。何気ないファンサの一つ一つに、彼の優しい人柄が伺える。スピルバーグも「上品だが気さくで温かい人」と評しているくらいだから、根っからの人格者なのだろう。

そして彼は、決して表に出るタイプではない。マーティン・スコセッシ監督の『タクシードライバー』(76)、ブライアン・デ・パルマ監督の『スカーフェイス』(83)、ロバート・ゼメキス監督の 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』(97)など、錚々たる映画のメイキング・フィルムを手がけてきたローラン・ブーズローは、ジョン・ウィリアムズの密着ドキュメンタリーを作らせてほしいと、長年にわたって交渉し続けてきた。そのたびに偉大なるマエストロは、謙虚な態度でその申し出を断ってきたという。「誰も僕の人生になんて興味ないよ」(*1)。それが彼のシンプルな理由だった。

ぜひご一読ください!

DATA
  • 原題/Music by John Williams
  • 製作年/2024年
  • 製作国/アメリカ
  • 上映時間/106分
  • ジャンル/ドキュメンタリー
STAFF
  • 監督/ロラン・ブーズロー
  • 製作/スティーヴン・スピルバーグ、ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、ダリル・フランク、ジャスティン・ファルベイ、サラ・バーンスタイン、ジャスティン・ウィルクス、メレディス・カウルファース、キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル、ロラン・ブーズロー
  • 製作総指揮/マーカス・キース、マイケル・ローゼンバーグ
  • 撮影/トビー・ティエールマン
  • 音楽/ジョン・ウィリアムズ
  • 編集/デヴィッド・パルマー、シエラ・ニール、ジェイソン・サマーズ
CAST
  • ジョン・ウィリアムズ
  • スティーヴン・スピルバーグ
  • ジョージ・ルーカス
  • ロン・ハワード
  • J・J・エイブラムス
  • クリス・マーティン
  • ヨーヨー・マ
  • アン=ソフィー・ムター
FILMOGRAPHY