『メッセージ』の考察/解説レビューをフィルマガに寄稿しました

【ネタバレ解説】映画『メッセージ』に秘められた“ループ構造”を解き明かす」という考察/解説レビューをフィルマガに寄稿しました。

早川書房が発行するSFマガジンのオールタイムベストSFで、栄えある第1位を獲得したテッド・チャンの傑作短編小説「あなたの人生の物語」。このSFクラシックを鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化し、興行的・批評的にも大きな成功をおさめた作品が『メッセージ』だ。日本では、「宇宙船の造形がスナックお菓子のばかうけに似ている!」ということでも話題になったが、実際の映画はそんな“ゆるふわイメージ”を吹き飛ばすくらい、超緻密に設計されたハードSF。本稿では、映画『メッセージ』に秘められた“ループ構造”を解き明かしつつ、映画のテーマを深掘りしていこう。

映画『メッセージ』あらすじ

突如、世界各地に現れた12の巨大な宇宙船。アメリカ軍から協力を要請された言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)は、地球に飛来した目的を解き明かすため、生物学者イアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)と共に異星人とのコンタクトを試みる。異星人が使う言語を解読していくなかで、ルイーズは時間を行き来するような不思議な感覚を覚えるようになる。やがて異星人が地球にやってきた本当の理由が解き明かされた時、世界は未曾有の危機を迎える…。

※以下、映画『メッセージ』のネタバレを含みます

ぜひご一読ください!

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