『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の考察/解説レビューをIGN Japanに寄稿しました

スピルバーグのバトンはうまく引き継がれたのか?『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』考察」という考察/解説レビューをIGN Japanに寄稿しました。

ついに「インディ・ジョーンズ」シリーズ最終作となる、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023年)が公開された。もともとスティーヴン・スピルバーグとジョージ・ルーカスは、1979年にパラマウントと5本製作する契約を結んでいた訳だから、その約束をおよそ40年かけて全うしたことになる。

だが本作は、過去4作と比べて非常に異質な作品だ。ご存知の通り、2012年にディズニーがルーカスフィルムを約40億5000万ドルで買収。さらに翌年には、「インディ・ジョーンズ」シリーズの配給権&マーケティング権をパラマウントから買い取っている。この最新作はパラマウント映画ではなく、ディズニー映画(パラマウントはあくまで協力扱いで、山のロゴマークから物語へシームレスに移行するお馴染みのオープニングも、今回は踏襲されていない)。監督スピルバーグ、原案・製作総指揮ルーカスのコンビも解体され、今回は2人とも製作総指揮に回っている。

この偉大なるシリーズ最終作の監督に抜擢されたのは、ジェームズ・マンゴールド。精神病院を舞台に、少女たちの友情と蹉跌を描いた青春ドラマ『17歳のカルテ』(1999年)。19世紀からタイムスリップした英国貴族と、キャリアウーマンとの恋を描いたロマンティック・コメディ『ニューヨークの恋人』(2001年)。1957年に製作された西部劇『決断の3時10分』をリメイクした『3時10分、決断のとき』(2007年)。ル・マン24時間耐久レースの絶対王者フェラーリに、フォードの面々が挑む『フォードvsフェラーリ』(2019年)。マンゴールドの守備範囲はとてつもなく広い。彼はどんな食材でも口当たりのいい絶品料理を作り上げる、職人監督なのである。

ぜひご一読ください!

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