『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました

『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』16年ぶりに蘇った、新たなる神話」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。

 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(99)が公開された1999年のことをよく覚えている。『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(83)以来16年ぶりの新作とあって、公開が近づくにつれて熱気はいやがうえにも高まっていた。当時筆者はニューヨークに語学留学していて、学校のボンクラ男子たちの間では『スター・ウォーズ』の話でもちきり。旧3部作(オリジナル・トリロジー)を擦り切れるほど予習し、パソコンのQuickTimeで『エピソード1』予告編を観まくって、心身ともにジェダイ・モードで映画館に駆け付けたのである。

観に行ったのは、確か公開日(5月19日)の翌日か翌々日。それでも劇場は、ボバ・フェットやダース・モールのコスプレに身を包んだ熱狂的ファンで埋め尽くされていた。真横の席では、ストームトルーパー同士で何やら話し込んでいる。真後ろの席では、『スター・ウォーズ』のシャツを着込んだ家族がバカでかいポップコーンを頬張っている。スクリーンの真ん前では、子供達が奇声を上げながらライトセーバーでチャンバラしている。もはや雰囲気は、映画館というよりもアミューズメント・パーク。誰かと目が合うたびに「May the force be with you.」と声をかけられたものだ。

そして、「A long time ago in a galaxy far, far away‥‥(遠い昔 はるかかなたの銀河系で…)」がスクリーンに映し出されるやいなや、観客はやんややんやの大騒ぎ。その後も、R2-D2が登場すれば大拍手、C-3POが登場すれば大絶叫と、日本では味わえないようなお祭り騒ぎ。あんな映画体験は、後にも先にもこれ一度しかない。『スター・ウォーズ』新作をファンと一緒に鑑賞できる喜びを、とことん味わうことができたのである。

ぜひご一読ください!

アーカイブ

メタ情報

最近の投稿

最近のコメント

カテゴリー