1972年 映画ランキング

竹島ルイの独断と偏見による1972年 映画ランキングです。ランキングは常に暫定的なので、明日にも変わるかもしれません。悪しからず。
  1. 『ゴッドファーザー』 フランシス・フォード・コッポラ
  2. 家族に関する映画をフランシス・フォード・コッポラが家族総出で撮り切ってしまった、アメリカ映画の偉大な遺産のひとつ。

  3. 『フレンチ・コネクション』 ウィリアム・フリードキン
  4. 『時計じかけのオレンジ』 スタンリー・キューブリック
  5. 強烈なアイロニー(皮肉)とニヒリズム。全体主義に対する痛烈なアンチテーゼ。キューブリックのフィルモグラフィーのなかでも、キューブリックイズム(そんな言葉ないけど)が最も充満した真性鬼畜映画。「この映画って暴力礼賛主義っぽいからキライ」なんて奴を見かけたらアレックスよろしく、トルチョッーーーーーク(殴ってよし)!

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  6. 『ダーティハリー』 ドン・シーゲル
  7. 『フレンジー』 アルフレッド・ヒッチコック
  8. ヘイズ・コードが廃止されたことで、老監督の変態っぷりが大放出。ヒッチコック史上最も暴力的で、最も不道徳なフィルム。

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  9. 『暗殺の森』 ベルナルド・ベルトルッチ
  10. 息を呑むほど映像が美しい作品は数多くあれど、筆者の独断と偏見によるナンバーワン映画はこの作品。圧倒的な色彩設計、厳格なコンポジション、シャープなコントラスト。「絵画的」やら「詩的」やら「バロック的」やら、あらゆる紋切り型の美辞麗句を飛び越えて、“絵”そのものが脳内に飛び込んでくる。

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  11. 『わたしは目撃者』 ダリオ・アルジェント
  12. 原題は『九尾の猫』だが、むしろエラリー・クイーンでいえば「Xの悲劇」と「Yの悲劇」に近似した、「XYYの悲劇」。もしくは、哀しみと皮肉に満ちた、サスペンス版『ガタカ』。

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  13. 『徳川セックス禁止令 色情大名』 鈴木則文
  14. 『ラスト・ショー』 ピーター・ボグダノヴィッチ
  15. 『シノーラ』 ジョン・スタージェス
  16. 『真夜中のパーティ』 ウィリアム・フリードキン
  17. 『恐怖のメロディ』 クリント・イーストウッド
  18. 『ホット・ロック』 ピーター・イエーツ
  19. 『猿の惑星 征服』 J・リー・トンプソン
  20. 『吸血鬼ブラキュラ』 ウィリアム・クレイン

OTHER RANKINGS

1.
『ラスト・ショー』 ピーター・ボグダノヴィッチ
2.
『フェリーニのローマ』 フェデリコ・フェリーニ
3.
『死刑台のメロディ』 ジュリアーノ・モンタルド
4.
『時計じかけのオレンジ』 スタンリー・キューブリック
5.
『わらの犬』 サム・ペキンパー
6.
『真夜中のパーティー』 ウィリアム・フリードキン
7.
『ジュニア・ボナー 華麗なる挑戦』 サム・ペキンパー
8.
『ゴッド・ファーザー』 フランシス・フォード・コッポラ
9.
『キャバレー』 ボブ・フォッシー
10.
『フレンチ・コネクション』 ウィリアム・フリードキン
キネマ旬報(日本映画)
1.
『忍ぶ川』 熊井啓
2.
『軍旗はためく下に』 深作欣二
3.
『故郷』 山田洋次
4.
『旅の重さ』 斎藤耕一
5.
『約束』 斎藤耕一
6.
『男はつらいよ 柴又慕情』 山田洋次
7.
『海軍特別年少兵』 今井正
8.
『一条さゆり 濡れた欲情』 神代辰巳
9.
『サマー・ソルジャー』 勅使河原宏
10.
『白い指の戯れ』 村川透

AWARDS

第44回アカデミー賞
作品賞
『フレンチ・コネクション』 ウィリアム・フリードキン
『時計じかけのオレンジ』 スタンリー・キューブリック
『屋根の上のバイオリン弾き』 ノーマン・ジュイソン
『ラスト・ショー』 ピーター・ボグダノビッチ
『ニコライとアレクサンドラ』 フランクリン・J・シャフナー

監督賞
ウィリアム・フリードキン (『フレンチ・コネクション』)
スタンリー・キューブリック (『時計じかけのオレンジ』)
ノーマン・ジュイソン (『屋根の上のバイオリン弾き』)
ピーター・ボグダノビッチ (『ラスト・ショー』)
ジョン・シュレシンジャー (『日曜日は別れの時』)

主演男優賞
ジーン・ハックマン (『フレンチ・コネクション』)
ピーター・フィンチ (『日曜日は別れの時』)
ウォルター・マッソー (『コッチおじさん』)
ジョージ・C・スコット (『ホスピタル』)
トポル (『屋根の上のバイオリン弾き』)

主演女優賞
ジェーン・フォンダ(『コールガール』)
ジュリー・クリスティ (『ギャンブラー』)
グレンダ・ジャクソン (『日曜日は別れの時』)
バネッサ・レッドグレーブ (『クイン・メリー 愛と悲しみの生涯』)
ジャネット・サズマン (『ニコライとアレクサンドラ』)

助演男優賞
ベン・ジョンソン(『ラスト・ショー』)
ジェフ・ブリッジス (『ラスト・ショー』)
レナード・フレイ (『屋根の上のバイオリン弾き』)
リチャード・ジャッケル (『わが緑の大地』)
ロイ・シャイダー (『フレンチ・コネクション』)

助演女優賞
クロリス・リーチマン(『ラスト・ショー』)
アン=マーグレット (『愛の狩人』)
エレン・バースティン (『ラスト・ショー』)
バーバラ・ハリス (『ケラーマン』)
マーガレット・レイトン (『恋』)

脚本賞
パディ・チャイエフスキー (『ホスピタル』)
エリオ・ペトリ、ウーゴ・ピロ (『殺人捜査』)
アンディ・ルイス、デイブ・ルイス (『コールガール』)
ハーマン・ローチャー (『おもいでの夏』)
ペネロープ・ギリアット (『日曜日は別れの時』)

脚色賞
アーネスト・タイディマン (『フレンチ・コネクション』)
スタンリー・キューブリック (『時計じかけのオレンジ』)
ベルナルド・ベルトルッチ (『暗殺の森』)
ビットリオ・ボニチェリ、ウーゴ・ピロ (『悲しみの青春』)
ラリー・マクマートリー、ピーター・ボグダノビッチ (『ラスト・ショー』)
第22回ベルリン国際映画祭
金熊賞
『カンタベリー物語』 ピエル・パオロ・パゾリーニ
審査員特別賞
『ホスピタル』 アーサー・ヒラー
監督賞
ジャン=ピエール・ブラン (『La vieille fille(老嬢))
男優賞
アルベルト・ソルディ (『Detenuto in attesa di giudizio(判決を待つ囚人』)
女優賞
エリザベス・テイラー (『Hammersmith Is Out』)
第25回カンヌ国際映画祭
グランプリ
『黒い砂漠』 フランチェスコ・ロージ、『労働者階級は天国に入る』 エリオ・ペトリ
特別グランプリ
『惑星ソラリス』 アンドレイ・タルコフスキー
審査員賞
『スローターハウス5』 ジョージ・ロイ・ヒル
監督賞
ミクロシュ・ヤンチョー (『Még kér a nép』)
男優賞
ジャン・ヤンヌ (『Nous ne vieillirons pas ensemble』)
女優賞
スザンナ・ヨーク (『ロバート・アルトマンのイメージズ』)
第33回ヴェネチア国際映画祭
金獅子賞
授賞作の選考なし

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