2019年 映画ランキング

竹島ルイの独断と偏見による2019年 映画ランキングです。ランキングは常に暫定的なので、明日にも変わるかもしれません。悪しからず。
  1. 『バーニング 劇場版』イ・チャンドン
  2. マイルス・デイビスの『死刑台のエレベーター』をBGMに、黄昏のなかヘミが半裸で踊るショットは、この10年で最も美しいシーン。

  3. 『スパイダーマン:スパイダーバース』ピーター・ラムジー、 ボブ・ペルシケッティ、 ロドニー・ロスマン
  4. 「人種も、ジェンダーも、文化の違いも関係ない」という力強いメッセージ。そこにもう一つ、「世代も関係ない」という横軸も加わる。ダイバーシティが崩壊しつつある現代にあって、この映画が訴えかけるものはとてつもなく大きい。

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  5. 『女王陛下のお気に入り』ヨルゴス・ランティモス
  6. 『メランコリック』田中征爾
  7. メランコリック/田中征爾
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  8. 『バジュランギおじさんと、小さな迷子』カビール・カーン
  9. この映画を逗子海岸映画祭で観れたのは、本当に良い思い出。

  10. 『ハッピー・デス・デイ』クリストファー・B・ランドン
  11. 『岬の兄妹』片山慎三
  12. 『万引き家族』を遥かに上回る貧困と悲劇性にクラクラする。映画的としか言いようのないショットも満載。必見の一作。

  13. 『さらば愛しきアウトロー』デヴィッド・ロウリー
  14. 70年代にロバート・レッドフォードが好んで演じてきた“チャーミングで頭の切れる強盗”役を、時空を超えてデヴィッド・ロウリーが再現。これ以上完璧な俳優引退作はないのでは。

  15. 『よこがお』深田晃司
  16. お話が面白いとか面白くないとかの前に、「何だこの神ショット!」っていうカッコいい絵面の連続で、普通に興奮した。

  17. 『アップグレード』リー・ワネル
  18. 『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』アレクセイ・シドロフ
  19. 『ファイティング・ファミリー』スティーヴン・マーチャント
  20. 『グリーンブック』ピーター・ファレリー
  21. 愛想笑いと苦笑と心からの笑みを完璧に使い分けるマハーシャラ・アリ、おそるべし。ハリウッドの底力を感じさせる良作。

  22. 『アス』ジョーダン・ピール
  23. ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』、ホラー映画『13日の金曜日』、ポップ・アイコンとしてのマイケル・ジャクソン。この映画には、映画、小説、音楽、あらゆるポップカルチャーが暗喩として用いられている。しかも単なるホラーではなく、アメリカ社会の闇を暴き出す優れた社会派映画でもある。2作目にしてジョーダン・ピールの才能がいよいよ露わになってきた。

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  24. 『ジョン・ウィック:パラベラム』チャド・スタエルスキ
  25. 『工作 黒金星と呼ばれた男』ユン・ジョンビン
  26. 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ジョン・ワッツ
  27. 『ドッグマン』マッテオ・ガローネ)
  28. 『ボーダー 二つの世界』アリ・アッバシ
  29. 『ザ・バニシング -消失-』ジョルジュ・シュルイツァー
  30. 『クリード 炎の宿敵』スティーブン・ケイプル・Jr
  31. 『きみと、波にのれたら』湯浅政明
  32. 『運び屋』クリント・イーストウッド
  33. いやーイーストウッド映画って、ホントにサクサク話進むわ。余計なことを一切しない。シンプルでまっすぐで王道。それが凄い。

  34. 『ジュマンジ/ネクスト・レベル』ジェイク・カスダン
  35. 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』クエンティン・タランティーノ
  36. 『ジョーカー』トッド・フィリップス
  37. CNNの情報によれば、アメリカのトランプ大統領がこの作品をえらく気に入り、ホワイトハウスで『ジョーカー』の上映会を実施したんだとか。個人的には、いつの日かジョーカーのお面を被った者たちが、ホワイトハウスを囲むんじゃないか、という妄想が頭をもたげてしまう。

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  38. 『ディリリとパリの時間旅行』ミッシェル・オスロ)
  39. 『この世界のさらにいくつもの片隅に』片渕須直
  40. 『バイス』アダム・マッケイ)
  41. 『アベンジャーズ/エンドゲーム』ルッソ兄弟)
  42. 『ブラック・クランズマン』スパイク・リー)
  43. エンタメ作品としてグイグイ引っ張っておいて、最後に社会派として着地させるあたりがスパイク・リー流。主役がデンゼル・ワシントンの息子とは知らなんだ。

  44. 『ハッピー・デス・デイ 2U』クリストファー・ランドン
  45. 『イエスタデイ』ダニー・ボイル
  46. 『アクアマン』ジェームズ・ワン
  47. 『ハウス・ジャック・ビルト』ラース・フォン・トリアー
  48. 『i-新聞記者ドキュメント-』森達也
  49. 『えいがのおそ松さん』藤田陽一
  50. 『魂のゆくえ』ポール・シュレイダー
  51. 『サスペリア』ルカ・グァダニーノ
  52. 『サタンタンゴ』タル・ベーラ
  53. 『ロケットマン』デクスター・フレッチャー
  54. 『ファースト・マン』デイミアン・チャゼル
  55. 『旅のおわり世界のはじまり』黒沢清
  56. 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』J・J・エイブラムス
  57. 「スター・ウォーズ」をつくることは、映画史上で最も困難な冒険の一つ。映画レビューサイトのRotten Tomatoesで、この映画は51%という低スコアだ(2021年2月時点)。だがそれ以上に、あまりにもアバンギャルドに振り切った『最後のジェダイ』から原点回帰して見せたJ・J・エイブラムスの調整力、バランス感覚に敬意を表する気持ちでいっぱいです。

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  58. 『ライオン・キング』ジョン・ファヴロー
  59. 『ハンターキラー 潜航せよ』ドノヴァン・マーシュ
  60. 『サンセット』ネメシュ・ラースロー
  61. 『荒野にて』アンドリュー・ヘイ
  62. 『男はつらいよ お帰り 寅さん』山田洋次
  63. 『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』ブルース・スピーゲル
  64. 『ドルフィン・マン~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ』レフトリス・ハリートス
  65. 『ミスター・ガラス』M・ナイト・シャマラン
  66. カタルシスの発動ポイントが明らかにヘンだけど、それがシャマラン流。

  67. 『ドクター・スリープ』マイク・フラナガン
  68. 『エンド・オブ・ステイツ』リック・ローマン・ウォー
  69. 『ビリーブ 未来への大逆転』ミミ・レダー
  70. 『ホイットニー オールウェイズ・ラヴ・ユー』ケヴィン・マクドナルド
  71. 『ジュリアン』グザヴィエ・ルグラン
  72. 父親DVがスリラーにまで昇華する話、コワすぎ。

  73. 『アマンダと僕』ミカエル・アース
  74. 『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』まんきゅう
  75. 『僕たちは希望という名の列車に乗った』ラース・クラウメ
  76. 『アイリッシュマン』マーティン・スコセッシ)
  77. 『愛なき森で叫べ』園子温
  78. 『ビール・ストリートの恋人たち』バリー・ジェンキンス
  79. 『THE GUILTY/ギルティ』グスタフ・モーラー
  80. 『十二人の死にたい子どもたち』堤幸彦
  81. 『記憶にございません!』三谷幸喜
  82. 『ターミネーター:ニュー・フェイト』ティム・ミラー
  83. 『キューブリックに愛された男』アレックス・インファセッリ
  84. 『ルパン三世 THE FIRST』山崎貴
  85. 『マスカレード・ホテル』鈴木雅之
  86. 『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』山崎貴
  87. 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』マイケル・ドハティ

OTHER RANKINGS

キネマ旬報(外国映画)
1.
『ジョーカー』 トッド・フィリップス
2.
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 クエンティン・タランティーノ
3.
『アイリッシュマン』 マーティン・スコセッシ
4.
『運び屋』 クリント・イーストウッド
5.
『グリーンブック』 ピーター・ファレリー
6.
『家族を想うとき』 ケン・ローチ
7.
『COLD WAR あの歌、2つの心』 パベウ・パブリコフスキ
8.
『ROMA ローマ』 アルフォンソ・キュアロン
9.
『象は静かに座っている』 フー・ボー
10.
『バーニング 劇場版』 イ・チャンドン
キネマ旬報(日本映画)
1.
『火口のふたり』 荒井晴彦
2.
『半世界』 阪本順治
3.
『宮本から君へ』 真利子哲也
4.
『よこがお』 深田晃司
5.
『蜜蜂と遠雷』 石川慶
6.
『さよならくちびる』 塩田明彦
7.
『ひとよ』 白石和彌
8.
『愛がなんだ』 今泉力哉
9.
『嵐電』 鈴木卓爾
10.
『旅のおわり世界のはじまり』 黒沢清
映画秘宝
1.
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 クエンティン・タランティーノ
2.
『ジョーカー』 トッド・フィリップス
3.
『スパイダーマン: スパイダーバース』 ピーター・ラムジー、 ボブ・ペルシケッティ、 ロドニー・ロスマン
4.
『アベンジャーズ/エンドゲーム』 ルッソ兄弟
5.
『アイリッシュマン』 マーティン・スコセッシ
6.
『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』 アレクセイ・シドロフ
7.
『マリッジ・ストーリー』 ノア・バームバック
8.
『グリーンブック』 ピーター・ファレリー
9.
『ボーダー 二つの世界』 アリ・アッバシ
10.
『工作 黒金星と呼ばれた男』 ユン・ジョンビン
カイエ・デュ・シネマ
1.
『イメージの本』 ジャン=リュック・ゴダール
2.
『パラサイト 半地下の家族』 ポン・ジュノ
3.
『シノニムズ』 ナダヴ・ラピド
4.
『バクラウ 地図から消された村』 クレベール・メンドンサ・フィリオ&ジュリアノ・ドネルス
5.
『Joan of Arc』 ブリュノ・デュモン
6.
『ペイン・アンド・グローリー』 ペドロ・アルモドバル
7.
『レ・ミゼラブル』 ラジ・リ
8.
『運び屋』 クリント・イーストウッド
9.
『ジョーカー』 トッド・フィリップス
10.
『アイリッシュマン』 マーティン・スコセッシ

AWARDS

第91回アカデミー賞
作品賞
『グリーンブック』 ピーター・ファレリー
『ブラックパンサー』 ライアン・クーグラー
『ブラック・クランズマン』スパイク・リー
『ボヘミアン・ラプソディ』 ブライアン・シンガー
『女王陛下のお気に入り』 ヨルゴス・ランティモス
『ROMA/ローマ』 アルフォンソ・キュアロン
『アリー/スター誕生』 ブラッドリー・クーパー
『バイス』 アダム・マッケイ

監督賞
アルフォンソ・キュアロン (『ROMA/ローマ』)
スパイク・リー (『ブラック・クランズマン』)
パヴェウ・パヴリコフスキ (『COLD WAR あの歌、2つの心』)
ヨルゴス・ランティモス (『女王陛下のお気に入り』)
アダム・マッケイ (『バイス』)

主演男優賞
ラミ・マレック (『ボヘミアン・ラプソディ』)
クリスチャン・ベール (『バイス』)
ブラッドリー・クーパー (『アリー/ スター誕生』)
ウィレム・デフォー (『永遠の門 ゴッホの見た未来』)
ヴィゴ・モーテンセン (『グリーンブック』)

主演女優賞
オリヴィア・コールマン (『女王陛下のお気に入り』)
ヤリッツァ・アパリシオ (『ROMA/ローマ』)
グレン・クローズ (『天才作家の妻 40年目の真実』)
レディー・ガガ (『アリー/ スター誕生』)
メリッサ・マッカーシー (『ある女流作家の罪と罰』)

助演男優賞
マハーシャラ・アリ (『グリーンブック』)
アダム・ドライバー (『ブラック・クランズマン』)
サム・エリオット (『アリー/ スター誕生』)
リチャード・E・グラント (『ある女流作家の罪と罰』)
サム・ロックウェル (『バイス』)

助演女優賞
レジーナ・キング (『ビール・ストリートの恋人たち』)
エイミー・アダムス (『バイス』)
マリーナ・デ・タビラ (『ROMA/ローマ』)
エマ・ストーン (『女王陛下のお気に入り』)
レイチェル・ワイズ (『女王陛下のお気に入り』)

脚本賞
ニック・ヴァレロンガ、ブライアン・ヘインズ・クリー、ピーター・ファレリー(『グリーンブック』)
デボラ・デイヴィス、トニー・マクナマラ(『女王陛下のお気に入り』)
ポール・シュレイダー(『魂のゆくえ』)
アルフォンソ・キュアロン(『ROMA/ローマ』)
アダム・マッケイ(『バイス』)

脚色賞
チャーリー・ワクテル、デヴィッド・ラビノウィッツ、ケヴィン・ウィルモット、スパイク・リー (『ブラック・クランズマン』)
ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン (『バスターのバラード』)
ニコール・ホロフセナー、ジェフ・ウィッティー (『ある女流作家の罪と罰』)
バリー・ジェンキンス (『ビール・ストリートの恋人たち』)
エリック・ロス、ブラッドリー・クーパー、ウィル・フェッターズ (『アリー/ スター誕生』)
第69回ベルリン国際映画祭
金熊賞
『シノニムズ』 ナダヴ・ラピド
グランプリ
『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』 フランソワ・オゾン
監督賞
アンゲラ・シャーネレク (『ch war zuhause, aber』)
男優賞
ワン・ジンチュン』 (『在りし日の歌』)
女優賞
ヨン・メイ』 (『在りし日の歌』)
脚本賞
マルリツィオ・ブラウッチ、クラウディオ・ジョバンネージ、ロベルト・サビアーノ(『Piranhas』)
第72回カンヌ国際映画祭
パルムドール
『パラサイト 半地下の家族』 ポン・ジュノ
グランプリ
『アトランティックス』 マティ・ディオプ
審査員賞
『バクラウ 地図から消された村』 クレーベル・メンドンサ・フィリョ、ジュリアノ・ドネルス)
『レ・ミゼラブル』 ラジ・リ
監督賞
ダルデンヌ兄弟 (『その手に触れるまで』)
男優賞
アントニオ・バンデラス (『ペイン・アンド・グローリー』)
女優賞
エミリー・ビーチャム (『リトル・ジョー』)
脚本賞
セリーヌ・シアマ (『燃ゆる女の肖像』)
第76回ヴェネチア国際映画祭
金獅子賞
『ジョーカー』 トッド・フィリップス
審査員大賞
『オフィサー・アンド・スパイ』 ロマン・ポランスキー
審査員特別賞
『La mafia non è più quella di una volta』 フランコ・マレスコ
監督賞
ロイ・アンダーソン (『ホモ・サピエンスの涙』)
男優賞
ルカ・マリネッリ (『マーティン・エデン』)
女優賞
アリアンヌ・アスカリッド (『Gloria Mundi』)
脚本賞
ヨン・ファン(『繼園臺七號』)

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