James Blake『Playing Robots Into Heaven』の考察/解説レビューをmusitに寄稿しました

内省的で閉鎖的なリリシズムからの解放──James Blake『Playing Robots Into Heaven』』」という考察/解説レビューをmusitに寄稿しました。

ジェイムス・ブレイクの音楽は、他の誰とも似ていない。まるで蜃気楼のように、ゆらゆらと立ち上ってくるサイケデリア。細かく刻まれたサンプリング音。薄くオートチューンがかかったウィスパー・ボイス。そこには、静かに孤独を噛み締めるかのような、冷ややかで内省的な音楽があった。

求道者のような手つきで、彼は踊れないダンス・ミュージック…「ポスト・ダブ・ステップ」を磨き上げていく。それは、2021年の『Friends That Break Your Heart』以来2年ぶりとなるニュー・アルバム『Playing Robots Into Heaven』でも、その匂いは濃厚だ。メランコリックでアンビエントな手触りは、ジェイムス・ブレイクならではのなせる技だろう。だが同時に、氷の刃のようにエッジーだった初期作に比べて、どこか丸みを帯びたポップネスも感じさせる。

ぜひご一読ください!

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