2026/1/29

『HELP/復讐島』(2026)の考察/解説レビューをotocotoに寄稿しました

「恐怖と笑いは集団でいることで倍増する」みんなで楽しむ劇場型ホラーコメディ『HELP/復讐島』」という考察/解説レビューをotocotoに寄稿しました。

「ウェルカム・バック、サム・ライミ!」 そう快哉を叫ばずにはいられない。かつて『死霊のはらわた』シリーズで世界を震撼させた、あのスプラットスティック(スプラッター+スラップスティック)なエンターテインメント精神が帰ってきた。 巨大資本MCUの重圧から解き放たれた彼が、最新作『HELP/復讐島』で我々に届けてくれたのは、ゴア多め、笑い多め、吐瀉物多めの、阿鼻叫喚サバイバル・サスペンスである。

物語の主軸となるのは、勤勉な社員リンダ(レイチェル・マクアダムス)と、傲慢な上司ブラッドリー(ディラン・オブライエン)。出張中の飛行機事故により無人島に不時着した二人は、唯一の生存者として取り残されてしまう。救助が来ない極限状態のなか、かつてのオフィスでの上下関係はリセットされ、食料と主導権を巡る“仁義なきサバイバル・バトル”が幕を開ける。

ブラッドリーはいわゆる親の七光り社長で、自身の特権性を疑うことすらない。象徴的なのは、彼が女性部下に対して放つ「君はどのように尽くしてくれる?」というセリフ。この一言には、自分は生まれながらにして「尽くされる側」であり、他者は自身の快適さを維持するための道具に過ぎないという、凝り固まった特権意識が凝縮されている。彼は有害な男性社会的空気を醸成し、その頂点に君臨しているのだ。

ぜひご一読ください!

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