Laurel Halo『Atlas』の考察/解説レビューをmusitに寄稿しました

儚くも美しい宇宙、ほのかに漂う死の匂い──Laurel Halo『Atlas』」という考察/解説レビューをmusitに寄稿しました。

今年3月に71歳でこの世を去った坂本龍一は、自らの葬儀用に「最後のプレイリスト」を作成していた。バッハ、ドビュッシー、エリック・サティ、ビル・エヴァンス、エンニオ・モリコーネ、武満徹…。ラインナップには、錚々たる顔ぶれが並ぶ。そして全33曲に及ぶプレイリストの最後を飾るのは、ローレル・ヘイローの「Breath」(2020年リリースのサウンドトラック『Possessed』収録)。神聖かつ荘厳なドローン・アンビエントは、彼が辿った音楽の旅を締めくくるに相応しい。

だがローレル・ヘイローは、キャリア初期から茫漠とした音楽を志向していたわけではない。少なくともデビュー・アルバムの『Quarantine』(2012)から3rdアルバムの『Dust』(2017)までは、中性子のように電子の音塊がピコピコと動き回るカラフルなIDMだったり、ちょっと分裂症気味なアヴァン・ポップだったり、当時の彼女が織り成す楽曲には明快なメロディーとビートが存在していた。

ぜひご一読ください!

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