アメリカン・インディーズ映画の至宝、ケリー・ライカート。最近になってようやく、この名前が日本でも認知され始めてきた。
それもそのはず、彼女の作品が日本の劇場で初めて上映されたのは、2021年7月の特集上映「ケリー・ライカートの映画たち 漂流のアメリカ」。2023年末には『ファースト・カウ』(2020)、特集上映「A24の知られざる映画たち presented by U-NEXT」の一環として『ショーイング・アップ』(2022)が立て続けに公開。気鋭の映画スタジオA24が配給を手がけたこともあって、ポン・ジュノ、ジム・ジャームッシュ、濱口竜介らが認める才能が、スクリーンで鑑賞できる環境が整ってきた。
ケリー・ライカートの映画は、とてもミニマムでシンプル。舞台のほとんどがオレゴン州ポートランドで、ロードムービーになりきらないロードムービー、西部劇になりきらない西部劇が描かれる。ロードムービーというにはあまりにも移動距離が少ないし、西部劇というにはあまりにも活劇要素が少ないのだ。
ぜひご一読ください!
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