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『ミッドナイト・ラン』(1988)の考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました

『ミッドナイト・ラン』二人の名優の芝居が極上のケミストリーを生んだ、バディ・ムービーの金字塔」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。

二人組を主人公にすえたバディ・ムービーはの歴史は古い。’30年代に“極楽コンビ”の名前で親しまれたローレル&ハーディや、ヴォードヴィル芸人としてキャリアをスタートさせたアボットとコステロなど、かつてはお笑いコンビによるコメディ映画が主流だった。その流れは、『珍道中シリーズ』でお馴染みのビング・クロスビーとボブ・ホープ、『底抜けシリーズ』のディーン・マーティンとジェリー・ルイスなど、’50年代まで続いていく。

しかし時代が’60年代末にさしかかり、ベトナム戦争を背景としたアメリカン・ニューシネマが台頭してくると、バディも単なるお笑いのボケ・ツッコミの関係から、深い友情で結ばれたホモソーシャル的関係に変化する。ジョン・ヴォイトとダスティン・ホフマン主演の『真夜中のカーボーイ』(69)、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード主演の『明日に向って撃て!』(69)、ジーン・ハックマンとアル・パチーノ主演の『スケアクロウ』(73)などなど、悲劇的結末に向かって疾走するヒューマンドラマが数多く生まれた。

イケイケの‘80年代になると、しっとりとした情感をたたえていたバディ・ムービーは、アクション映画いう新しいフェーズに突入。ニック・ノルティとエディ・マーフィ主演の『48時間』(82)、メル・ギブソンとダニー・グローヴァー主演の『リーサル・ウェポン』(87)は、その代表格といえるだろう。人種も性格も異なるキャラクター同士が、時には反発しながらも友情を育み、事件を解決していく。アクションでありながらヒューマンドラマの要素も含んだバディ・ムービーものは、ヒット作を連発。つまり‘80年代においてバディ・ムービーは、“カネになるジャンル”だったのだ。

ぜひご一読ください!

DATA
  • 原題/Midnight Run
  • 製作年/1988年
  • 製作国/アメリカ
  • 上映時間/126分
  • ジャンル/アクション、コメディ、クライム
STAFF
  • 監督/マーティン・ブレスト
  • 脚本/ジョージ・ギャロ
  • 製作/マーティン・ブレスト
  • 製作総指揮/ウィリアム・S・ギルモア
  • 撮影/ドナルド・ソーリン
  • 音楽/ダニー・エルフマン
  • 編集/ビリー・ウェーバー、クリス・レヴェンゾン、マイケル・トロニック
  • 美術/アンジェロ・グラハム
  • 衣装/グロリア・グレシャム
CAST
  • ロバート・デ・ニーロ
  • チャールズ・グローディン
  • ジョン・アシュトン
  • デニス・ファリナ
  • ジョー・パントリアーノ
  • ヤフェット・コットー
  • リチャード・フォロンジー
  • ロバート・ミランダ
  • ジャック・キーホー
FILMOGRAPHY