クリストファー・ノーランという、世界で最も有名なヒットメーカーであり、世界で最も風変わりなフィルムメーカーを、どのように形容すれば良いのだろうか。
デジタルにはいっさい背を向ける、徹底したフィルム主義主義者。撮影に第二班を使わず、全てを自ら司るコントロール・フリーク。時系列を巧みに操る、時間操作の達人。難解なルール設定を施す、稀代のコンセプトメーカー。『インターステラー』(2014)や『TENET テネット』(2020)といったSF超大作を手がけていながら、実生活では携帯電話やメールアドレスも持っていないという、超アナログ人間でもある。
会社勤めをしながら地道に撮影を続けた長編第1作『フォロウィング』(1998)から、アカデミー賞で最多7冠に輝いた最新作『オッペンハイマー』(2023)まで、彼のスタイルはいささかも変わってはいない。そのクセの強い作風にも関わらず、ノーランが手がける映画は5億〜10億ドルを稼ぐメガヒット作品ばかり。ズバ抜けた興行成績を誇る。
ぜひご一読ください!
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