主演クリント・イーストウッド、音楽エンニオ・モリコーネ、監督セルジオ・レオーネによるマカロニ・ウエスタンの金字塔、「ドル3部作」。その2作目にあたる『夕陽のガンマン』(65)は、おそらく3部作のなかで最も過小評価されている作品だろう。
記念すべき第1作『荒野の用心棒』(64)は、マカロニ・ウェスタンの火付け役として映画史に燦然と刻まれているし、第3作『続・夕陽のガンマン』(66)は、隠された財宝をめぐって三者が闘いを繰り広げる娯楽大作として名高い。記念碑的作品と歴史的大傑作の真ん中に挟まれた『夕陽のガンマン』は、どうしても割を食う格好になっている。
公開当時の評価も決して芳しいものではなかった。著名な映画評論家ロジャー・イーバートは、「ハリウッドがかつて作った壮大で陳腐な西部劇と同様に、筋書きではなくシチュエーションで構成されている」、「古い西部劇の決まり文句が次から次へと出てくる」と辛辣なコメント(*1)。西部劇として破格の面白さにも関わらず、長い間不当な評価にさらされてきたのである(筆者個人の感想です)。
ぜひご一読ください!
最近のコメント