音楽:ジョン・ウィリアムズ、撮影:ヤヌス・カミンスキー、編集:マイケル・カーン。スティーヴン・スピルバーグは超早撮りで知られるが、その理由のひとつに、主要スタッフを気心の知れた熟練者で占めていることが挙げられる。阿吽の呼吸で仕事ができる鉄壁の布陣を敷くことで、彼は次々に傑作を撮ってきた。
その一方で、スピルバーグは脚本家を固定しない映画作家でもある。もちろん、『ジュラシック・パーク』(93)、『宇宙戦争』(05)、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(08)のデヴィッド・コープや、『ミュンヘン』(2005)、『リンカーン』(2012)、『ウエスト・サイド・ストーリー』(2020)、『フェイブルマンズ』(2022)のトニー・クシュナーなど、お気に入りのシナリオライターたちはいる。だが作品のカラーによってスピルバーグは最もふさわしい書き手をフックアップし、様々な才能とコラボレーションしてきた。
例えば、ハチャメチャな戦争コメディ映画『1941』(79)。シナリオを務めているのは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで知られるロバート・ゼメキス&ボブ・ゲイルのコンビ。スピルバーグはゼメキスの初監督作品『抱きしめたい』(78)をプロデュースしており、早くから彼らの才能を認めていた。
ぜひご一読ください!
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