『引き裂かれたカーテン』の考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました

『引き裂かれたカーテン』ヒッチコックがスパイ・スリラーに挑んだ意欲作 ※注!ネタバレ含みます。」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。

いきなり個人的な話で申し訳ありませんが、筆者にとってアルフレッド・ヒッチコックのファースト・コンタクト映画は、『レベッカ』(40)ではなく、『北北西に進路を取れ』(59)でもなく、かと言って『サイコ』(60)という訳でもなく、『引き裂かれたカーテン』(66)だった。中学生の頃に父親がレンタルビデオでこの作品を借りてきて、一緒に観たことを覚えております。

ヒッチコックは、生涯53本の長編映画を発表してきた。その中で、50本目に当たる『引き裂かれたカーテン』は、決して傑作認定されている訳ではない。むしろヒッチコック晩年期に発表されたこの作品は、巨匠の限界説もささやかれたくらい評判が悪かった。ニューヨーク・タイムズは「哀れなほど特徴のないスパイ映画で、その明らかな理由は、ヒッチコック氏が最も敬遠する陳腐なものを集めた脚本だからだ」と酷評。ロッテントマトの映画批評家によるスコアは65%で、『サイコ』の96%、『北北西に進路を取れ』の97%と比べても段違いに低い。

ぜひご一読ください!

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