「なぜ濱口竜介の映画は世界の映画祭を席巻するのか? “言葉の限界”を超える普遍的な魅力を深掘り解説」という考察/解説レビューを映画チャンネルに寄稿しました。
『偶然と想像』(2021年)ではベルリン銀熊賞、『ドライブ・マイ・カー』(2021年)ではカンヌ脚本賞および米アカデミー国際長編映画賞、そして『悪は存在しない』(2023年)ではヴェネツィア銀獅子賞を受賞。日本を代表するフィルムメーカー濱口竜介監督は、これまで世界の映画祭を席巻し続けてきた。
なぜ彼の作品は、国境や文化の壁を越え、熱狂的に支持されるのだろう?その理由はもちろん、極めて優れた映像言語の構築力を備えていることにある。
『ドライブ・マイ・カー』で、雪に覆われた北海道の白い大地を走る真っ赤なサーブ900が、主人公の秘めた感情のうねりを示す、強烈な《視覚的暗喩》。『偶然と想像』の対話シーンで顕著に見られる、緻密な切り返しによって日常的な会話劇の緊張感を高める《視線の演出》。『寝ても覚めても』(2018年)の震災直後の雑踏で、主人公の二人が磁石のように引き寄せられていく《動線のコレオグラフィー》。『悪は存在しない』における、森の木々を真下から見上げる不穏なトラッキングショットのような、《流麗なカメラワーク》。
映像は何よりも雄弁なユニバーサル・ランゲージだ。日本語を解さない海外の審査員や観客にも、純粋な視覚的快楽と映画的演出によって、関係性の劇的な変化や心情をダイレクトに伝播していく。
ぜひご一読ください!
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