「『クライム101』仮面を剥ぎ取るための、静かなる逃走劇」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。
アメリカ西海岸の背骨を貫く国道101号線。ポップカルチャー史において、このハイウェイは常に自由と逃走の舞台だった。
フォークロック・バンドのアメリカは、1972年に発表した「Ventura Highway」(101号線の別名)で、“自由な風が髪を吹き抜ける”瞬間を、西海岸への憧れとして刻み込んだ。ソーシャル・ディストーションは「Highway 101」で、“この世界を置き去りにして海岸線をひた走る”と熱唱し、ファントム・プラネットは「California」で、“101号線を南下することが成功へのチケット”と叫んだ。
映画史的にも、このハイウェイを避けては通れない。アルフレッド・ヒッチコック監督の『めまい』(58)では、101号線の一部であるゴールデンゲートブリッジが物語の重要なランドマークとして描かれ、ジョン・カーペンター監督の『ザ・フォッグ』(80)では、101号線から枝分かれする海岸線が不穏な恐怖の舞台となった。アレクサンダー・ペイン監督の『サイドウェイ』(04)で、中年男たちがワインを求めて彷徨った場所も、101号線沿いに広がるセントラルコーストの風景だ。
ぜひご一読ください!
DATA
STAFF
- 監督/バート・レイトン
- 脚本/バート・レイトン
- 製作/ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、デリン・シュレシンジャー、ディミトリ・ドガニス、バート・レイトン、シェーン・サレルノ、クリス・ヘムズワース、ベンジャミン・グレイソン
- 製作総指揮/バーゲン・スワンソン、サラ=ジェーン・ライト、アメリア・グレンジャー、ジョエリー・フェザー、ピーター・ストローハン
- 制作会社/ワーキング・タイトル・フィルムズ、Amazon MGMスタジオ
- 原作/ドン・ウィンズロウ
- 撮影/エリック・アレクサンダー・ウィルソン
- 音楽/ブランク・マス
CAST
FILMOGRAPHY
- クライム101(2026年/アメリカ、イギリス)