1980年 映画ランキング

竹島ルイの独断と偏見による1980年 映画ランキングです。ランキングは常に暫定的なので、明日にも変わるかもしれません。悪しからず。
  1. 『未知との遭遇(特別編)』 スティーヴン・スピルバーグ
  2. ディズニーに対するリスペクトにあふれた、映画的“第三種接近遭遇”。スピルバーグがこれからどんな凡作を作ろうと、この作品がある限り彼は僕にとって永遠のヒーローであり続ける。

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  3. 『ツィゴイネルワイゼン』 鈴木清順
  4. これはもう、日本映画の歴史におけるひとつの“事件”。アヴァンな感覚が全編を貫く、最高にヒップな白昼夢ムービー。

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  5. 『鏡』 アンドレイ・タルコフスキー
  6. 『シャイニング』 スタンリー・キューブリック
  7. ジャック・ニコルソンの狂気に満ちた演技は観る者すべてを震撼させ、スタンリー・キューブリック監督による理知的な演出は観る者すべてを恐怖に陥れる。この映画を観ずしてホラーは語れない。

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  8. 『地獄の黙示録』 フランシス・フォード・コッポラ
  9. この作品には、コッポラの狂気がそのままフィルムに焼き付いている。映画という規定のフォームを破壊し尽くす混沌としたカオスが、実際のベトナムとクロスオーヴァーし、追体験させるという、映画というシステムに滞留しない外力を放つ。コッポラから突き付けられた、スペキュレイティヴな黙示録。

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  10. 『テス』 ロマン・ポランスキー
  11. ロマン・ポランスキーのオブセッションが強烈に乗り移った、プライベート・フィルムのごとき生々しさ。その映像はまるでクロード・モネやエドガー・ドガに代表される印象派絵画のごとく、瑞々しさをたたえているが、どこか濃厚なエロスと死の匂いもたちこめている。

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  12. 『クレイマー、クレイマー』 ロバート・ベントン
  13. 『遙かなる山の呼び声』 山田洋次
  14. 『スター・トレック』 ロバート・ワイズ
  15. 『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』 アーヴィン・カーシュナー
  16. スーパーシャイなジョージ・ルーカスが、師匠筋のアーヴィン・カーシュナーにタクトを任せて、“父と子の物語”という側面を大きく打ち出した偉大なる続編。

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  17. 『狂い咲きサンダーロード』 石井聰亙
  18. 『ブロンコ・ビリー』 クリント・イーストウッド
  19. 『マンハッタン』 ウディ・アレン
  20. 『ハンター』 バズ・キューリック
  21. 『わるいやつら』 野村芳太郎
  22. 『ヤマトよ永遠に』 舛田利雄、松本零士
  23. 『ドラえもん のび太の恐竜』 福富博
  24. 『ファイナル・カウントダウン』 ドン・テイラー
  25. 『影武者』 黒澤明
  26. 勝新太郎という希代の怪優を手放した瞬間、傑作になる権利も手放してしまった戦国絵巻。ここには異なる才能がぶつかることによって生まれる、予測不能なケミストリーは発生しない。

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  27. 『カサノバ』 フェデリコ・フェリーニ
  28. 『スペース・サタン』 スタンリー・ドーネン
  29. 『アメリカン・ジゴロ』 ポール・シュレイダー
  30. 『ザ・フォッグ』 ジョン・カーペンター
  31. 『エクスタミネーター』 ジェームズ・グリッケンハウス
  32. 『13日の金曜日』 ショーン・S・カニンガム
  33. 『1941』 スティーヴン・スピルバーグ
  34. 『クリスタル殺人事件』 ガイ・ハミルトン

OTHER RANKINGS

キネマ旬報(外国映画)
1.
『クレイマー、クレイマー』ロバート・ベントン
2.
『ルードウィヒ 神々の黄昏』ルキノ・ヴィスコンティ
3.
『地獄の黙示録』フランシス・フォード・コッポラ
4.
『大理石の男』アンジェイ・ワイダ
5.
『マンハッタン』ウディ・アレン
6.
『マリア・ブラウンの結婚』ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
7.
『テス』ロマン・ポランスキー
8.
『オール・ザット・ジャズ』ボブ・フォッシー
9.
『カサノバ』フェデリコ・フェリーニ
10.
『フェーム』アラン・パーカー
キネマ旬報(日本映画)
1.
『ツィゴイネルワイゼン』鈴木清順
2.
『影武者』黒沢明
3.
『ヒポクラテスたち』大森一樹
4.
『神様のくれた赤ん坊』前田陽一
5.
『遙かなる山の呼び声』山田洋次
6.
『父よ母よ!』木下恵介
7.
『四季・奈津子』東陽一
8.
『海潮音』橋浦方人
9.
『狂い咲きサンダーロード』石井聰亙
10.
『太陽の子 てだのふぁ』浦山桐郎

AWARDS

第52回アカデミー賞
作品賞
『クレイマー、クレイマー』 ロバート・ベントン
『オール・ザット・ジャズ』 ボブ・フォッシー
『地獄の黙示録』 フランシス・フォード・コッポラ
『ヤング・ゼネレーション』 ピーター・イエーツ
『ノーマ・レイ』 マーティン・リット
監督賞
ロバート・ベントン (『クレイマー、クレイマー』)
ボブ・フォッシー (『オール・ザット・ジャズ』)
フランシス・フォード・コッポラ (『地獄の黙示録』)
ピーター・イエーツ (『ヤング・ゼネレーション』)
エドゥアール・モリナロ (『Mr.レディMr.マダム』)

主演男優賞
ダスティン・ホフマン (『クレイマー、クレイマー』)
ジャック・レモン (『チャイナ・シンドローム』)
アル・パチーノ (『ジャスティス』)
ロイ・シャイダー (『オール・ザット・ジャズ』)
ピーター・セラーズ (『チャンス』)

主演女優賞
サリー・フィールド (『ノーマ・レイ』)
ジル・クレイバーグ (『結婚ゲーム』)
ジェーン・フォンダ (『チャイナ・シンドローム』)
マーシャ・メイソン (『第2章』)
ベット・ミドラー (『ローズ』)

助演男優賞
メルビン・ダグラス (『チャンス』)
ロバート・デュバル (『地獄の黙示録』)
フレデリック・フォレスト (『ローズ』)
ジャスティン・ヘンリー (『クレイマー、クレイマー』)
ミッキー・ルーニー (『少年の黒い馬』)

助演女優賞
メリル・ストリープ (『クレイマー、クレイマー』)
ジェーン・アレクサンダー (『クレイマー、クレイマー』)
バーバラ・バリー (『ヤング・ゼネレーション』)
キャンディス・バーゲン (『結婚ゲーム』)
マリエル・ヘミングウェイ (『マンハッタン』)

脚本賞
スティーヴ・テシック (『ヤング・ゼネレーション』)
ロバート・アーサー、ボブ・フォッシー (『オール・ザット・ジャズ』)
バレリー・カーティン、バリー・レビンソン (『ジャスティス』)
マイク・グレイ、T・S・クック、ジェームズ・ブリッジス (『チャイナ・シンドローム』)
ウッディ・アレン、マーシャル・ブリックマン (『マンハッタン』)

脚色賞
ロバート・ベントン (『クレイマー、クレイマー』)
ジョン・ミリアス、フランシス・フォード・コッポラ (『地獄の黙示録』)
フランシス・ベベール、エドゥアール・モリナロ、マルチェロ・ダノン、ジャン・ポワレ (『Mr.レディMr.マダム』)
アラン・バーンズ (『リトル・ロマンス』)
アービング・ラベッチ、ハリエット・フランク・Jr. (『ノーマ・レイ』)
第30回ベルリン国際映画祭
金熊賞
『Heartland』 リチャード・ピアース
『Palermo oder Wolfsburg』ヴェルナー・シュレーター
審査員特別賞
『マイ・ワンダフル・ライフ』 マルコ・フェレーリ
監督賞
イシュトヴァン・サボー (『コンフィデンス/信頼』)
男優賞
アンジェイ・セベリン (『Dyrygent』)
女優賞
レナーテ・クレスナー (『ソロシンガー』)
第33回カンヌ国際映画祭
パルムドール
『オール・ザット・ジャズ』 ボブ・フォッシー
『影武者』黒澤明
グランプリ
『アメリカの伯父さん』 アラン・レネ
審査員賞
『コンスタンス』 クシシュトフ・ザヌーシ
男優賞
ミシェル・ピコリ (『Salto Nel Vuoto』)
女優賞
アヌーク・エーメ (『Salto Nel Vuoto』)
脚本賞
エットーレ・スコラ、フリオ・スカルペッリ、アジェノーレ・インク ロッチ (『La Terrazza』)
第37回ヴェネチア国際映画祭
金獅子賞
『アトランティック・シティ』ルイ・マル
『グロリア』ジョン・カサベテス

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