『Away』孤独と向き合い、孤独を見つめた、私小説的アドベンチャー」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。
今や、アニメーション製作に費やされるバジェットは増大の一途をたどり、投入される人員もますます肥大化している。約16億9,800万ドルという、アニメーション映画として当時歴代最高の興行収入を叩き出した『インサイド・ヘッド2』(24)の制作費は、およそ2億ドル。映画サイトIMDBでキャスト&スタッフの欄をクリックしてみると、800人近いクルーの名前がズラリと並ぶ。(*1)
アウトラインを決めるためのブリーフィングが繰り返され(ディベロップメント)、複数のライターによってシナリオが作られ(ストーリー)、チーム内で絵コンテを共有し(エディトリアル)、キャラクターやセットをデザインし(プロダクション)、レイアウトやらライティングやらの作業を経て、ようやくひとつの作品が出来上がる。世界最高峰のアニメーション制作会社ピクサーともなれば、その規模はあまりにも巨大だ。
その一方で、テクノロジーの発達はパーソナルなアニメ制作も可能にした。1994年生まれ、ラトビア出身のギンツ・ジルバロディスは、デスクトップの上で独自の世界を創り出してきた若き才能。無から有を生み出すアニメーションの世界は、彼の想像の翼を大きくはためかせた。
ぜひご一読ください!
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