『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』(2025)考察/解説レビューをリアルサウンドに寄稿しました

『チェンソーマン』が解体したジャンプ的価値観 『レゼ編』が描くロマンスと破壊の二重奏」という考察/解説レビューをリアルサウンドに寄稿しました。

藤本タツキ原作のアニメ『チェンソーマン』は、とかくその圧倒的な映像表現だったり、OP映像の『パルプ・フィクション』や『悪魔のいけにえ』などの映画的オマージュが語られがちだ。

だがそれよりも重要なのは、この作品が写実的なカメラワークによって『少年ジャンプ』的価値観を徹底的に解体し、恋愛の気まずい現実をまざまざと見せつけることだ……と、筆者は勝手に思っている。従来、『ジャンプ』のアクション系漫画における恋愛は、主人公の成長物語を彩る副線でしかなかった。例えば『僕のヒーローアカデミア』では、デクとお茶子の淡い関係が物語を彩るが、それはあくまで青春のほのめかしにすぎない。

 『鬼滅の刃』においても、炭治郎とカナヲの関係は清廉なロマンスとして描かれ、『呪術廻戦』では、釘崎や真希といった女性キャラが恋愛対象ではなく戦士として前景化されるため、恋愛要素は徹底して抑制されている。あくまで物語を牽引するのは、友情・努力・勝利の三大原則なのだ。

ぜひご一読ください!

DATA
  • 製作年/2025年
  • 製作国/日本
  • 上映時間/100分
  • ジャンル/アニメ、SF、アクション
STAFF
  • 脚本/瀬古浩司
  • 制作会社/MAPPA
  • 原作/藤本タツキ
  • 撮影/伊藤哲平
  • 音楽/牛尾憲輔
  • 編集/吉武将人
  • キャラクターデザイン/杉山和隆
  • 美術監督/竹田悠介
  • 色彩設計/中野尚美
CAST
  • 戸谷菊之介
  • 井澤詩織
  • 楠木ともり
  • 坂田将吾
  • ファイルーズあい
  • 高橋花林
  • 花江夏樹
  • 内田夕夜
  • 内田真礼
  • 津田健次郎
  • 高橋英則
  • 赤羽根健治
  • 乃村健次
  • 喜多村英梨
  • 上田麗奈
FILMOGRAPHY