贅の限りを尽くした、8つの美しい宝石たち
もしもあなたが芝居好きならば、
もしくはミステリー好きならば、
あるいは女好きならば…
この映画を見のがしてはならない
フランス・プレミア誌の『8人の女たち』(2002年)評である。そして誌の挙げる3つの条件に、僕は全て適合する。昔は芝居に出たこともあったし、ミステリーはクリスティーからクイーン、ガストン・ルルーまで古典はほとんど読み漁ったものだ。しかし今回は女優陣に敬意を払う意味でも、8人の美しき「女」たちについて語ろう。
- カトリーヌ・ドヌーヴ
還暦近い年令を感じさせない、圧倒的なグラマラス。『昼顔』や『反撥』といった過去の映画では性的に抑圧された女性像を演じていたが、今やオンナとしての貫禄たっぷり。「女優」という言葉は彼女のためにある。 - エマニュエル・ベア-ル
メイド服からこぼれる、獣のようなエロス。アヒル口がセクシーで、相変わらずお美しい。メイドとは思えぬハイヒールのブーツに、美しいブロンド、胸元からチラつく巨乳。畜生、俺様もこんなHなメイドさんを雇ってみたいもんだぜ!!「美しき諍い女」みたいに全編オールヌードの映画はもうやらないの? - イザベル・ユペ-ル
いつも陰気な役ばっかりやっている印象のイザベル・ユペ-ルだが、こんなハッチャけた役もやるのか。コメディーリリーフを一手に引き受け、ヒステリックな中年女を楽しそうに演じている。影の主役といっていいほどの存在感。 - ファニ-・アルダン
このヒトはホント、ゴージャスな雰囲気がある。フランソワ・トリュフォーの愛人同士だったカトリーヌ・ドヌーヴとのラブシーンなんて、トリュフォー本人が見たらどんな顔をするのかいな。 - ヴィルジニー・ルドワイヤン
うーん、カワイイ。なんというイノセンス。バービー人形のようなファッション・ルックは、ジバンジーが衣装を担当していた頃のオードリー・ヘップバーンを意識か。そういや、ちょっと顔も似てる。『カップルズ』で始めてルドワイヤンを観た時は、あまりの可愛らしさに息が止まりそうになったです。実は他の映画で脱ぎまくっていることを知った時は、もっと息が止まりそうになったです。この映画でも典型的な優等生役がお似合いです。 - リュディヴィーヌ・サニエ
半分ヴィルジニー・ルドワイヤン目当てで観に行った僕に嬉しいカウンターパンチを食らわしてくれたのが、このリュディヴィーヌ・サニエちゃんである。あのファニーフェイス!くったくのない笑顔!!カーワーイイ♪カーワーイイ♪カーワーイイ♪カーワーイイ♪…しかも意外に巨乳ときたもんだ。いやー素晴らしい。さっそく僕のPCは、フランスのサイトで見つけた彼女の壁紙にカスタムチェンジ。このまま、演技も巨乳も立派に成長して欲しいものである。 - ダニエル・ダリュー
何?戦前から活躍していた女優さんだって?いやー元気なお婆ちゃんですね。ジュリアン・デュヴィヴィエやオフュルスといった巨匠の映画にも出演しているらしいが、残念ながら記憶にはなし。これからも長生きしていただきたい。 - フィルミーヌ・リシャール
パンフレット買ったら、彼女のトコだけプロフィールが「テレビドラマを中心に活躍。」としかなかったぞ!!オイ、あんまりじゃないの、それって!
えー、カンジンの内容だが…。まあ、いいじゃないですか、そんなの。8つの美しい宝石たちを、ためつすがめつ眺められるだけで、贅の極みというものではないか。フランソワ・オゾン監督も、これだけの女優を迎え入れられれば監督冥利に尽きるというものだろう。
今度は世界中の美女を集めて『24人の女たち』をお願いします。
DATA
- 原題/8 Femmes
- 製作年/2002年
- 製作国/フランス
- 上映時間/111分
STAFF
- 監督/フランソワ・オゾン
- 製作/オリヴィエ・デルボスク、マルク・ミソニエ
- 原案/ロベール・トマ
- 脚本/マリナ・ドゥ・ヴァン、フランソワ・オゾン
- 撮影/ジャンヌ・ラポワリー
- 美術/アルノー・ド・モレロ
- 編集/ローランス・バヴェダ
- 衣装/パスカリーヌ・シャヴァンヌ
CAST
- カトリーヌ・ドヌーヴ
- エマニュエル・ベアール
- イザベル・ユペール
- ファニー・アルダン
- ヴィルジニー・ルドワイヤン
- リュディヴィーヌ・サニエ
- ダニエル・ダリュー
- フィルミーヌ・リシャール
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