2024年 アルバムランキング&レビュー|竹島ルイのベスト100+α

竹島ルイの独断と偏見による2024年 アルバムランキングです。ランキングは常に暫定的なので、明日にも変わるかもしれません。悪しからず。
  • Endlessness/ナラ・シネフロ[CD]
    Endlessness ナラ・シネフロ

    2024年は本当にこのアルバムばかり聴いていた。モジュラーシンセとハープが奏でるサウンドスケープがたまらなく陶酔的な、至極のアンビエント・ジャズ。11月の来日公演も最高でした。

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  • Charm/クレイロ[CD]
    Charm クレイロ

    ソウル、R&B、フォークを緩やかに往還しながら、キャロル・キングやブロッサム・ディアリーを彷彿とさせる70’sサウンドを現代に召喚してみせた、クレイロの3rdアルバム。このヴィンテージ感、ローファイ感は、余人をもって代えがたい。

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  • The Room/ファビアーノ・ド・ナシメント、サム・ゲンデル[CD]
    The Room ファビアーノ・ド・ナシメント、サム・ゲンデル

    マルチ・ストリング・ギタリストのファビアーノ・ド・ナシメントと、サックス・プレイヤーのサム・ゲンデルの初コラボ作品。南米の霧深い山の頂上で、強い風を浴びながら演奏しているかのような、大自然への畏怖を感じさせるサウンドが素晴らしい。

  • nothing/ルイス・コール[CD]
    nothing ルイス・コール

    メトロポール・オーケストラとコラボした、天才ルイス・コールの意欲作。細かく刻んだマッシヴ・ビートに、華やかなホーンセクションや温かな弦楽器の音色が折り重なって、見たことのない景色を見せてくれる。

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  • PAST FUTUR.e/Liv.e[CD]
    PAST FUTUR.e Liv.e

    サプライズ・リリースされたLiv.eの7曲入りミックステープ。ネオソウルっぽい雰囲気は完全に封印され、どシンプルなリズムトラックにシンセが妖しくループする漆黒のシンセウェイヴ。ダンスフロアで強烈な光が明滅するようなこの感じ、たまらん。

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  • i only remember the good parts/オーキッド・マンティス[CD]
    i only remember the good parts オーキッド・マンティス

    アトランタの宅録派オーキッド・マンティスによる、ローファイなベッドルーム・ポップ子守唄。『東京郊外』シリーズのホンマタカシみたいなジャケが良き。

  • What Now/ブリタニー・ハワード[CD]
    What Now ブリタニー・ハワード

    やっぱブリタニー・ハワードって最高にカッコいいな。アンビエントやヒップホップな音像に接近しつつ、やっぱりその本流はブルージーなサザンロック。結果ミネアポリス・サウンドっぽくも聴こえて、これプリンスの新曲?って勘違いしそうになる(M-7『Another Day』とか)。

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  • Diamond Jubilee/シンディ・リー[CD]
    Diamond Jubilee シンディ・リー

    ポスト・パンク・バンドWomenのフロントマンだったパトリック・フレーゲルが、なぜか女装姿でスタートさせたソロ・プロジェクト「シンディ・リー」の7thアルバム。2枚組32曲122分という特大ボリューム、サブスク配信なしってどういうこっちゃねん!!聴いてみたら、捻じ曲がったカントリーミュージックというか、デヴィッド・リンチ的アメリカーナというか、とにかくビザールな匂いが濃厚。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドみたいなダウナー系ポスト・パンクあり、マイク・オールドフィールドの『チューブラー・ベルズ』みたいなプログレッシブ・ロックもあり、とにかく射程がとんでもなく広いギガンティックな怪作。

  • ten days/フレッド・アゲイン[CD]
    ten days フレッド・アゲイン

    “10日間の日常”というテーマで作られたコンセプト・アルバム。トライバルハウス感もあるし、エレクトロR&B感もあるし、ケミブラみたいなサイケ感もあるし、とにかくフレッド・アゲインの芸の広さに脱帽。捨て曲ナシのアルバムだが、個人的一押しはAnderson .PaakとCHIKAが客演したM-10「places to be」。

  • Sam Wilkes、Craig Weinrib、Dylan Day/サム・ウィルクス、クレイグ・ウェインリブ、アンド ディラン・デイ[CD]
    Sam Wilkes、Craig Weinrib、Dylan Day サム・ウィルクス、クレイグ・ウェインリブ、アンド ディラン・デイ

    サム・ウィルクス(ベース)、クレイグ・ウェインリブ(トラップドラム)、ディラン・デイ(ギター)による至極のセッション。山々の向こうに太陽がゆっくり沈んでいく情景を思い浮かべたのだけど、本当に山脈が見える屋外で夕方に録音したんだとか。演奏者の名前を並べたシンプルなタイトルに、自由でリラックスした空気が感じられる。身も心も解けていく名盤。

  • Syn Fonia I/EVISBEATS、Kazuhiko Maeda[CD]
    Syn Fonia I EVISBEATS、Kazuhiko Maeda

    大名曲「ゆれる」でも共作したEVISBEATS×前田和彦のコラボ・アルバム。夢の中の夢の中の夢の中の夢の中の夢にいるようなエンドレス桃源郷。ゆるふわインスト・パラダイス。一粒一粒の音がふくよかでなめらかで、それだけで夢心地。

  • 『Challengers [MIXED] by Boys Noize』Trent Reznor & Atticus Ross、Boys Noize
    Challengers [MIXED] by Boys Noize Trent Reznor & Atticus Ross、Boys Noize

    トレント・レズナー&アッティカス・ロスが手がけたスコアに先駆けてリリースされた、ボーイズ・ノイズによるミックス・バージョン。全9曲がエンドレスで繋がる28分。めっちゃダーク・エレクトロ。

  • Bright Future/エイドリアン・レンカー[CD]
    Bright Future エイドリアン・レンカー

    ビッグ・シーフのヴォーカル、エイドリアン・レンカーのソロ作。言葉にならないくらい美しい。広い荒野で地平線に日が沈む様子を眺め、やがてゆっくりと夜の帳が下りてきて、たった独り世界のざわめきを感じているかのような、静謐なカントリーフォーク。

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  • Rising/ジャスミン・マイラ[CD]
    Rising ジャスミン・マイラ

    サックス奏者ジャスミン・マイラが、Gondwana Recordsの創設者マシュー・ハルソールとコラボした、ゴキゲンなジャズ・アルバム。スピリチュアル・ジャズというと瞑想的で深淵なイメージだが、口当たりが軽やかでとても聴きやすい。

  • Cascade/フローティング・ポインツ[CD]
    Cascade フローティング・ポインツ

    みなさん絶賛モードですが私も絶賛します。硬質で噛みごたえのあるダンス・ミュージック。奇をてらうことなく、真正面からストレートでプリミティヴなビートを畳み掛ける。ゴリゴリと音が迫ってくる感じ、ちょっと90年代エイフェックス・ツインっぽい。

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  • The Way Out of Easy/ジェフ・パーカー[CD]
    The Way Out of Easy ジェフ・パーカー

    ETAという名前のレストランで結成したという、ジェフ・パーカー率いるジャズ・カルテット「ETA Ⅳtet」の録音盤。超即興的ダブ・ミュージックというべきか、もしくはアドリブによるアンビエント・ジャズというべきか。このグルーヴは宇宙の果てに繋がっている。

  • Bad Cameo/ジェイムス・ブレイク、リル・ヨッティ[CD]
    Bad Cameo ジェイムス・ブレイク、リル・ヨッティ

    ジェイムス・ブレイクが創り上げたチルなトラックに、リル・ヨッティの浮遊感のあるヴォーカルが心地よく重なっていく。ダブ・ステップの旗手とアトランタ出身のラッパーがコラボしたら、こんなにアンビエント色の強いアルバムが出来上がるとは。

  • iiyo iiyo iiyo/サム・ウィルクス、ディラン・デイ、クリス・フィッシュマン、トム・ジル、クレイグ・ウィーンリブ[CD]
    iiyo iiyo iiyo Sam Wilkes、Dylan Day、Chris Fishman、Thom Gill、Craig Weinrib

    言葉を失うほど美しい。幻術的なベースワークに、エモーショナルなギターが絡み、楔を打つようにハイハットが刻まれていく。アトモスフェリックな音響の海に、永遠に身を浸していたい。

  • 『Something For Real』Kiefer、Luke Titus、 Pera Krstajic
    Something For Real Kiefer、Luke Titus、 Pera Krstajic

    KieferがドラマーのLuke Titus、ベーシストのPera Krstajicと組んだKiefer Trioのライヴ・アルバム。肩の力が抜けた(2人にはライヴを録音することを伝えなかったらしい)、自然体な演奏が楽しい。

  • PHASOR/ヘラド・ネグロ[CD]
    PHASOR ヘラド・ネグロ

    サヴァス&サヴァラスへの参加で2000年初頭より注目を浴びた、ヘラド・ネグロことロベルト・カルロス・ラングの8thアルバム。エクアドル人としてのルーツといえるラテン・フォークと、スコット・ヘレンを彷彿とさせるエレクロトニカとの相性がバツグン。トロピカーナな陽性の光を放ちながら、電子音楽の優しい風が吹き渡る。

  • Born in the Wild/テムズ[CD]
    Born in the Wild テムズ

    『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』で印象的に使われていた「No Woman No Cry」で世界的な注目を集め、アデルやバラク・オバマ元大統領もファンであることを公言している、テムズのデビュー・アルバム。メロウネスたっぷりのアフロビーツ。

  • The Auditorium Vol.1/コモン、ピート・ロック[CD]
    The Auditorium Vol.1 Common、Pete Rock

    ヒップホップ・シーンの親分コモンが、ピート・ロックと初コラボ。スムーズなフロウやスクラッチプレイが90年代ノスタルジーを喚起する。ジャケットに堂々と冠された「KINGS THEATRE」の名にふさわしい覇王っぷり。

  • 『Dot』Vulfmon
    Dot Vulfmon

    Vulfpeckのジャック・ストラットンのソロ名義、Vulfmon「Dot」。こんな傑作アルバムが4ヶ月も前にリリースされてたのに、華麗スルーしていた自分を殴りたい。アレンジがキュートなファンク+インディロック+エレポップ。M-1「Got To Be Mine」のサビで入るフルートとか超可愛い。

  • The Collective/キム・ゴードン[CD]
    The Collective キム・ゴードン

    ソニック・ユースのヴォーカリストだったキム・ゴードンの2ndソロ・アルバム。軋んだノイズとエレクトロニック・ビートが交錯する、先鋭的なオルタナ・サウンド。そこに、ヒップホップ・ライクなコラージュ感覚がカラフルに混ぜ合わされる。中毒性高し。

  • Britpop/A・G・クック[CD]
    Britpop A. G. Cook

    宇多田ヒカルとのコラボレーションでも知られるA. G. Cookの新譜、1時間40分・24曲入りというハイボリューム。過去・現在・未来という3つの時間軸をテーマに、エナジーをいっぱい詰め込んだ音の粒子が超高速移動するハイパーポップで、耳の快楽しかない。

  • sentiment/クレア・ラウジー[CD]
    sentiment Claire Rousay

    自らの音楽をエモ・アンビエントと呼ぶ、クレア・ラウジーのThrill Jcckey移籍第一弾アルバム。アンビエント・フォーク〜ドローン〜フィールド・レコーディングを軽やかに横断しながら、オートチューンをかけたヴォーカルで世界を祝福する、ゴッド・ブレス・ユー的神作。

  • A Lonely Sinner/samlrc[CD]
    A Lonely Sinner samlrc

    ブラジルの実験音楽家samlrcの4thアルバム。ノスタルジックな手触りのフォークトロニカから轟音が鳴り響くシューゲイザーまで、レンジの広いサウンドを耳触りの良いポップスとしてまとめあげるスキルに脱帽。ぶっ飛ばされました。

  • 作品不明

    作品不明

    サム・ゲンデルがFESTIVAL FRUEZINHO 2023で来日したとき、密かに録音していたというアルバム。ジャズ・ピアニストのベニー・ボックと実験音楽家のハンス・チョースタとの、摩訶不思議なアンサンブル。脳が揺れるくらいにトリッピーで、聴いていてひたすら楽しい。

  • 『Death Jokes』Amen Dunes
    Death Jokes Amen Dunes

    NYで隠遁生活を送る“偏屈一代男”デーモン・マクマホン。彼のひとりプロジェクトAmen Dunesの最新アルバム「Death Jokes」は、内省的な宅録インディーポップから離れ、壮大さすら感じさせるサウンドに。っていうかサム・ウィルクスがベースで参加している時点で傑作確定でしょ。

  • 『Alligator Bites Never Heal』Doechii
    Alligator Bites Never Heal Doechii

    ケンドリック・ラマーが賛辞を送った才能、ドーチー。3枚目となるこのミックステープでは、バウンシーでR&Bテイストなヒップホップがより深化している。M-12には「BOOM BAP」というまんまのトラックもあるくらいに、骨太なブーンバップが脳髄を揺らしまくり。

  • 『Three』Four Tet
    Three Four Tet

    Boards of Canadaのようなダウンテンポ感あり、Underworldの『Two Months Off』を彷彿とさせる清涼なダンスミュージック感あり。ジャスティン・ティンバーレイクとか聴いてる場合じゃない。いや、あっちもいいアルバムだけど。

  • 『Atavista』Childish Gambino
    Atavista Childish Gambino

    4年前の2020年3月22日に限定ストリーミングされた「3.15.20」の完全版で、実質「5.13.24」と呼ぶべきチャイルディッシュ・ガンビーノの新譜「Atavista」。個人的にはサマー・ウォーカーが参加したメロウなバラード「Sweet Thang」が好み。ハイキーな裏声が完全にプリンス!

  • Hit Me Hard and Soft/ビリー・アイリッシュ[CD]
    Hit Me Hard and Soft ビリー・アイリッシュ

    全世界待望の、ビリー・アイリッシュ3rdアルバム。囁くような彼女の歌声を最大限引き出そうとする、兄フィニアスによる引き算のアレンジメントが美しい。ベースラインを押し出すか否かの絶妙な計算も良き。個人的好みは、ビリー・アイリッシュが大好きな『千と千尋の神隠し』からタイトルを引用したという、ネオソウル風なM-3「チヒロ」。

  • Ritual/ジョン・ホプキンス[CD]
    Ritual Jon Hopkins

    まるで七色に輝く光のプリズムのなかを、もの凄い勢いで宇宙艇が突き進んでいくような、万華鏡的サウンドスケープ。この深淵のさらにその奥深くまでダイブしたくなる、超越的シンフォニー。何かが自分のなかで覚醒しそう。

  • Blues Blood/イマニュエル・ウィルキンス[CD]
    Blues Blood Immanuel Wilkins

    ミシェル・ンデゲオチェロとの共同プロデュースで制作した、イマニュエル・ウィルキンスの3rdアルバム。これまでにはなかったヴォーカルという要素を加えて、神性を帯びた現代ジャズが躍動している。

  • 『Superkilen』Svaneborg Kardyb
    Superkilen Svaneborg Kardyb

    ニコライ・スヴァネボー(キーボード、シンセサイザー)とヨーナス・カーディブ(ドラム、パーカッション)によるエレクトロニック・ジャズ・デュオ、スヴェインボゥグ・カーディーブの4thアルバム。ピアノとドラムというミニマルな編成による、繊細でソフトな耳触り。アルバムタイトルのSuperkilenは、世界中の様々な文化を象徴するオブジェが設置されたコペンハーゲンの公園なんだとか。スカンジナビア・ジャズとエレクトロニカが融合したサウンドもまた、多様性を表現している。

  • 『In Waves』Jamie xx
    In Waves Jamie xx

    “The xxの頭脳”ジェイミー・xxの9年ぶりとなるソロ・アルバム。あらゆる音のテクスチャーがツヨツヨで、そこのけそこのけジェイミー・xxがまかり通る感が強烈な、ハイパー・サイケデリア。カットアップもサンプリングもバリバリな、90年代クラブ・ミュージックへの憧憬がズシンと胸に迫る。

  • 『Two Star & The Dream Police』Mk.gee
    Two Star & The Dream Police Mk.gee

    80年代プリンスを彷彿とさせるミネアポリス・サウンド。超絶技巧なのにメロウに響くギター。フランク・オーシャンも認めた才能、ミック・ギー鮮烈のデビュー・アルバム。

  • 『SONORAS』Sweet William
    SONORAS Sweet William

    個人的に全幅の信頼を置いているビートメイカー、Sweet William。3年ぶりとなるこのアルバムは、これまで以上にカラフルで浮遊感のあるトラックがショウケースのように陳列されている。中山うりとコラボしたM-4「スイカ」は、ビーチに寝そべりながらずーっと聴いていたいグッド・トラック。

  • 『This Could Be Texas』English Teacher
    This Could Be Texas English Teacher

    UKリーズの4人組、イングリッシュ・ティーチャーのデビュー・アルバム。ぶっきらぼうなギターリフをカマしたかと思えば、白昼夢的なドリームポップっぽいアレンジになったり、ポリフォニックなハーモニーを響かせたり、ピアノ一本でポエトリー・リーディングをしてみたり。懐が深いぜこのバンド。

  • 『Silent, Listening』Fred Hersch
    Silent, Listening Fred Hersch

    ビル・エヴァンス直系のリリシズムで高い人気を誇るピアニスト、フレッド・ハーシュ。ソロ・ピアノ作品が有名なECMからは、このアルバムが初リリース(リーダー作として)。スタンダードとオリジナル曲を織り交ぜた、彼の繊細なタッチが堪能できる。

  • 『II』Kiasmos
    II Kiasmos

    オーラヴル・アルナルズとヤヌス・ラスムセンによる実験的エレクトロニック・ユニット、キアスモスの6thアルバム。ソフトでキャッチーな電子音と、エモーションをかきたてるオーケストレーションが混ざり合う、まっすぐなサウンド・プロダクションに好感。

  • 『Spectral Evolution』Rafael Toral
    Spectral Evolution Rafael Toral

    ポルトガル出身の実験音楽家ラファエル・トラルによる、1曲47分のシームレスな一大電子組曲。もしくはエンドレス不穏な、狂気と瞑想の祭祀楽。

  • 『Night Palace』Mount Eerie
    Night Palace Mount Eerie

    癌でこの世を去った妻ジュヌヴィエーヴ・カストレイのことを歌う、フィル・エルヴラム魂の咆哮。完全アナログ録音のローファイ・サウンドが激しく胸を打つ。

  • 『Catching Fire』Elephant9、Terje Rypda
    Catching Fire Elephant9、Terje Rypda

    ノルウェーを代表するプログレバンド、エレファント・ナイン。レジェンド・ギタリストのテリエ・リピダルを迎えた2017年コンサートのライヴ・アルバム。小宇宙に脳が引っ張られる。

  • 『Dunya』Mustafa
    Dunya Mustafa

    ドレイクが認めた才能、トロント出身のSSWムスタファのデビュー・アルバム。“欠陥だらけの世界”を意味するアラビア語をタイトルに冠して、ガザ問題を、信仰を、愛を、アラビックなスケールを織り交ぜて綴る美しいフォーク・ソング集。

  • 『SOS Deluxe: LANA』SZA
    SOS Deluxe: LANA SZA

    これ、建前上は『SOS』のデラックス・エディションなのに、ほぼオリジナル・アルバムじゃないですか。新曲15曲を追加した、全38曲・1時間54分というスーパー・ボリューム。むしろ『SOS』って壮大な前フリだったのか。ハイライトはやっぱりケンドリック・ラマーをゲストに迎えたM-3「30 For 30」。

  • 『mukuge』鈴木真海子
    mukuge 鈴木真海子

    ボッサでアコースティックな調べを、エレクトロ/音響系のサウンドプロダクションが柔らかく包み込んでいく、至極の一枚。特にM-8「kimochi」は、どこかクラムボンの「波よせて」を思わせる名曲。

  • 『Seed of a Seed』Haley Heynderickx
    Seed of a Seed Haley Heynderickx

    ポートランド出身のSSWヘイリー・ヘインデリックスは、いつだって60〜70年代アシッド・フォークの風を感じさせてくれる。ボッブ・ディランやウディ・ガスリーに接続するアトモスフィア。まさか2024年に、こんな音に出会えることができるなんて。

  • 『SI Got Heaven』Mannequin Pussy
    SI Got Heaven Mannequin Pussy

    女性3+男性1編成というフィラデルフィア出身のパンク・バンド、マネキン・プッシー。彼女たちが奏でるハードコア・サウンドは、エモーショナルレスゆえにエモーショナル。2024年のオルタナ・シーンを牽引したのは、間違いなくコイツらだ。

  • 『Memoirs In Armour』Navy Blue
    Memoirs In Armour Navy Blue

    ノスタルジックなサウンド・プロダクションにネイビ・ブルーの瞑想的なフロウが重なると、濃い霧が目の前に浮かび上がる。言葉だけでは補足しきれない、幽玄的なリリシズム。「鎧の回顧録」と冠された、家族と神への讃歌。

  • 『Why Lawd?』NxWorries
    Why Lawd? NxWorries

    アンダーソン・パーク×ノレッジによるユニット、NxWorriesの2ndアルバム。サンプリングバリバリのR&Bというよりも、歌モノとしての魅力に溢れた一枚。H.E.Rが客演したM-7「Where I Go」のダウンテンポなチル感が気持ち良い。

  • 『Ethereal Essence』Cornelius
    Ethereal Essence Cornelius

    最近の歌モノ路線の延長ではなく、『POINT』や『SENSUOUS』の頃のようなふくよかでやらかいサウンドテクスチャの世界に回帰した、音創り職人としての矜持が伺える一枚。ラストを飾る『Thatness And Thereness』のカバーには泣く。

  • 『Robert Glasper』Let Go
    Robert Glasper Let Go

    Apple Musicオンリー配信。コズミックなシンセと、雨垂れなどのフィールド・レコーディングが精妙にコントロールされたサウンド・プロダクションが見事。

  • 『Bando Stone and The New World』Childish Gambino
    Bando Stone and The New World Childish Gambino

    チャイルディッシュ・ガンビーノ名義では最後らしいこのアルバム、キメキメでモリモリ。振り幅、広!あと、俺も松屋やすき家じゃなくて吉野家派だから、「Yoshinoya」というトラックを入れてる時点でドナルド・クローヴァーは信頼できる。

  • 『Abbreviations』Qwalia
    Abbreviations Qwalia

    謎の多国籍ジャズ・カルテットQwaliaによる、オール即興アルバム。人を食ったようなアヴァンポップあり、土着的なトライバルミュージックあり、ダウンテンポなアンビエント・ジャズあり。芯の通ったフレージングで、くっきりと音像をかたちづくっているのが良き。

  • 『Seme』Max Cooper
    Seme Max Cooper

    マイケル・ナイマンのようなポスト・クラシカル+フィリップ・グラスのようなミニマル・ミュージック。螺旋状に続く電子の波に教会音楽のような荘厳さが同期する、魅惑的なマックス・クーパーのサウンドスケープ。ポスト・ヨハン・ヨハンソンは、やはりこの男だ。

  • 『Syn Fonia II』EVISBEATS、Kazuhiko Maeda
    Syn Fonia II EVISBEATS、Kazuhiko Maeda

    めっちゃショートスパンでリリースされた、EVISBEATS×前田和彦のコラボ・アルバム第二弾。前作よりもさらに力が抜けまくっていて、ええ湯加減のナイス・トラックが次々に流れていく。じんわりするなあ。

  • 『forge』KMRU
    forge KMRU

    まだ人間に手付かずの原始的な風景を彷徨っているかのような、広大なスケールを感じさせるドローン。耳を澄ますと、複雑に絡み合ったディテールをしっかりと感じることができる。

  • 『Strawberry Hotel』Underworld
    Strawberry Hotel Underworld

    何年経ってもアンダーワールドはずっと変わらない。M-2「denver luna」はもろ「Rez」だし、M-3「Techno Shinkansen」(なんちゅうタイトルだ!電グルか!)はアルバム「A Hundred Days Off」に通底していた清涼感を感じる。ずっと気持ちいい。

  • 『Odyssey』Nubya Garcia
    Odyssey Nubya Garcia

    今やロンドンのジャズ・シーンを担う存在となった、ヌバイア・ガルシアの2ndアルバム。リッチー・セイヴライト、エスペランサ・スポルディング、ジョージア・アン・マルドロウといった女性ミュージシャンを招聘して、オーケストラ・アレンジを大々的に取り入れたニューウェイヴ・ジャズが堪能できる。

  • 『Sketches of a Dream』Pat Van Dyke
    Sketches of a Dream Pat Van Dyke

    このレアグルーヴ感はクセになる。ヒップホップ・ライクなビートを基調にした、生っぽいジャズファンク。パット・ヴァン・ダイクの才人ぶりがはっきり刻まれている。

  • 『Manning Fireworks』MJ Lenderman
    Manning Fireworks MJ Lenderman

    WEDNESDAYのギタリストM・J・レンダーマンによる、カントリー魂炸裂のソロ・アルバム。アシュビルのスタジオで、ツアーが休みになるたびにレコーディングしたというリラックスした雰囲気が、心地よくパッキングされている。

  • 『Curve 1』Mura Masa
    Curve 1 Mura Masa

    Mura Masa自ら“反物語的”というコンセプトを語るニューアルバム、テンションMAXの爆上げEDMで気持ち良い。それでいて音の手触りは洗練されたクラブミュージックで、耳馴染みがサラリとしている。こんなアルバム、なんぼあってもいいですから。

  • 『Lockjaw』Frances Forever
    Lockjaw Frances Forever

    アメリカのSSWフランシス・フォーエヴァーが、DIY精神とソングライティングの才能を遺憾なく発揮したデビュー・アルバム。インディー・ロック、エレクトロニカ、ノイズポップをクロスオーヴァーするローファイ・サウンド。ちょっと突飛な音が入り込んでくる感じが良き。

  • 『ONE FORTY SEVEN』9th Wonder、Give Em Soul
    ONE FORTY SEVEN 9th Wonder、Give Em Soul

    Dinner Partyの活動でもお馴染み、9th Wonder。ふだんはDJ色が強いけど、このアルバムは同じノースカロライナ勢力のギブ・エム・ソウルとタッグを組んで、アナログシンセが全体を包み込むふんわりとしたサウンドスケープに。メロウな感じがたまらん。

  • 『The Bloody Lady』claire rousay
    The Bloody Lady claire rousay

    1980年にヴィクトル・クバルが発表したアニメーション作品に、電子音楽家クレア・ラウジーが独自の解釈を加えたスコア集。「数百人もの女性を殺害したスロバキアの貴族女性のお話」らしいのだが、音楽もフィールドレコーディングと弦楽器が絡み合う不穏音響系。それでもどこかたおやかを感じさせるのが、クレア・ラウジーっぽい。

  • 『In a Landscape』Max Richter
    In a Landscape Max Richter

    マックス・リヒター本人が、「Inner Landscape(内面の風景)」とタイトルを間違えやすいと言っているけど、むしろそっちのほうが正しいのでは。人間の内面の奥に入り込んで、外界との調和をはかるポスト・クラシカルな意欲作。

  • 『HOSONO HOUSE COVERS』V.A.
    HOSONO HOUSE COVERS V.A.

    『HOSONO HOUSE』リリースから50年を経て、ハリー・スタイルズ、安部勇磨、コーネリアス、サム・ゲンデル、ジョン・キャロル・カービーらが集結したカバー集。どれも名曲ばかりなれど、あえてベストトラックを挙げるなら、mei eharaの『住所不定無職低収入』。

  • 『Patterns in Repeat』Laura Marling
    Patterns in Repeat Laura Marling

    神や精霊への祈りではなく、半径10mの世界を切り取る素朴なブリティッシュ・フォーク。乳白色のランプが薄明かりを照らすような、穏やかな音像。リラックスした雰囲気で自宅のスタジオで録音したというホームメイド感が伝わってくる。

  • 『Ahadu』Esy Tadesse
    Ahadu Esy Tadesse

    エチオピア・ジャズをベースに、サイケデリック・ロック、西アフリカのデザート・ブルースといった要素を融合させてポップソングへと昇華した、Esy Tadesseのデビュー盤。ちょいかわ呪術的サウンドといった側面もあったりして、耳が驚きっぱなし。

  • 『Milton + esperanza』Milton Nascimento、Esperanza Spalding
    Milton + esperanza Milton Nascimento、Esperanza Spalding

    長年にわたってブラジル音楽を歌い続け、“ブラジルの声”とも称される歌手のミルトン・ナシメント。最優秀新人賞など通算5つのグラミーを獲得し、20歳でバークリー音大の講師となり、ハーヴァード大学の教授にも就任した天才ベーシストのエスペランサ・スポルディング。そんな二人の奇跡のコラボ作品であるからして、音楽も当然奇跡に満ちている。

  • 『Love Flutter』パソコン音楽クラブ
    Love Flutter パソコン音楽クラブ

    イケイケでゴリゴリなEDMというよりも、ちょっとハウスな感じもある、微炭酸な清涼感が良き。M-10「Memory of the moment」の疾走感とかタマらんです。

  • 『HYbr:ID III』Alva Noto
    HYbr:ID III Alva Noto
  • 『No Name』Jack White
    No Name Jack White

    レコード・レーベル「Third Man Records」の店舗だけで流通されていたジャック・ホワイトのニューAL「No Name」がようやっと配信開始。いつも以上にぶっきらぼうで凶暴なガレージサウンドに吹っ飛ばされそうになる。M-3「That’s How I’m Feeling」の、ピッキングから強烈なギターリフに移行する展開とか、超アガる。

  • 『Here in the Pitch』Jessica Pratt
    Here in the Pitch Jessica Pratt

    歌声はブロッサム・ディアリーのようにキュート、ガットギターが奏でる音楽はちょっとメランコリック。グッド・オールド・デイズな60’s的アレンジ&ハーモニーが心地良い、サンフランシスコ出身のSSWジェシカ・プラットの4thアルバム。

  • 『呪文』折坂悠太
    呪文 折坂悠太

    “呪文”というおどろおどろしいワードに一瞬ビクっとするが、聴いてきると日々の生活を丁寧に綴ったスケッチ集。だけど抗いがたい魔力が一曲一曲に潜んでいる。あ、だから“呪文”なのか。

  • 『My Light, My Destroyer』Cassandra Jenkins
    My Light, My Destroyer Cassandra Jenkins

    2024年にふさわしい音像を世界に放つワールドワイドなインディ・ロックでありつつ、どこか古典主義的なフォークの匂いも。それでいて深淵なエンビエンスも醸し出す、カサンドラ・ジェンキンスの詩的宇宙。

  • 『Energy Path』Shin Sasakubo
    Energy Path Shin Sasakubo

    秩父の湧水を撮った写真に笹久保伸がインスピレーションを得て制作した、カルロス・ニーニョとのコラボ作。

  • 『Marginalia VI』高木正勝
    Marginalia VI 高木正勝

    「自然と人間の調和」みたいなスケールの大きい話じゃなくて、鳥のさえずりや雨だれや鼻歌(キース・ギャレットみたい)がただそこに“在る”感じがとても心地良い。音楽って本来こういうもんだろって凄く思うのです。

  • 『New Strategies For Modern Crime Volume 2』Prefuse 73
    New Strategies For Modern Crime Volume 2 Prefuse 73

    いやもう、どんだけカオス?音のテクスチャーが複雑すぎて、咀嚼しきれん。もう僕の知っているスコット・ヘレンじゃないなーと思ってamassの紹介文読んだら、「ニューヨークの犯罪に関するヒステリックな報道と、それを背景にした70年代のエクスプロージョン映画に影響を受けている」らしい。Prefuse 73はナラティヴな方向に舵を切ってきた。

  • 『The Road To Hell Is Paved With Good Intentions』Vegyn
    The Road To Hell Is Paved With Good Intentions Vegyn

    フランク・オーシャンやトラヴィス・スコットとのコラボレーションで注目を集める鬼才ヴィーガンの、アトモスフェリックなサウンドがとことん楽しめる一枚。それにしても“地獄への道は善意で舗装されている”って凄いタイトルだな。

  • 『Where the Butterflies Go in the Rain』Raveena
    Where the Butterflies Go in the Rain Raveena

    インドにルーツを有するR&Bシンガー、ラヴィーナの3rdアルバム。クレオ・ソルとかハイエスタス・カイヨーテが好きな人にはたまらないオーガニックなネオ・ソウル・サウンド。聴いているだけでグッド・ヴァイブレーションが沸き立ってくる。

  • 『John Williams in Tokyo』John Williams
    John Williams in Tokyo John Williams

    なんせワタクシ、サイトウ・キネン・オーケストラを指揮するジョン・ウィリアムズ先生のナマのお姿を、サントリールで観ておりますので。そりゃ感慨もひとしおですわ。

  • 『Alien Intelligence』Jasmine Guffond
    Alien Intelligence Jasmine Guffond

    オーストラリアの電子音楽家ジャスミン・ガフォンが、ブライアン・イーノの初期アンビエントみたいな作品をリリース。超絶シンプルな電子音の半永久的音階に、むしろ体温のあるヒューマニティを感じてしまう。

  • 『Opus』坂本龍一
    Opus 坂本龍一

    坂本龍一がNHK509スタジオで8日間演奏し続けた、最後のピアノソロ作品。生前に「遺すべき曲」として選んだ至極の20曲。枯山水のような境地に辿り着いた教授の静かな打鍵は、モノトーンの映像によく似合う。

  • 『The Yussef Dayes Experience(Live From Malibu)』Yussef Dayes
    The Yussef Dayes Experience(Live From Malibu) Yussef Dayes

    2023年にリリースしたソロ・デビュー・アルバム『Black Classical Music』のナンバーを中心に、マリブ山脈での野外ライヴを収録。マジでこのパフォーマンス動画、最高ですよ。

  • 『Evening Air』David Grubbs、Loren Connors
    Evening Air David Grubbs、Loren Connors

    元ガスター・デル・ソルのデヴィッド・グラブスと、“孤高のギタリスト”ローレン・マザケイン・コナーズの共演。空間を支配するノイズ・ギターの間を縫うようにして、ぽつんぽつんとピアノの短音が鳴り響く。灰色の空に覆われたエクスペリメンタル・ミュージック。

  • 『Disconnect』KMRU、Kevin Richard Martin
    Disconnect KMRU、Kevin Richard Martin

    ケニア・ナイロビを拠点に活動するジョセフ・カマル(KMRU)と、エクスペリメンタル・ミュージックの鬼才ケヴィン・リチャード・マーティンがが初コラボ。呪いのようなKMRUのヴォーカルがこだまする、モノクロームなダーク・アンビエント。忘れ去られた工業地帯で鳴り響くインダストリアル・サウンド。

  • 『Evil Does Not Exist』石橋英子
    Evil Does Not Exist 石橋英子

    濱口竜介監督と2度目となるコラボレーション作品。ヴァイオリン、ピアノ、チェロの音色が甘美に絡み合って、ウィアードな世界の扉を開く。

  • 『Small Changes』Michael Kiwanuka
    Small Changes Michael Kiwanuka

    まだ30代後半だというのにすでに枯淡の境地に達したような、じんわり沁みる系レトロ・ソウル。意図的に抑制したサウンドというよりも、じっくり丁寧にストリングスやギター・ソロやコーラスをミックスしていったら、自然とこうなりましたみたいな。

  • 『Water Map』Justin Wong、Gregory Uhlmann
    Water Map Justin Wong、Gregory Uhlmann

    9月にLAのインディーレーベルから100本限定でリリース。

  • 『Magic Seeds』Leifur James
    Magic Seeds Leifur James

    電子音楽の吟遊詩人、レイフル・ジェームズ。今作でもエレガントでリリカルなトラックが心に迫る。このダウナーな感じ、ちょっとマッシヴ・アタックにも通底してる。

  • 『Adriano Souza Plays Jobim』Adriano Souza
    Adriano Souza Plays Jobim Adriano Souza

    ブラジルのピアニスト、アドリアーノ・ソウザによるアントニオ・カルロス・ジョビンのカバー集。

  • 『TAMAO - Complete Yen Years』小池玉緒
    TAMAO – Complete Yen Years 小池玉緒

    小池玉緒といえば、細野晴臣と高橋幸宏が立ち上げたYENレーベルから歌手デビューしたYMO直系ディーヴァ。本作は彼女の音源を収めたアンソロジーで、名曲『三国志メイン・テーマ』のほかデビュー曲『鏡の中の十月』などを収録。それにしても『三国志メイン・テーマ』のサビ展開はいつ聴いてもマッドだな。

  • 『Submarine』The Marías
    Submarine The Marías

    プエルトリコ生まれのMaria Zardoya率いるサイケデリック・ソウル・バンド、ザ・マリアスのセカンド・アルバム。タイトル通り、深海かから世界を仰ぎ見るかのような、アンビエント感のあるサウンドスケープが気持ち良い。

  • 『イリュージョン』RYUSENKEI
    イリュージョン RYUSENKEI

    ヴォーカリストにSincereを迎え、バンド名も流線形からRYUSENKEIに改名。クニモンド瀧口曰く、「ドナルド・バードとかボビー・ハンフリーとか、マイゼル兄弟が手がけたアルバムのようなフュージョンを考えていたが、Sincereの声に出会って、ミニー・リパートンとかリンダ・ルイスみたいなヤングソウル系に変更」したとのこと。

  • 『Love Heart Cheat Code』Hiatus Kaiyote
    Love Heart Cheat Code Hiatus Kaiyote

    ウェルメイドなネオ・ソウルから遠く離れ、カオティックで荒々しいファンク・ミュージックへ。あまりにもサウンドが実験的すぎて、ラストを飾る「White Rabbit」が途中までジェファーソン・エアプレインのカバーであることに気づかず。

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  • 『The Great American Bar Scene』Zach Bryan
    The Great American Bar Scene Zach Bryan

    オクラホマ州出身のシンガーソングライター、ザック・ブライアンの5thアルバム。これぞ真っ当なアメリカーナ。これぞカントリーミュージック。

  • 『Lonely Ghost』土岐麻子
    Lonely Ghost 土岐麻子

    石崎ひゅーい作品で知られるトオミヨウをプロデューサーに迎えた、約3年ぶりとなるオリジナルアルバム。メロウネスよりもポップネスに舵を切った一枚。

  • 『NOW I SEE THE LIGHT』toe
    NOW I SEE THE LIGHT toe

    幻惑的なアルペジオと抑制の利いたドラミングが相変わらず素晴らしい。個人的ベストトラックはM-5「WHO KNOWS?」。ちなみにジャケットの灯台の写真は、奇界遺産で知られる写真家・佐藤健寿によるものらしい。

  • 『POPtical Illusion』John Cale
    POPtical Illusion John Cale

    頑固一徹なポスト・パンク、アート・ロックを世に放ち続けてきた元ヴェルヴェット・アンダーグラウンドおじさんジョン・ケイルが、、齢80を超えて「今度はポップな音楽を書くんじゃ」とばかりに新譜を作ったら、本当にまばゆいくらいのポップネスで感動してる。

  • 『Love Deluxe』優河
    Love Deluxe 優河

    フォーキーだった前作『言葉のない夜に』から一転、ダンスフロア・サウンドに全振り。イイ。

  • 『Em Outro Lugar do Céu』Nicolas Geraldi
    Em Outro Lugar do Céu Nicolas Geraldi

    もはや、ブラジルからやってきたニック・ドレイク。

  • 『16 Fantasy』Lee Young Ji
    16 Fantasy Lee Young Ji

    韓国の次世代ラッパー、イ・ヨンジ。彼女のことは全然知らなかったのだが、星野源のアルバム『Gen』に収録されていた「2」でfeat.していたので、後追いで聴いてみた。人生においてとても重要な時期だったという16歳にフォーカスした、6曲入りEP。ソフトかつエレクトロな音像が好み。

  • 『WORLD WIDE WHACK』Tierra Whack
    WORLD WIDE WHACK Tierra Whack

    ほぼ全てが2分台のショート・トラック。アフリカン・ミュージックの匂いも漂わせつつ、端正に紡がれたR&Bが並べられている。

  • 『Mosaic』Fennesz
    Mosaic Fennesz

    フェネス5年ぶりの新作はこれまで以上に内省的で、柔らかな光を放つアルバム。さまざまなテクスチャが精緻に配置され、エーテルに溶け込んでいく。

  • 『Hey Panda』High Llamas
    Hey Panda High Llamas

    コレ気持ちいいわー。かつての90年代ポスト・ロックの雄が、丸みと柔らかさを帯びてさらに快感指数がアップ。Fryarsを共同プロデューサーに迎えて、よりディープに、エクスペリメンタルに、宅録ポップス職人ぶりを発揮したマジカル・ワールド。

  • 『The Doober』Sam Gendel、Sam Wilkes
    The Doober Sam Gendel、Sam Wilkes

    サム・ゲンデル&サム・ウィルクスのコラボ・シリーズ第三弾。ヒップホップやエレクトロニック・ミュージックを横断するこれまでの実験的ジャズから、ニューエイジ感の強いサウンドにマイナーチェンジ。もちろんこのラインも僕は大好きです。

  • 『Queer』Trent Reznor、Atticus Ross
    Queer Trent Reznor、Atticus Ross

    M-2「Pure Love」が特にお気に入り。1950年代のメキシコシティを舞台にしたこの映画で、汗ばむ熱気と中年の孤独が、このメランコリックな一曲に込められている。

  • 『Perceive Its Beauty, Acknowledge Its Grace』Shabaka Hutchings
    Perceive Its Beauty, Acknowledge Its Grace Shabaka Hutchings

    サックス・プレイヤーとして無期限休止宣言をしたシャバカがフルートに出会い、ジャズとニューエイジ・ミュージックを組み合わせた世界を創出。南米の瞑想的サウンドが、我々を異世界に手招きする。

  • 『Look to the East, Look to the West』Camera Obscura
    Look to the East, Look to the West Camera Obscura

    オリジナル・メンバーだったキャリー・ランダーが亡くなった2015年から、長い活動休止期間に入っていたカメラ・オブスキュラの、10年ぶりとなる6thアルバム。優しい風がそっと頬を撫でるような、爽やかなインディーポップ。こんなバンド、なんぼあってもいいですからね。

  • 『Ten Fold』Yaya Bey
    Ten Fold Yaya Bey

    開放的でアップテンポなR&Bサウンドがパッケージングされた、ヤヤ・ベイの新作。父親を失ったことの哀しみがメランコリックに向かうのではなく、ダンサンブルなサウンドに昇華されることで、彼女の力強さが明確に打ち出されている。

  • 『Coming Home』Usher
    Coming Home Usher

    アッシャーやりたい放題!21 Savageとサマー・ウォーカーを招いてミドルテンポなバラードを聴かせたかと思えば、ビリー・ジョエルの「Uptown Girl」をまんまリファレンスしたり、映画『カラーパープル』のインスパイア・ソングをH.E.R.とデュエットしたり。ゼロ年代的回顧性を感じさせるサウンドが、2024年にまっすぐ着地している。

  • 『Breaking Stretch』Patricia Brennan
    Breaking Stretch Patricia Brennan

    ヴィブラフォン奏者パトリシア・ブレナンによる、官能的で奇天烈なカーニバル・サウンド。

  • 『Breath of Love』Uyama Hiroto
    Breath of Love Uyama Hiroto
  • 『SHINBANGUMI』Ginger Root
    SHINBANGUMI Ginger Root

    YMOラヴァーズがもれなく大好きなGinger Rootの3rdアルバム。メディア複合企業ジンジャー・ルート・プロダクションを描くというコンセプトがオモロ。

  • 『Introducing Emilia Sisco』Emilia Sisco
    Introducing Emilia Sisco Emilia Sisco

    フィンランド出身のSSWエミリア・シスコのデビュー・アルバム。メロウなヴィンテージ・ソウルが心に染み渡る。コーラスはまんま60sだし、ベイベベイベベイベ…みたいなクラシック・ソウルの定石もやってるんだけど、パワフルというよりは優しく溶け込んでいく歌声なので、全体的にエレガントな雰囲気。

  • 『Come Find Me』Caribou
    Come Find Me Caribou

    音楽の隅々にまで“楽しい”が充満してる。イェーイ、カリブー最高〜。

  • 『Dostrotime』Squarepusher
    Dostrotime Squarepusher

    90年代のブレイクコアをよりハードに、より暴力的にリバイバルさせた、スクエアプッシャー4年ぶりの新作。開けてはいけない脳の部分をむりやりこじ開けるような、強制覚醒ダンス・アルバム。

  • 『CHROMAKOPIA』Tyler, The Creator
    CHROMAKOPIA Tyler, The Creator
  • 『Contact』角銅真実
    Contact 角銅真実

    スーパーウルトラ自然体オンガク。角銅真実は、息を吐くように音を紡ぎ出す。誰も勝てん!

  • 『Fearless Movement』Kamasi Washington
    Fearless Movement Kamasi Washington

    サンダーキャット、テラス・マーティン、ジョージ・クリントン、アンドレ3000、おまけにカマシ・ワシントンの幼い娘まで参加しちゃった、本人曰く“ダンス・アルバム”。コズミック・ジャズをベースに、日本の民謡のようなスケールを使ってみたり、ラップを入れてみたり、遊び心満載の一枚。

  • 『Red Hot & Ra - The Magic City』Meshell Ndegeocello
    Red Hot & Ra – The Magic City Meshell Ndegeocello

    サン・ラー『The Magic City』にインスパイアされたというこのアルバム、想像以上の天外魔境っぷり。異星人が地球に降り立って壁画を描いたみたいなマッド・サイエンス・ジャズ。イマニュエル・ウィルキンスのサックスが理知的に暴れてる。

  • 『nublues』Joel Ross
    nublues Joel Ross

    ヴィブラフォン奏者ジョエル・ロスが、アルトサックスにイマニュエル・ウィルキンス、ピアノにジェレミー・コーレン、ベースにカノア・メンデンホール、ドラムにジェレミー・ダットンを迎えて制作した、その名の通りブルースへの愛を捧げた一作。といっても楽曲自体にあまりブルージーなニュアンスは感じられず、クールで思索的なモダンジャズという印象。

  • 『IV』BADBADNOTGOOD
    IV BADBADNOTGOOD

    懐か新しいサウンドを聴かせるトロントの3人組、バッドバッドノットグッドの4thアルバム。ホーン・セクションを大々的に打ち出した、ジャズ・セッションのようなラフな雰囲気が楽しい。

  • 『Daffodils & Dirt』Sam Morton
    Daffodils & Dirt Sam Morton

    ウディ・アレンの『ギター弾きの恋』で知られる俳優サマンサ・モートンが、音楽プロデューサーのリチャード・ラッセルとタッグを組んだデュオ「Sam Morton」のデビュー・アルバム。なんでも、BBC Radio4の番組「Desert Island Discs」に出演したサマンサ・モートンの選曲に惚れ込んだリチャード・ラッセルが、彼女に声をかけて企画が始動したんだとか。夢中感強めのデイドリーム・ポップ。

  • 『Honey』Caribou
    Honey Caribou

    ダンスフロアを熱狂させることだけに一点集中したかのような、ひたすら楽しいエレクトロニカ/ハウス。M-1「Broke My Heart」のデン・デン・デンデデ・デン感もいいし、M-3「Volume」のテケテケ感もいい。

  • 『Kinds of Kindness』Jerskin Fendrix
    Kinds of Kindness Jerskin Fendrix

    ジャースキン・フェンドリクスによる『憐れみの3章』サウンドトラック。これ絶対キューブリック映画におけるリゲティの使い方を参考にしてるだろ。『アイズ ワイド シャット』みたいな不穏なピアノ曲あり、『2001年 宇宙の旅』のレクイエムみたいな曲もあり。

  • 『Everyone's Getting Involved: A Tribute to Talking Heads' Stop Making Sense』V.A.
    Everyone’s Getting Involved: A Tribute to Talking Heads’ Stop Making Sense V.A.

    伝説のライヴ・アルバム『Stop Making Sense』のトリビュート盤。マリー・サイラスの『Psycho Killer』とかザ・ナショナルの『Heaven』とかもイイけど、カバーよりも原曲のほうが凶暴でアバンギャルドに感じられるのって、トーキング・ヘッズでやっぱり変なバンドだったんだな。

  • 『New Strategies for Modern Crime Vol.1』Prefuse 73
    New Strategies for Modern Crime Vol.1 Prefuse 73

    以前のようなワチャワチャしたカットアップ感&コラージュ感は影を潜め、ダウナーでジャズっぽい音像に変化。Oneohtrix Point Neverとも共振する、アダルティーなスコット・ヘレン。

  • 『Great Doubt』Astrid Sonne
    Great Doubt Astrid Sonne

    デンマーク出身のヴィオラ奏者/実験音楽家アストリッド・ゾンネの3rdアルバム。インストゥルメンタルから離れてヴォーカル・アルバムとして創り上げたことで、アンビエントからエクスペリメンタル・ポップへの飛翔を果たしている。

  • 『Big Sigh』Marika Hackman
    Big Sigh Marika Hackman

    Big Sigh=“大きなため息”と冠された、マリカ・ハックマン5年ぶりの新作。ストリングスとエレクトロニクスの狭間に、密やかなメランコリアが浮かんでいる。

  • 『Still』Erika de Casier
    Still Erika de Casier

    内省的なエレクトロニックR&B だと思って聴いてたら、ジャングルすぎないジャングル・ビートだったりエスニックになりすぎないエスニック風味だったり微妙なニュアンスで設計されていて、二、三回聴いただけじゃ全体を掴みきれない怪作だった。

  • 『Your Favorite Things』柴田聡子
    Your Favorite Things 柴田聡子

    このアルバムが発売されて一週間は、柴田聡子のことばかり考えていた。もちろん好きなんですよ、柴田聡子。でも世間の圧倒的な評価に比べると、僕のストライクゾーンからほんのちょっとだけ外れている感じがある。たぶんAメロもBメロもサビも、あまりにもひっかかりがなさすぎてメロディーとして脳髄を揺らすに至ってないんだろう。

  • 『Got a Story to Tell』Thee Sacred Souls
    Got a Story to Tell Thee Sacred Souls

    こんなにモータウンでいいんですか。いいんです。サンディエゴの3人組セイクリッド・ソウルズが送る、レトロすぎるスウィート・ソウル。

  • 『Aghori Mhori Mei』Smashing Pumpkins
    Aghori Mhori Mei Smashing Pumpkins

    オルタナ・ロックのレジェンドバンドが、そのレジェンドぶりを今作でも発揮。いつも思うんだけど、スマパンってドラムレスのときが一番危険な香りがするよね。

  • 『Pattern Damage』Bianca Scout
    Pattern Damage Bianca Scout

    ダンサーにして振付師にして音楽家ビアンカ・スカウトによる、エクスペリメンタル・オペラ。ポスト・クラシカルな感触を漂わせつつ、幽玄なダークポップに仕上がっている。

  • 『Dance, No One's Watching』Ezra Collective
    Dance, No One’s Watching Ezra Collective

    世界中をツアーしながら曲作りを並行して進めていたという、エズラ・コレクティヴの3rdアルバム。華やかなホーン・セクションが胸をときめかす、ひたすら楽しいダンス・ミュージック。

  • 『Abracadabra』Klô Pelgag
    Abracadabra Klô Pelgag

    重奏的なシンセサイザーの音色がオーケストラのように響きわたる、スケールの大きい一作。地球を飛び越えて天空の星々と交信しているみたいなダイナミズムにしびれる。

  • 『Ultra 85』Logic
    Ultra 85 Logic

    2020年に一度引退したにもかかわらず、結果的に2021年から3年連続でアルバムをリリースして、ますます精力的に活動しているロジック。そのバイタリティ、自分も励みになります。自分も頑張ります。あ、アルバムもとても良かったです(適当)。

  • 『失恋と得恋』小西康陽
    失恋と得恋 小西康陽

    小西康陽、初のヴォーカル・アルバム。ピチカート時代の楽曲も織り込んだ、ふくよかなラウンジ・ジャズ。5人編成のアンサンブルだが、特にチェロのウッディーな響きが優しく耳に溶け込んでくる。リズム隊オンリーの『陽の当たる大通り』アレンジには驚いた。

  • 『I'M DOING IT AGAIN BABY!』girl in red
    I’M DOING IT AGAIN BABY! girl in red

    ノルウェーのSSWガール・イン・レッドの2ndアルバム。まくり気味のギター・サウンドとアオハルな心象風景がミックスされた、清く正しい北欧インディーポップ。

  • 『Cellophane Memories』Chrystabell、David Lynch
    Cellophane Memories Chrystabell、David Lynch

    我らがデイヴィッド・リンチ先生が、『ツイン・ピークス』第3シーズンにも出演していた歌手クリスタ・ベルと共作したコラボ・アルバム。不安定に空気が揺らぐ異界のブルース。呼び寄せてはならないものを召喚したみたいな霊歌。たまらん。

  • 『Low End Love Songs』Pale Jay
    Low End Love Songs Pale Jay

    60〜70年代ソウルを確信犯的にリバイバルさせたサウンド・メイキングで、そのヴィンテージ感がクセになる。ストリングスやコーラスワークがキラッキラしていて、これぞスウィート・ソウル!って感じ。

  • 『No More Water: The Gospel Of James Baldwin』Meshell Ndegeocello
    No More Water: The Gospel Of James Baldwin Meshell Ndegeocello

    公民権運動家でもあった作家ジェイムズ・ボールドウィンにインスピレーションを受けて制作した、ミシェル・ンデゲオチェロ渾身の大作。コーラスワークを多用し、ゴスペルのような荘厳さで、アメリカの人種差別・性差別問題を歌う。ピューリッツァー賞を受賞した作家ヒルトン・アルスがリーディングで参加。

  • 『Moth』Fana Hues
    Moth Fana Hues

    ファナ・ヒューズ自身がエグゼクティヴ・プロデューサーを務めた、等身大の女性を綴るネオソウル・ポップス。コーラスワークやドラムのバリエーションに、意欲的なサウンド・プロダクションを感じる。

  • 『The Sun In A Box』Max Cooper
    The Sun In A Box Max Cooper

    10分45秒という演奏時間のなかで繰り広げられる、曼荼羅のようなハイパー・テクノ。ちょっとレトロ風味なこのサウンドには、快感しかない。

  • 『MADRA』NewDad
    MADRA NewDad

    90年代的なインディー・ロック、シューゲイザー、グランジの音をかぐわせる、アイルランド出身の4人組NewDadのデビュー・アルバム。

  • 『Wall of Eyes』The Smile
    Wall of Eyes The Smile

    ところどころ不穏な音響がかぶさったりするけど、ベースとなる部分はとても耳馴染みが良くてキャッチー。密室的で音響派にも近いサウンド・プロダクションも良き。ギターの轟音が鳴り響くM-7『Bending Hectic』は、『Creep』にも似たアゲ感。

  • 『らんど』ZAZEN BOYS
    らんど ZAZEN BOYS

    齢50を迎えた向井秀徳がいまだに“触るな危険”的な殺気をちゃんと音楽に閉じ込めていて、複雑なアンサンブルだとか変拍子だとかよりも、そのこと自体に普通に感動する。

  • 『Live at Third Man Records』Kassa Overall
    Live at Third Man Records Kassa Overall

    ライブ演奏をそのままアセテート・テープや1インチ8トラック・テープにダイレクト録音できるThird Man Records。100%アナログ・レコーディングの熱気をそのまま瞬間密封した、カッサ・オーバーオールのライヴ盤。

  • 『All Life Long』Kali Malone
    All Life Long Kali Malone

    ストックホルム出身の音楽家、カリ・マローン。寒々とした氷の世界で、どこか遠くから聴こえてくるかのような、ドローン・ミュージック。でも金管楽器やグレゴリオ聖歌みたいなハーモニーで構築されてるから、その感触は温かい。ポスト・バロックというべきサウンド。 サマーソングはchelmicoでキマリ。やじまたくま(ザ・おめでたズ)がプロデュースを手がけた、愉快痛快EP。

  • 『Em Outro Lugar do Céu』Nicolas Geraldi
    Em Outro Lugar do Céu Nicolas Geraldi

    ブラジル出身のSSWブルーノ・ベルリのデビュー・アルバム。サウダージな風が吹きまくり。

  • 『The New Sound』Geordie Greep
    The New Sound Geordie Greep

    ブラック・ミディのフロントマン、ジョーディー・グリープのソロ・デビュー・アルバム。サルサのリズムでエネルギッシュな風を送り込んでくれる、無邪気ism満開音楽。トニー・ベネットあたりが歌いそうなジャズ・バラード「If You Are But a Dream」で締めくくるのもいい感じ。

  • 『The Great Impersonator』Halsey
    The Great Impersonator Halsey

    ホールジーのコロンビア移籍後第一弾アルバム。「60年代からゼロ年代に自分がアーティストだったら?」というコンセプトで、本当に60年代からゼロ年代を意識したサウンド・プロダクションで作り上げてしまった、非常にコンセプチュアルな作品。

  • 『MoonDial』Pat Metheny
    MoonDial Pat Metheny

    70歳を迎えてなお創作意欲盛んなパット・メセニーが、エレキ・ギターをナイロン弦バリトン・ギターに持ち替えて、伸びやかな低音域サウンドが心に染みる一枚。ビートルズの「Here, There and Everywhere」カバーとか泣ける。

  • 『bird's-eye view』Siv Jakobsen
    bird’s-eye view Siv Jakobsen

    ノルウェーの歌姫シフ・ヤコブセンが奏でるトラッド・フォークは、神の言霊のごとし。

  • 『Fabiana Palladino』Fabiana Palladino
    Fabiana Palladino Fabiana Palladino
  • 『BRAT』Charli xcx
    BRAT Charli xcx

    今やエレクトロ・ポップ・クイーンとなったチャーリー・XCXの、アトランティックレコード移籍第1弾アルバム。超高速で宇宙をワープ走行しているようなフルスロットル感がタマらん。「kamala IS brat(悪ガキ)」とXに投稿したことで、図らずも政治的な意味を帯びてしまった本作だが、まずは「X世代ガールをスケッチしたハイパーポップ」として受け止めるべきだろう。

  • 『TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION-』V.A.
    TM NETWORK TRIBUTE ALBUM -40th CELEBRATION- V.A.

    TM NETWORKで一番好きな「STILL LOVE HER (失われた風景)」を、くるりが歌ってくれる日が来ようとは。岸田繁、いつもより少し情感を込めたような歌い方だし。J-POP史に残る名バラード。あと、CAPSULEの「self control」も最高です。

  • 『((ika))』Tempalay
    ((ika)) Tempalay

    EDMもサイケも民謡も、まるごとコトコト煮込んでチルに仕上げた実験作。「あびばのんのん」とか「憑依さん」とか「月見うどん」とか、折坂悠太と並んで“右斜め上のタイトルをぶっ込んでくるミュージシャン”の面目躍如。

  • 『blue night』Chilli Beans.
    blue night Chilli Beans.
  • 『Cutouts』The Smile
    Cutouts The Smile

    アナログシンセやストリングスの使い方は相変わらずエクスペリメンタルな匂いが濃厚だけど、全体的にはギターロックに回帰している印象。マイフェイバリットは、ジョニー・グリーンウッドが楽しそうにギターをかき鳴らす3曲目「Zero Sum」。

  • 『My Favorite Things』柴田聡子
    My Favorite Things 柴田聡子

    2月にリリースした『Your Favorite Things』の弾き語りヴァージョン。むしろ柴田聡子のSSWとしての真髄は、こっちのアルバムのほうに詰まっているのかも。

  • 『Modern Vintage Future』高野寛
    Modern Vintage Future 高野寛

    音色がとっても気持ちいい。M-8「Head’s Talking」とかYMOオマージュ満載サウンドだけど、ゼロ年代以降の高橋幸宏っぽい音にも聴こえる。それにしてもミックスがAOKI Takamasaでマスタリングが砂原良徳って、どんだけ最高の布陣なの。

  • 『魔法学校』長谷川白紙
    魔法学校 長谷川白紙

    まるでゴルチエのファッション・ショウを早送りで観ているような装飾過多感にクラクラする。メロディーを無効化する過剰なビート、一聴しただけでは掴みきれない複雑怪奇な楽曲構造。1秒ごとに混乱と快感が行き来する、異形のアルバム。

  • 『SUPER REAL ME』ILLIT
    SUPER REAL ME ILLIT

    韓国人3名、日本人2名で構成されるガールズグループILLIT(アイリット)のデビューEP。どこかノスタルジーを喚起させるY2KサウンドはNewJeans直系。

  • 『Orquídeas』Kali Uchis
    Orquídeas Kali Uchis

    カリ・ウチスが全曲スペイン語で歌った3rdアルバム。レゲトンあり、メロウなラバーソウルあり、シャーデーみたいなスムーズジャズあり、去年から続くラテンパワーをひしひし感じる一枚。M-3『Igual Que Un Angel』の芳醇さが好み。

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  • 『Drop 7』Little Simz
    Drop 7 Little Simz

    予告なくサプライズ・リリースされた、フロア・オリエンテッドなEP。エモーショナルというよりはリリカルなリトル・シムズの音楽的宇宙が広がっている。

  • 『めくらやなぎと眠る女』Pierre Foldès
    めくらやなぎと眠る女 Pierre Foldès

    村上春樹の短編小説を映像化したアニメーションは白眉の出来だが、監督のピエール・フォルデス監督自身が手がけたサントラも素晴らしい。コントラバスやチェロの弦楽器に、電子音が妖しく混ざり合う異界の音楽。でも木管の優しい音色で、ミステリアスというよりはノスタルジックな感触に。

  • 『american dream』21 Savage
    american dream 21 Savage

    不法移民逮捕という衝撃的な出来事から5年、21サヴェージが帰ってきた。ジョージア州出身と明言していながらホントはイギリス人だった彼は、最新アルバムのタイトルをあえて『american dream』に。しかもメトロ・ブーミン、ザ・ウィークエンド、ヤング・サグ、トラヴィス・スコット、サマー・ウォーカー、ドージャ・キャットが客演…って、それ反則だろ。

  • 『For Cryin' Out Loud!』FINNEAS
    For Cryin’ Out Loud! FINNEAS

    妹ビリー・アイリッシュ直系なメランコリーソングもいいけど、M-3「Cleats」みたいな開放的な曲もええですね。最近コールドプレイの新譜も出たから気づいたんだが、歌声がちょっとクリス・マーティンに似てる。もっとSSWとして評価されてほしい。

  • 『Grush』µ-Ziq
    Grush µ-Ziq

    コツコツと良質なIDMを量産し続ける、μ-Ziqことマイク・パラディナス。2年ぶりとなる新作は、スペーシーなサウンドと強烈なビートが絡み合った、かなりダンサブルな仕上がりに。

  • 『We Don't Trust You』Future、Metro Boomin
    We Don’t Trust You Future、Metro Boomin

    フューチャーとメトロ・ブーミンによる最強コラボ・アルバムだけど、客演したケンドリック・ラマーがドレイクとJ.コールを壮絶にディスったM-3「Ice Attack」しか印象に残らん(笑)。

  • 『Another Side Of Skinshape』Skinshape
    Another Side Of Skinshape Skinshape

    インディーロック・バンドPalaceの元メンバー、ウィル・ドリーのソロ作。あっけらかんとした、ご陽気ノスタルジック・サウンドが楽しい。

  • 『Connection』Night Tempo
    Connection Night Tempo

    M-8「Deep Breath」で広末涼子にディープブレスさせたから大優勝。

  • 『liquid city』showmore
    liquid city showmore

    showmore、3年ぶりとなる4thアルバム。R&B、ジャズ、ヒップホップを横断してアーヴァンに味付けしたポップスを、さらに先鋭化したような一枚。先行シングル「fruit」のベースラインがグルーヴィーすぎて、思わず腰がクネる。

  • 『Where we’ve been, Where we go from here』Friko
    Where we’ve been, Where we go from here Friko

    ニック・ドレイクのような繊細さと、ザ・ナショナルのような壮大なアンセム感を併せ持った、激情インディーロック。感情を奥に秘めたNiko Kapetanのヴォーカルも最高。

  • 『NOBODY』tofubeats
    NOBODY tofubeats

    ハウスビートにフラットすぎる歌声が重なることで、トラックに合わせて上下動している自分の体もまた、電気信号による自動反応でしかない感。固有性を剥奪された大量ポリスが踊ってる不穏なジャケットに己を見出すみたいな。

  • 『連続テレビ小説「虎に翼」オリジナル・サウンドトラック Vol.1』森優太
    連続テレビ小説「虎に翼」オリジナル・サウンドトラック Vol.1 森優太

    森優太自ら「ひとつの感情を増幅するのではなく、さまざまな情感を無限に誘発するサウンドを目指した」と語った、大傑作朝ドラのサントラ集。っていうか、劇中歌「You are so amazing」をベル・アンド・セバスチャンのスチュアート・マードックに歌わせてるなんて反則だし、絶対泣くし、絶対名曲だし。

  • 『You Can't Negotiate With Zombies』Caput Medusae
    You Can’t Negotiate With Zombies Caput Medusae

    80年代的なドリーム・ポップ(ややダーク・エレクトロ風味)が、聴いているうちにクセになる。

  • 『Nosferatu』Robin Carolan
    Nosferatu Robin Carolan

    レフトフィールドのジャンルでビョークらとコラボしてきた音楽プロデューサー、ロビン・キャロラン。2022年に『ノースマン 導かれし復讐者』で映画作曲家としてデビューし、今回再びロバート・エガースとタッグを組んだ。F・W・ムルナウのゴシック・ホラーを現代に蘇らせる、威風堂々たるサウンドトラック。おそらくエガース&キャロランのコンビはこれからも鉄板だろう。

  • 『Radical Optimism』Dua Lipa
    Radical Optimism Dua Lipa

    エッジーでディスコティークなダーク・ポップを鳴らしていた前作に比べて、全体的に丸みを帯びたアルバムに。タイトルはRadical(過激)にOptimism(楽観的)だけど、印象としてはTender(優しく)Optimism(楽観的)。

  • 『Little Sigh』Marika Hackman
    Little Sigh Marika Hackman

    2月にリリースしたアルバム『Big Sigh』から4曲をピックアップ、原曲にあったストリングスを廃して、イングリッシュ・トラディショナル・フォークのような趣きのアコースティックVer.に。この慎ましやかさが、いかにも彼女らしい。

  • 『地球の歩き方』冨田ラボ
    地球の歩き方 冨田ラボ

    三吉彩花、森山未來、松本まりか、森山直太朗が出演したNHKドラマ『地球の歩き方』のサウンドトラック。オーケストラを大々的に使った豪奢なストリングスではなく、打ち込み系の柔らかなサウンドに心が浮き立つ。

  • 『Visions』Norah Jones
    Visions Norah Jones

    プロデュースを担当したリオン・マイケルズとほぼ二人だけで演奏したという、ノラ・ジョーンズの9thアルバム。ちょっとラフでセッションみたいな空気が伝わってくる。

  • 『GOOD DAY』ハナレグミ
    GOOD DAY ハナレグミ
  • 『Silence Is Loud』Nia Archives
    Silence Is Loud Nia Archives

    新世代のジャングル・ビートを鳴らすニューカマー、ニア・アーカイヴスのデビュー・アルバム。超高速四つ打ちではあるものの意外とシルキーなサウンド・プロダクションで、耳に程よく馴染んでいく。

  • 『Dark Times』Vince Staples
    Dark Times Vince Staples

    ロサンゼルスの吟遊詩人ヴィンス・ステイプルズの5thアルバム。暗闇のなかで密やかな光を放つ13のトラックが、とってもブラック・コンテンポラリーで官能的。

  • 『A LA SALA』Khruangbin
    A LA SALA Khruangbin

    フューチャリング・ゲストを呼ぶこともなく、エンジニアの倉庫でプレイを重ねてレコーディングした、ライク・リヴィング・ルーム・アルバム。

  • 『Tyla』Tyla
    Tyla Tyla

    南アフリカの新星タイラのデビュー・アルバム。アマピアノやアフロビーツを清涼感のあるダンス・トラックに落とし込んだ快作。

  • 『Sincere』Khalid
    Sincere Khalid

    5年間の活動休止期間を経てリリースされた、カリードの3rdアルバム。M-8「Breathe」ではアーロ・パークスともコラボしてます。ひたすらアダルト・オリエンテッドなR&B。

  • 『Moon Music』Coldplay
    Moon Music Coldplay
  • 『The Night the Zombies Came』Pixies
    The Night the Zombies Came Pixies

    2013年にベーシストのキム・ディールが脱退、その後加入したパズ・レンシャンティンも脱退。ベーシストに悩まされているピクシーズが、新しくエマ・リチャードソンを迎えて制作したアルバム。USオルタナティヴ・ロックは死なず。

  • 『X's』Cigarettes After Sex
    X’s Cigarettes After Sex

    タバコの煙でくぐもったフロアでまどろんでいると、ふとスロウコアなサウンドが聴こえてくる。シガレッツ・アフター・セックスが奏でるのは、そんなサッドコアでドリーミーな世界だ。エドワード・ホッパーの絵を眺めながら、彼らの曲に身を浸したい。

  • 『Trumpets of Michel-Ange』Ibrahim Maalouf
    Trumpets of Michel-Ange Ibrahim Maalouf

    トランペット+サクソフォン+ギター+パーカッションによる、ホーン・セクションのお祭り騒ぎ。微分音(十二平均律では表現できない、半音よりもさらに細かく分けた音程)のトランペットで、イブラヒム・マアルーフは西洋音楽のカウンター・ミュージックを吹きまくる。

  • 『See You At The Maypole』Half Waif
    See You At The Maypole Half Waif

    元Pinegroveのキーボーディスト、アナンダ・ローズ・”ナンディ”・プランケットの2ndソロ作。ベースはストリングスをまぶせたフィメール・ポップで、ちょっとエスニックな味わいもあり。

  • 『Song Symbiosis』トクマルシューゴ
    Song Symbiosis トクマルシューゴ

    8年ぶりとなるトクマルシューゴの新作。ハンドメイド感のある音響系。攻撃的なピースフル・ミュージック。ドメスティックのようでインターナショナルでもあるような、不思議な射程の広さを持っている。ちょっとまだ咀嚼できてない。

  • 『Panoptikon』Maria w Horn
    Panoptikon Maria w Horn
  • 『On the shore』踊ってばかりの国
    On the shore 踊ってばかりの国

    ナイロン弦ギターでつまびかれるアルペジオが優しく響く、穏やかなリゾートミュージック。それでいて時々挟まれる不穏なコードがたまらなくドラッギー。この調合の絶妙さが、やっぱ踊ってばかりの国って感じ。

  • 『Nonetheless』Pet Shop Boys
    Nonetheless Pet Shop Boys

    アークティック・モンキーズやゴリラズを手掛けたジェームス・エリス・フォードをプロデューサーに迎えた、古き良きエレポップのネクスト・レベル。

  • 『Cowboy Carter』Beyonce
    Cowboy Carter Beyonce

    僕自身はビヨンセの良いリスナーではないけれど、R&Bのデーヴァがカントリーミュージックに足を踏み入れ、アメリカ伝統音楽を新しく解釈せんとする試みはやっぱり並外れているかと。This is スーパースター。2曲目に収録されている「Blackbird」のカバーでもうブッ飛ばされる。

  • 『I Hear You』Peggy Gou
    I Hear You Peggy Gou

    ペギー・グー待望のデビュー・アルバム。フィジカルに作用するパワーポップ・コレクション。

  • 『Cold Visions』Bladee
    Cold Visions Bladee
  • 『ネビュラロマンス 前篇』Perfume
    ネビュラロマンス 前篇 Perfume

    先鋭化の一途を辿ったテクノポップを封印して、ダフト・パンクの「Random Access Memories」のようなレトロフューチャー・サウンドに。ただ、80年代的SF映画のサントラというコンセプトに引っ張られすぎて、一曲ごとの煌めきが少々足りない。

  • 『ルックバック』haruka nakamura
    ルックバック haruka nakamura

    最後を飾る「Light song」を何度リピートして何度涙ぐんだことか。

  • 『放生会』椎名林檎
    放生会 椎名林檎

    全編を通して官能的なベースラインと凶暴なビートが身体を突き刺す、歌謡曲でジャズでムード音楽な一枚。のっちとコラボした「初KO勝ち」で本当にKOされそうになる。

  • 『Faith Of A Mustard Seed』Mustard
    Faith Of A Mustard Seed Mustard

    マスタードの4thアルバム。ヴィンス・ステイプルズ、スクールボーイQ、トラヴィス・スコット、ヤング・サグら超大物をゲストに招聘して、歯切れの良いフロウを披露。すいません韻踏んじゃいました。

  • 『Imerro』C. Diab
    Imerro C. Diab
  • 『I LAY DOWN MY LIFE FOR YOU』JPEGMAFIA
    I LAY DOWN MY LIFE FOR YOU JPEGMAFIA

    一曲目の「i scream this in the mirror before i interact with anyone」から、怒涛のクラッシュシンバル&ラウドなギターでハートを鷲掴み。ヴィンス・ステイプルズ、デンゼル・カリー、バジー・リーといったメンツを招聘し、ドリルンベースやグライムを織り交ぜながら、JPEGMAFIAの現在地を指し示す一枚。

  • 『Slash-&-Burn』Daoko
    Slash-&-Burn Daoko
  • 『Se o Meu Peito Fosse o Mundo』Jota.Pê
    Se o Meu Peito Fosse o Mundo Jota.Pê
  • 『Eye To The Ear』Cosmo Sheldrake
    Eye To The Ear Cosmo Sheldrake
  • 『Iechyd Da』Bill Ryder-Jones
    Iechyd Da Bill Ryder-Jones

    ザ・コーラルの元ギタリスト、ビル・ライダー・ジョーンズの6thアルバム。渋すぎるヴォーカル、スケールのデカいシンフォニックなロック・サウンドが、ウェールズの広大な土地に手招きしてくれる。

  • 『On The Lips』Molly Lewis
    On The Lips Molly Lewis

    世界的ホイッスラー(口笛奏者)モリー・ルイスによる、全編口笛演奏アルバム。これ最高のラウンジ・ミュージックじゃないですか。トロピカルなラヴァーズロック感もあれば、時折モリコーネの「さすらいの口笛」みたいなニュアンスもあり。

  • 『TANGK』IDLES
    TANGK IDLES

    ブリストル出身のポストパンク・バンド、アイドルズ。その名前とは裏腹に、奏でるサウンドは骨太で泥臭い。え、待って。ナイジェル・ゴドリッチがプロデュースってマジか?

  • 『Ki Moun Ou Ye』Nathalie Joachim
    Ki Moun Ou Ye Nathalie Joachim
  • 『Channel Mae』Hedda Mae
    Channel Mae Hedda Mae
  • 『Mirror Starts Moving Without Me』Pom Pom Squad
    Mirror Starts Moving Without Me Pom Pom Squad

    ミア・ベリンが結成した4人組インディー・バンド、Pom Pom Squad。グランジ・ロックな香りを嗅ぐわせつつ、中毒性の高いティーンエイジ・ポップ・ソングに仕上がっている。

  • 『Ohio Player』The Black Keys
    Ohio Player The Black Keys

    M-4『On The Game』ではノエル・ギャラガーとコラボしてます。

  • 『Eternal Sunshine』Ariana Grande
    Eternal Sunshine Ariana Grande

    3年ぶりとなるアリアナ・グランデの7thアルバム。映画『エターナル・サンシャイン』からインスパイアを受けたという、ドリーミー・ラヴ全開なポップ・ソング集。

  • 『Shadows Lifted from Invisible Hands』James Hoff
    Shadows Lifted from Invisible Hands James Hoff
  • 『地面師たち』石野卓球
    地面師たち 石野卓球

    重いベースライン、ゴリっとした重低音が鳴り響くダーク・エレクトロ。四つ打ちのビート感は剥奪され、陰鬱としたサウンドスケープが広がっている。トレント・レズナー&アッティカス・ロスが手がけた、『ゴーン・ガール』(14)や『ザ・キラー』(23)のサウンドにも近い感覚。

  • 『SAYONARA』Alvaro Diaz
    SAYONARA Alvaro Diaz

    あまりレゲトンとは相性が良くないのですが、オープニングを飾る「TE VI EN MIS PESADILLAS」のドラマティックな高揚感には吹っ飛ばされた。

  • 『F-1 Trillion』Post Malone
    F-1 Trillion Post Malone

    ビヨンセの『COWBOY CARTER』みたいに“カントリーにインスパイアを受けた”とか”カントリーのエッセンスを組み入れた”とかの次元じゃなくて、まんまどカントリー。ハンク・ウィリアムズ Jr.やドリー・バートンという大御所まで招聘しちゃってるし。ラップ・スターからポップ・スター、そしてロック・スターからアメリカン・スターへの道を駆け上っていく、野心に溢れた一枚。

  • 『Short n' Sweet』Sabrina Carpenter
    Short n’ Sweet Sabrina Carpenter

    M-7「Espresso」のイントロがもろシティポップ。この波はニュー・ポップ・クイーンにまで届いているんだなあ。

  • 『僕だけの愛』十明
    僕だけの愛 十明
  • 『HELLO HELLO』TAHITI 80
    HELLO HELLO TAHITI 80

    このエヴァーグリーンぶりはなんなんだ。あれから僕はすっかり打算的で利己的な大人になってしまったけど、TAHITI 80だけは何も変わらない。眩し過ぎて目が潰れそう。

  • 『Soul Assassins Instrumental Library, Vol. 1』DJ Muggs
    Soul Assassins Instrumental Library, Vol. 1 DJ Muggs
  • 『Between The Lines』Velludo
    Between The Lines Velludo

    沖野俊太郎や小山田圭吾を中心とした伝説のバンドVelludoが、37年ぶりに再結成。やっぱネオアコってすっごい80年代的イディオムで語られるべきジャンルなんだよなあ。

  • 『Can We Please Have Fun』Kings Of Leon
    Can We Please Have Fun Kings Of Leon
  • 『EXTRA』トリプルファイヤー
    EXTRA トリプルファイヤー

    トリプルファイヤー、7年ぶりの帰還。1曲目の「お酒を飲むと楽しいね」から「BAR」「スピリチュアルボーイ」と聴き続けていくと、歪んだ音像も相まって、酩酊状態からあちら側へと足を踏み入れていく感覚がヤバい。これぞサイケ。タモリ倶楽部の終焉を迎えて、踊れる音楽に。

  • 『離婚伝説』離婚伝説
    離婚伝説 離婚伝説

    プロコル・ハルムやトラフィックを彷彿とさせるサウンドと、「追憶のフロマージュ」とか「スパンコールの女」みたいなタイトルでシティポップを拡張させる、懐かしかっこいい作品。“渚のランデブー”なんて歌詞、30年ぶりに聴いた!

  • 『Vertigo』Griff
    Vertigo Griff

    ヤング・アダルトな感性でホームメイドされた、ブリティッシュ・ポップの新歌姫グリフのデビュー・アルバム。

  • 『SMILE! :D』Porter Robinson
    SMILE! 😀 Porter Robinson
  • 『Y2K!』Ice Spice
    Y2K! Ice Spice

    デビューEP『Like..?』を経て、自分の誕生日である2000年1月1日に因んでタイトルを名付けた、アイス・スパイスのデビュー・アルバム。文字通り2000年前後のヒットソングをサンプリングしまくった、堂々たるY2Kトリビュート。

  • 『CRASH』Kehlani
    CRASH Kehlani
  • 『Sonido Cósmico』Hermanos Gutiérrez
    Sonido Cósmico Hermanos Gutiérrez
  • 『Big Anonymous』El Perro del Mar
    Big Anonymous El Perro del Mar
  • 『Funeral for Justice』Mdou Moctar
    Funeral for Justice Mdou Moctar

    ニジェール共和国のギターヒーロー、エムドゥ・モクターがラウドに暴れまくる暴発作。This is (むきだしの)野生。

  • 『LOST CORNER』米津玄師
    LOST CORNER 米津玄師

    たぶん僕は、いまだに米津玄師にうまくチューニングできてない。『虎に翼』主題歌のM-9「さよーならまたいつか!- Sayonara」は好きなんですけどねえ。

  • 『Afrikan Alien』Pa Salieu
    Afrikan Alien Pa Salieu
  • 『Prelude To Ecstasy』Last Dinner Party
    Prelude To Ecstasy Last Dinner Party

    ロンドン出身のインディー・ロック・バンド、ザ・ラスト・ディナー・パーティーのデビュー・アルバム。ちょっとゴスな耽美性にヤラれる。

  • 『最後の初恋』Cody・Lee(李)
    最後の初恋 Cody・Lee(李)

    なんか随分雰囲気変わったな…。

  • 『AG! Calling』新しい学校のリーダーズ
    AG! Calling 新しい学校のリーダーズ
ローリングストーン誌が選ぶ、2024年の年間ベスト・アルバム100選
  • 1.『Brat』 Charli XCX
  • 2.『Cowboy Carter』 Beyoncé
  • 3.『Manning Fireworks』 MJ Lenderman
  • 4.『Short n’ Sweet』 Sabrina Carpenter
  • 5.『Hit Me Hard and Soft’』 Billie Eilish
  • 6.『Tyla』 Tyla
  • 7.『We Don’t Trust You』 Future and Metro Boomin
  • 8.『Eternal Sunshine』 Ariana Grande
  • 9.『Alligator Bites Never Heal』 Doechii
  • 10.『Tigers Blood』 Waxahatchee
  • 11.『Heis』 Rema
  • 12.『The Great American Bar Scene』 Zach Bryan
  • 13.『Charm』 Clairo
  • 14.『Two Star & the Dream Police』 Mk.Gee
  • 15.『Diamond Jubilee』 Cindy Lee
  • 16.『Sayonara』 Álvaro Díaz
  • 17.『Chromakopia』 Tyler, the Creator
  • 18.『Here in the Pitch』 Jessica Pratt
  • 19.『Funeral for Justice』 Mdou Moctar
  • 20.『No Name』 Jack White
  • 21.『GNX』 Kendrick Lamar
  • 22.『I Got Heaven』 Mannequin Pussy
  • 23.『The Tortured Poets Department’』 Taylor Swift
  • 24.『Passage Du Desir』 Johnny Blue Skies/Sturgill Simpson
  • 25.『Glorious』 GloRilla
  • 26.『The Collective』 Kim Gordon
  • 27.『Las Mujeres Ya No Lloran』 Shakira
  • 28.『Woodland』 Gillian Welch and David Rawlings
  • 29.『Princess Pop That』 Anycia
  • 30.『Dunya』 Mustafa
  • 31.『Vertigo』 Griff
  • 32.『Dopamine』 Normani
  • 33.『Almighty So 2』 Chief Keef
  • 34.『Underdressed at the Symphony』 Faye Webster
  • 35.『Wall of Eyes』 The Smile
  • 36.『The Past Is Still Alive』 Hurray for the Riff Raff
  • 37.『Born in the Wild』 Tems
  • 38.『What a Devastating Turn of Events』 Rachel Chinouriri
  • 39.『Evergreen』 Soccer Mommy
  • 40.『Timeless』 Kaytranada
  • 41.『Att』 Young Miko
  • 42.『The Great Impersonator』 Halsey
  • 43.『Only God Was Above Us』 Vampire Weekend
  • 44.『Submarine』 The Marias
  • 45.『Power』 Illuminati Hotties
  • 46.『Sugar Honey Iced Tea』 Latto
  • 47.『Whirlwind』 Lainey Wilson
  • 48.『Songs of a Lost World』 The Cure
  • 49.『All Born Screaming』 St. Vincent
  • 50.『Play Cash Cobain』 Cash Cobain
  • 51.『Capicú』 RaiNao
  • 52.『American Hero』 Towa Bird
  • 53.『The Year I Turned 21』 Ayra Starr
  • 54.『What Now』 Brittany Howard
  • 55.『Where I’ve Been, Isn’t Where I’m Going』 Shaboozey
  • 56.『Bright Future』 Adrianne Lenker
  • 57.『POPtical Illusion』 John Cale
  • 58.『Romance』 Fontaines D.C.
  • 59.『God Said No』 Omar Apollo
  • 60.『Trail of Flowers』 Sierra Ferrell
  • 61.『Art of the Unseen Infinity Machine』 Allegra Krieger
  • 62.『Phasor』 Helado Negro
  • 63.『Made By These Moments』 Red Clay Strays
  • 64.『Arooj Aftab』 Night Reign
  • 65.『Don’t Forget Me』 Maggie Rogers
  • 66.『Revelator』 ELUCID
  • 67.『Utopia Now』 Rosie Tucker
  • 68.『Blue Lips』 ScHoolboy Q
  • 69.『Box for Buddy, Box for Star』 This Is Lorelei
  • 70.『Forever』 Charly Bliss
  • 71.『In Sexyy We Trust』 Sexyy Red
  • 72.『No One Gets Out Alive』 Maggie Rose
  • 73.『Y2K』 Ice Spice
  • 74.『Éxodo』 Peso Pluma
  • 75.『Dark Times』 Vince Staples
  • 76.『Sentiment』 Claire Rousay
  • 77.『NEXT』 Xavi
  • 78.『Paul Bunyan’s Sling Shot』 Liquid Mike
  • 79.『Anniversary』 Adeem the Artist
  • 80.『Prelude to Ecstasy』 The Last Dinner Party
  • 81.『Viva Hinds』 Hinds
  • 82.『ATP』 NSQK
  • 83.『Cascade』 Floating Points
  • 84.『The Hard Quartet』 The Hard Quartet
  • 85.『C, XOXO』 Camila Cabello
  • 86.『SMILE!: D』 Porter Robinson
  • 87.『Different Type Time』 Cavalier
  • 88.『Right Place, Wrong Person』 RM
  • 89.『$10 Cowboy』 Charley Crockett
  • 90.『Silver Patron Saints: The Songs of Jesse Malin』 V.A.
  • 91.『Girl With No Face』 Allie X
  • 92.『Am I Okay?』 Megan Moroney
  • 93.『From Hell I Rise』 Kerry King
  • 94.『Ramona』 Grace Cummings
  • 95.『9 Lives』 Koe Wetzel
  • 96.『Orquídeas』 Kali Uchis
  • 97.『Wild God』 Nick Cave and the Bad Seeds
  • 98.『The Auditorium, Vol.1』 Common and Pete Rock
  • 99.『Little Rope』 Sleater-Kinney
  • 100.『Mirror Starts Moving Without Me』 Pom Pom Squad
Pitchforkが選ぶ、2024年の年間ベスト・アルバム50選
  • 1.『Diamond Jubilee』 Cindy Lee
  • 2.『BRAT』 Charli XCX
  • 3.『Here in the Pitch』 Jessica Pratt
  • 4.『Manning Fireworks』 MJ Lenderman
  • 5.『Endlessness』 Nala Sinephro
  • 6.『Tigers Blood』 Waxahatchee
  • 7.『Night Palace』 Mount Eerie
  • 8.『Cold Visions』 Bladee
  • 9.『Great Doubt』 Astrid Sonne
  • 10.『The Collective』 Kim Gordon
  • 11.『I Got Heaven』 Mannequin Pussy
  • 12.『#gigi』 skaiwater
  • 13.『My Method Actor』 Nilüfer Yanya
  • 14.『Spectral Evolution』 Rafael Toral
  • 15.『If I don’t make it, I love u』 Still House Plants
  • 16.『Ultimate Love Songs Collection』 DORIS
  • 17.『Night Reign』 Arooj Aftab
  • 18.『Two Star & the Dream Police』 Mk.gee
  • 19.『Imaginal Disk』 Magdalena Bay
  • 20.『Sentir que no sabes』 Mabe Fratti
  • 21.『Charm』 Clairo
  • 22.『Tyla』 Tyla
  • 23.『Bright Future』 Adrianne Lenker
  • 24.『The Thief Next to Jesus』 Ka
  • 25.『Akoma』 Jlin
  • 26.『Only God Was Above Us』 Vampire Weekend
  • 27.『“NO TITLE AS OF 13 FEBRUARY 2024 28,340 DEAD”』 Godspeed You! Black Emperor
  • 28.『My Light, My Destroyer』 Cassandra Jenkins
  • 29.『keep it goin xav』 xaviersobased
  • 30.『Funeral for Justice』 Mdou Moctar
  • 31.『Patterns in Repeat』 Laura Marling
  • 32.『Rong Weicknes』 Fievel Is Glauque
  • 33.『The Past Is Still Alive』 Hurray for the Riff Raff
  • 34.『Absolute Elsewhere』 Blood Incantation
  • 35.『Short n’ Sweet』 Sabrina Carpenter
  • 36.『ORQUÍDEAS』 Kali Uchis
  • 37.『Trini Viv: Groovy Steppin Sh*t』 Lisha G
  • 38.『Being Dead』 EELS
  • 39.『Box for Buddy, Box for Star』 This Is Lorelei
  • 40.『Still』 Erika de Casier
  • 41.『Opus』 坂本龍一
  • 42.『One Day』 Loidis
  • 43.『Wood Blues』 Ahmed
  • 44.『Leave Another Day』 Milan W
  • 45.『Casts of a Dreamer』 454
  • 46.『our Day Will Come』 Chanel Beads
  • 47.『Phasor』 Helado Negro
  • 48.『Meaning’s Edge』 Djrum
  • 49.『Almighty So 2』 Chief Keef
  • 50.『Viewfinder』 Wendy Eisenberg
第67回グラミー賞

    レコード賞

  • Not Like Us Kendrick Lamar
  • 360 Charli XCX
  • Birds of a Feather Billie Eilish
  • Espresso Sabrina Carpenter
  • Fortnight Taylor Swift featuring Post Malone
  • Good Luck, Babe! Chappell Roan
  • Now and Then The Beatles
  • Texas Hold ‘Em Beyoncé

    アルバム賞

  • Cowboy Carter Beyoncé
  • Brat Charli XCX
  • Djesse Vol.4 Jacob Collier
  • Hit Me Hard and Soft Billie Eilish
  • New Blue Sun André 3000
  • The Rise and Fall of a Midwest Princess Chappell Roan
  • Short n’ Sweet Sabrina Carpenter
  • The Tortured Poets Department Taylor Swift

    楽曲賞

  • Not Like Us Kendrick Lamar
  • A Bar Song (Tipsy) Shaboozey
  • Birds of a Feather Billie Eilish
  • Die with a Smile Lady Gaga & Bruno Mars
  • Fortnight Taylor Swift featuring Post Malone
  • Good Luck, Babe! Chappell Roan
  • Please Please Please Sabrina Carpenter
  • Texas Hold ‘Em Beyoncé

    新人賞

  • Chappell Roan
  • Benson Boone
  • Sabrina Carpenter
  • Doechii
  • Khruangbin
  • Raye
  • Shaboozey
  • Teddy Swims