脱力系な、女子中学生の普遍的なユースフル・デイズ
皆さんはHALCALI好きですか。僕は好きです。っていうか大好きです。超好きです。「昭和の美空ひばり、平成のHALCALI」とまで言い切っていいものと妄信してます。嘘です。
HALCA(ハルカ)とYUCALI(ユカリ)でHALCALIというネーミングの安直さ、結成当時は現役女子中高生2人組というナウでヤングな感じ、すべてがイイ!!ニャーニャー!!
RIP SLYMEのRYO-ZとDJ FUMIYAによるO.T.F(オシャレトラックファクトリー)のサウンド・プロダクション、日本で一番時給が高いアート・ディレクター信藤三雄によるプロモーションビデオもイイ!!ニャーニャー!!
元はと言えば、僕の大学生時代からの友人T氏(変態)が、何かに憑かれたかのようにカラオケで『ギリギリサーフライダー』を熱唱したのが、HALCALIと僕との不幸な出遭いだった。
しかしその後は、デビューアルバム『ハルカリベーコン』(2003年)を渋谷のTOWER RECORDSで視聴し、そのフワフワしたガーリー・ヒップホップに一発でノックダウンされるという幸せな出会いが待っていた。オールチューン捨て曲なし!!ニャーニャー!!
よくPUFFYと比較されて、「脱力系ヒップホップ」なんて言うカテゴリーでくくられることも多い彼女たちだが、個人的にそれはちょっと違うと思っているんである。
PUFFYの場合はマーケティング戦略としての脱力なのだが(『アジアの純真』の振り付けなんて”狙ってる感”満載ですよね)、HALCALIの場合は、「女子中学生の普遍的なユースフル・デイズ」を歌ってみたら、結果的に脱力系になっちゃったのだ。
今という時代がデフォルトで脱力化しているからこそ、彼女たちのリリックはリアリティーのある心象風景として音像を結ぶ。
「それはあれだ、夏のせい」とチューブみたいなフリをしておきながら「アイスキャンデー当たったせいで」なんて落とすリリックのセンスなんて、ベタベタなくらいの日常感がストレートじゃないですか。
亜美ちゃんも由美ちゃんもめちゃ可愛いPUFFYに比べて、HALCAちゃんとYUCALIちゃんってびっくりするぐらいフツーなルックス(庶民的というべきか)なんだけど、この「ノット・スペシャル感」がHALCALIには一番重要なファクターなのだ。
という訳で、是非一度彼女たちのライヴを観に行きたいと思っているんだが、若いギャルに混じって僕みたいなオッサンがいたら、明らかに場違いだろうなー。誰か行く人がいたら、ぜひ僕も誘ってください。
嗚呼ハルカリセンセーション!!
- アーティスト/Halcali
- 発売年/2003年
- レーベル/フォーライフミュージックエンタテインメント
- intro.HALCALI BACON
- タンデム
- ギリギリ・サーフライダー
- 嗚呼ハルカリセンセーション
- おつかれSUMMER
- ハルカリズム “CANDY HEARTS”
- Conversation of a mystery
- Peek-A-Boo
- Hello, Hello, Alone
- スタイリースタイリー
- エレクトリック先生
- 続・真夜中のグランド
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