「『隣人たち』観客の視界を狂わせる、逃げ場のない心理迷宮」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。
映画作りはいつだってトラブルと隣り合わせだ。どれほど綿密に計画を練り上げても、現場では予測不能なアクシデントが牙を剥く。『隣人たち』(24)もまた、完成に至るまでの舞台裏が、映画に負けず劣らずスリリングだった。
そもそも本作は、ベルギー映画『母親たち』(18)のハリウッド版リメイクとしてスタートしたプロジェクト。オリジナルの監督であるオリヴィエ・マッセ=ドゥパスが引き続きメガホンを取るはずだったものの、撮影が始まるわずか4日前になって突如降板(家庭の事情のようだが、その理由について正式なアナウンスはされていない)。現場は絶体絶命のピンチに見舞われてしまった。
この危機を救ったのが、撮影監督として参加していたブノワ・ドゥロームだ。『青いパパイヤの香り』(93)、『博士と彼女のセオリー』(14)、『誰よりも狙われた男』(14)、『永遠の門 ゴッホの見た未来』(18)など、長きにわたって監督たちのビジョンを支えてきた彼だが、もちろん作品全体の舵を取る経験はゼロ。そんなドゥロームに、プロデューサーでもあった主演俳優のジェシカ・チャステインとアン・ハサウェイは、朝食の席で「監督デビューを果たす覚悟はある?」と打診する。
ぜひご一読ください!
作品情報
スタッフ
- 監督/ブノワ・ドゥローム
- 脚本/サラ・コンラット
- 製作/ケリー・カーマイケル、ジェシカ・チャステイン、アン・ハサウェイ、ポール・ネルソン、ジャック=アンリ・ブロンカール
- 製作総指揮/セバスティアン・レボ、ジョン・ゾイス、ジョリアン・ブレビンズ、オリビエ・マッセ=ドゥパス、マシュー・グレッドヒル
- 制作会社/モーザック・フィルムズ、ネイバーフッド・フィルムズ、バーテックス・フィルムズ、ハティテュード・フィルムズ
- 原作/バーバラ・アベル
- 撮影/ブノワ・ドゥローム
- 音楽/アン・ニキティン
- 編集/ジュリエット・ウェルフラン
- 美術/ラッセル・バーンズ
- 衣装/ミッチェル・トラバーズ
キャスト
ブノワ・ドゥローム 監督作品レビュー
- 隣人たち(2024年/アメリカ、ベルギー、フランス、イギリス)
