『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』の考察/解説レビューをIGN Japanに寄稿しました

ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック! – レビュー」という考察/解説レビューをIGN Japanに寄稿しました。

自称リーダーのレオナルド、腕っぷしの強いラファエロ、ムードメーカーのミケランジェロ、頭脳派のドナテロ。1984年にケヴィン・イーストマンとピーター・レアードによって産み出された「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」は、今や世界的なポップカルチャーアイコン。4人のカメ忍者たちは、コミック、アニメ、ゲームとメディアを横断して活躍の場を広げ、『ミュータント・タートルズ』(1990年)を皮切りに劇場用映画も過去6作品が作られている。そして通算7本目となる最新作が、2023年9月22日より劇場公開となる『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』だ。

いきなり結論から申し上げますが、本作は『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018年)、その続編『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023年)に勝るとも劣らぬ、傑作アニメーション。ストーリー、ビジュアル、サウンド、すべてが綿密に計算し尽くされ、エンターテインメント作品として申し分ない完成度を誇っている。マジでこれは、映画館マストウォッチ案件ではなかろうか。

監督を務めているのは、『ミッチェル家とマシンの反乱』(2021年)のジェフ・ロウ。意外なことに、彼が制作にあたって最も参考にしたのが、Netflixで配信中の『ボクらを作ったオモチャたち』(2017年〜)。有名オモチャの開発秘話を紐解くドキュメンタリー番組だ。ジェフ・ロウはシーズン3の「ニンジャ・タートルズ」紹介エピソードを観て、子供の頃に遊んでいた感覚を呼び起こしたのだという。むしろスタッフには、過去作は観なくても良いと指示。これまで積み上げてきた過去の遺産に頼るのではなく、新しい感覚を大事にしたかったのだろう。ティーンエイジャーが抱くような、フレッシュな感覚を。

ぜひご一読ください!

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