アピチャッポン・ウィーラセタクン。アピチャッポン・ウィーラセタクン。映画監督だと、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥと並んで思わず口に出してみたくなる名前、アピチャッポン・ウィーラセタクン。
2002年に発表した『ブリスフリー・ユアーズ』が、カンヌ国際映画祭「ある視点部門」でグランプリを受賞。2010年に発表した『ブンミおじさんの森』では、カンヌ最高賞となるパルム・ドールを受賞。間違いなく彼は、タイを代表する映画監督の一人である。いや、映画製作と並行して写真やインスタレーションといったアート作品を数多く世に送り出しているアピチャッポンは、真の意味で“アーティスト”と呼ぶべきかもしれない。彼は鑑賞者の知覚の奥深くに入り込んで、あらゆる器官を刺激し、想像力を掻き立てる。
そして今年の3月4日に公開された『MEMORIA メモリア』は、タイを飛び出してコロンビアで撮影した初の外国映画。自分にしか聞こえない謎の爆発音に悩まされるジェシカ(ティルダ・スウィントン)が、ボゴタからある小さな町へと旅をして、やがて辿り着いた川のほとりで不思議な体験をするという物語だ(自分でも書いていて何のこっちゃ分からないのだが、そういう話なのだから仕方がない)。
ぜひご一読ください!
最近のコメント