『PERFECT DAYS』の考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました

『PERFECT DAYS』光と影のゆらめき、フィルムに刻まれた木漏れ日」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。

Just a perfect day, drink Sangria in the park
And then later, when it gets dark, we go home
Just a perfect day, feed animals in the zoo
Then later, a movie too and then home

完璧な一日だった 公園でサングリアを飲んで
暗くなったら家に帰る
完璧な一日だった 動物園で動物に餌をやって
映画を見て家に帰る

何気ない、それでいて完璧な一日。ルー・リードが、恋人とニューヨークのセントラル・パークで過ごした穏やかな時間を歌詞にしたという「Perfect Day」は、1972年リリースのアルバム「Transformer」収録曲のなかでも、ひときわ胸を打つバラードだ。しかし当時ルー・リードは、深刻なヘロイン中毒者でもあった。後半で繰り返される”You’re going to reap just what you sow”(自分の蒔いた種は自分で刈り取れ)というリリックは、薬物中毒者の破滅的な末路を暗示したもの、とも言われている。ダニー・ボイル監督の『トレインスポッティング』(96)で、ヘロインで意識を失ったレントン(ユアン・マクレガー)が病院送りになるとき、このナンバーがかかった理由はおそらくそこにある。

ぜひご一読ください!

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