3rd-LOVEパラダイス

3rd-LOVEパラダイス

モーニング娘。を音楽的アプローチだけで語るのは不可能というものだ。アニメフリークにも訴えかける萌え要素を、これだけ内包しているアーティストはいない(その要素を一番内包しているのが、加護ちゃんだったりするんだろうけど)。

インターネットの検索エンジンでは、相変わらずモーニング娘。というキーワードがヒット数上位を占め、オタク系テキストサイトで論じられるのは、よっすぃーの美男子ぶりだったり、チャーミー石川のブリっ子ぶりだったりする。つんくがJポップに仕掛けたトリックは、若年層をも巻き込む一大ムーブメントとなった。

メンバーの脱退・新規加入を繰り返しながら、日々成長するモー娘。だがその転機は後藤真希が加入してリリースされたシングル『LOVEマシーン』で訪れる。

やや野暮ったい歌謡曲を歌い続けてきた彼女たちは、突然ファンキーなサウンドにシフトチェンジ。「モーニング娘もWOW WOW WOW WOW」などというノーテンキな歌詞世界と、ダンスマンが編曲を手掛けるポジティヴなディスコ・チューンは、不況真只中のニッポンを震撼させた。

『恋のダンスサイト』がEARTH WIND & FIREのパクリだろうが何だろうが、そんな事はどーでもいいのである!何も考えずにゴマキのダンスに悩殺され、矢口のセクシービームに昇天すればいいんである!そーなのである!間違いないのである!

『ASAYAN』でデビューし、一躍スーパーアイドルグループになるまでを、我々はブラウン管を通して見届けてきた。彼女たちが頂上に登りつめても、つんくはまだ秘策を用意していた。

プッチモニやタンポポなど、『ドラクエ』と売れないゲームを抱合せで売りに出していた昔のゲームショップを思わせるようなバラ売り戦略。さすが大阪モンは商魂逞しい。

新たに加入した四人のメンバーで、気になるコがいる。 紺野あさ美。お世辞にも美少女とは言い難いルックス、歌もダンスも人並み以下。しかし彼女は何故かモーニング娘の一員となってしまい、他のメンバーに追い付こうと努力している。

ドジでノロマなカメのような彼女は、言い換えれば『スチュワーデス物語』における掘ちえみのような存在であって、そこから這い上がっていくサクセスストーリーをつんくを奏でようとしているのである。もはやモーニング娘のドラマは第四章のエピソードを語り始めた。

Jポップのフィールドで、つんくは高視聴率ドラマを演出し続ける。

DATA
  • アーティスト/モーニング娘。
  • 発売年/1991年
  • レーベル/アップフロントワークス(ゼティマ)
PLAY LIST
  1. ~おはよう~
  2. LOVEマシーン
  3. 愛車 ローンで
  4. くちづけのその後
  5. 恋のダンスサイト
  6. ランチタイム~レバニラ炒め~
  7. DANCEするのだ!
  8. おもいで
  9. 原宿6:00集合
  10. WHY
  11. 「,,, 好きだよ!」
  12. ~おやすみ~

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