「40年以上鑑賞困難だった幻の名作…桁外れの面白さとは? 映画『ジャグラー/ニューヨーク25時』考察&評価レビュー」という考察/解説レビューを映画チャンネルに寄稿しました。
70年代末ニューヨークの荒廃を鮮烈に焼き付け、スリラーの傑作として語り継がれながらも、『ジャグラー/ニューヨーク25時』(1980年)は、ほとんど誰も観ることができない幻の映画となっていた。
配給権と放映権が複雑に分断され、VHSはわずかの期間で消え、DVD化もされず、サブスク配信もナシ。映画史の隙間に落ち、再評価の機会すら奪われてきた。その意味で本作は、都市スリラーである以前に、映画史の裂け目に沈んだ一本といえる。
興味深いのは、忘れられた運命そのものが、本作の扱う主題と奇妙に重なっていること。このフィルムに刻まれているのは、財政危機や治安の悪化、歪んだ都市政策によって巨大都市がほころび、あちこちに空白が生まれていく姿。街は内部に裂け目をつくり、そこへ人や記憶が吸い込まれるように消えていく。この映画が40年以上も忘却され、観られない状態に置かれてきた事実そのものが、まるで作品の内容と呼応しているように見える。
ぜひご一読ください!
DATA
STAFF
- 監督/ロバート・バトラー
- 脚本/ビル・ノートン・Sr.、リック・ナトキン
- 製作/ジェイ・ウェストン
- 製作総指揮/アーノルド・コペルソン
- 原作/ウィリアム・P・マッギバーン
- 撮影/ビクター・J・ケンパー
- 音楽/アーティ・ケイン
- 編集/アーガイル・ネルソン
- 美術/スチュアート・ワーツェル
CAST
FILMOGRAPHY
- ジャグラー ニューヨーク25時(1980年/アメリカ)
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