『夜明けのすべて』の考察/解説レビューをクイック・ジャパン・ウェブに寄稿しました

『夜明けのすべて』松村北斗と上白石萌音が紡ぐ<脱恋愛至上主義>。映画としての豊かな体験をもたらす理由」という考察/解説レビューをクイック・ジャパン・ウェブに寄稿しました。

映画『夜明けのすべて』が、2月9日より公開中だ。原作は、『そして、バトンは渡された』で第16回本屋大賞を受賞した、瀬尾まいこの同名小説。彼女自身パニック障害を患った経験が、この物語の原型となっている。監督は三宅唱、上白石萌音&松村北斗(SixTONES)が主演。すでに高い評価を得ているこの作品は、なぜ豊かな体験を鑑賞者にもたらすのか。ストーリーや映像表現をレビューする。

監督を務めたのは、『きみの鳥はうたえる』(2017年)、『ケイコ 目を澄ませて』(2022年)で高い評価を受けた気鋭のフィルムメーカー、三宅唱。2月9日~2月11日の週末観客動員数ランキングでは、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』、『「鬼滅の刃」 絆の奇跡、そして柱稽古へ』、『ゴールデンカムイ』に次ぐ初登場4位にランクイン。Filmarksの初日満足度ランキングでも、4.22のスコア(レビュー数:5,612)をマークして堂々の1位に輝いている。

主演は、NHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(2021年〜2022年)で夫婦役を演じた、上白石萌音&松村北斗。いま最も旬な若手俳優ふたりが、再び共演を果たしている。といっても、今回彼らは恋愛関係には陥らない。男女間の友情を結ぶ訳でもない。映画のなかで、松村北斗が「男女の友情が成立するかどうか、なんてどうでもいい話をする人がいますよね」というセリフを言っているくらいだ。まさしくこの映画は、恋だの友情だのといった話に収斂せず、他者を理解しようとするという、慎ましやかなコミュニケーションで構築されている。

ぜひご一読ください!

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