2026/3/13

『国宝』(2025)の考察/解説レビューをリアルサウンドに寄稿しました

『国宝』なぜ日本映画史を揺るがす社会現象に? ハリウッドを驚嘆させた「3つの条件」」という考察/解説レビューをリアルサウンドに寄稿しました。

興行通信社の発表(2026年3月9日)によると、李相日監督の映画『国宝』が累計興行収入203億4000万円を突破した(※)。ついに『ハリー・ポッターと賢者の石』(203億円)を抜き、『ONE PIECE FILM RED』と並ぶ歴代興収8位に浮上。2025年6月の公開から続くこの熱狂は、もはや単なる大ヒットを通り越し、日本映画史を揺るがす社会現象となっている。

ここで見逃せないのが、本作が批評と興行の完全なる両立を果たした事実だ。これまで実写邦画のトップに君臨していたのは、2003年の『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(173.5億円)。誰もが知るメガヒット作だが、批評家たちが選ぶ「キネマ旬報ベスト・テン」のような場では、上位に食い込むことはなかった。

2000年代以降の日本映画界は、「みんなが観るエンタメ大作」と「批評家が唸る芸術映画」が完全に二極化していた。たとえば、近年の実写興収ランキングを席巻してきた『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(2018年/93億円)や、大ヒットを連発する『キングダム』シリーズ(各作50億円超え)、あるいは海を越えて旋風を巻き起こした『ゴジラ-1.0』(2023年/76.5億円)のようなメガヒット作であっても、批評家が選ぶ「キネ旬1位」の座に就くことは極めて稀だ。

ぜひご一読ください!