ロックスピリットを内包するスーパーガール、爆誕!
木村カエラは、間違いなく2000年代初頭において、新世代のガールズ・アーティストとしてトップ・ランナーをひた走っていた。
TVK『saku saku』、フジテレビ『新・堂本兄弟』などのテレビ番組にレギュラー出演し、「vodafone」のCMにも大抜擢。
2004年6月23日にシングル『Level 42』でメジャーデビュー後、満を辞してリリースされたデビューアルバムがこの『KAELA』だ。しかも、いきなりオリコン初登場8位をマーク。彼女自身が作詞したポジティヴなロックチューンは、当時の日本のミュージックシーンを席巻した。
なんつったって、EL-MALOの會田茂一、pateの大橋伸行、ハートバザールのakkin(鈴木玲史)と、作曲陣が通好みすぎるメンツ。鳴り響くサウンドも、硬質なロック・チューンなのである。
もともとは彼女、雑誌「Seventeen」でデビューしたカリスマモデル。普通、モデルがCDデビューする場合、えてして事務所の戦略によって音楽の方向性が決定されしまいがちだが、木村カエラに「やらされている感」は微塵も感じられない。
もともと彼女は「中学生の時から歌手になるのがずっと夢だった」と公言するアーティスト志向で、実際に高校時代はバンド活動もおこなっていた。へヴィーなロック・ナンバーを好む、根っからの音楽好きなのである。
彼女のミュージシャンとしての本気度は、耳の肥えたリスナーにもアピール。「メジャーデビュー前にリリースしたインディーズ盤が、わずか3分で完売」なんて逸話もあるほど。
現在に至るまで、彼女はアーティストとしての輝きを微塵も失っていない。ロックスピリットを内包するスーパーガールの萌芽が、確かにこの『KAELA』にはパッケージングされている。
- アーティスト/木村カエラ
- 発売年/2004年
- レーベル/コロムビアミュージックエンタテインメント
- untie (album take)
- You know you love me?
- あの頃
- happiness!!!
- INVENTOR
- D.T.S.
- Level42 (album take)
- 誰
- Because
- weak
- Whatever are you looking for? (album take)
- sola
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