2025/8/10

『近畿地方のある場所について』(2025)の考察/解説レビューをIGN JAPANに寄稿しました

近畿地方のある場所について – レビュー」という考察/解説レビューをIGN JAPANに寄稿しました。

ウェブ小説で2300万PV、単行本で70万部を超える大ヒットを記録し、「このホラーがすごい!2024年版」で1位に輝いた、背筋のホラー小説『近畿地方のある場所について』。この作品は、非常に野心的な戦略で構成されている。

一人称で綴られる体験談形式でもなければ、三人称で語られる物語形式でもない。一応“私”という語り手は存在するものの、「消息を絶った編集者を探すために情報を求める」という体裁になっており、その手がかりとして、コメント欄への書き込み、雑誌記事、読者からの手紙、インタビューのテープ起こしなど、さまざまな情報が断片的に散らばっている。

現実と虚構が混じり合ったような、フェイクドキュメンタリー手法。これはそのまま、今回の映画化を手がけた白石晃士の監督作が持つ特徴に当てはまる。代表作『ノロイ』(2005年)は、インタビュー、テレビ番組、防犯カメラなどの映像を、パッチワークのように組み合わせることで、ドキュメンタリーとしてのリアリティを創出していたし、韓国との合作で制作された『ある優しき殺人者の記録』(2014年)は、全編ノーカット長回しを模した映像によるPOVモキュメンタリーだった。

ぜひご一読ください!

作品情報
  • 製作年/2025年
  • 製作国/日本
  • 上映時間/103分
  • ジャンル/ホラー
スタッフ
キャスト
白石晃士 監督作品レビュー