2026/2/9

『トゥギャザー』(2026)の考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました

『トゥギャザー』愛と肉体が溶け合う、究極の純愛映画」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。

ボディ・ホラーの歴史において、“融合”というモチーフは常に忌まわしく、悲劇的なものとして描かれてきた。

例えばデヴィッド・クローネンバーグの『ザ・フライ』(86)では、科学者の身体が遺伝子レベルでハエと混ざり合い、人間としての尊厳が崩れ落ちていく絶望が描かれていたし、同じく彼の『ヴィデオドローム』(83)では、主人公の肉体がメディアという機械に侵食される悪夢が提示された。そして塚本晋也の『鉄男』(89)では、男の皮膚を突き破って金属のドリルや配管が噴出し、歩く鉄クズのような姿へと変貌してしまう。

ここで描かれる融合は、いずれも「人間 vs. 異種」による、主権を巡る侵略戦争だ。自己という聖域に、得体の知れない他者が侵入する恐怖。それがボディ・ホラーの定石だったのである。しかし、マイケル・シャンクス監督の長編デビュー作『トゥギャザー』(25)が挑んだのは、ある意味でそれらよりも遥かに恐ろしく、身近な実験だ。もしも、混ざり合う対象がハエや機械のような異物ではなく、愛するパートナーだったら?

ぜひご一読ください!

マイケル・シャンクス 監督作品レビュー