『ミラーズ・クロッシング』(1990)の考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました

『ミラーズ・クロッシング』フィルム・ノワールの裏に隠された、報われない恋の物語」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。

コーエン兄弟は、これまで数多くのオリジナル脚本を手がけているが、既存の文学作品を手がかりにして着想を得た映画も多い。『ビッグ・リボウスキ』(98)はレイモンド・チャンドラーの「大いなる眠り」、『バーバー』(01)はジェームズ・M・ケインの「殺人保険」、『オー・ブラザー!』(00)は古典叙事詩「オデュッセイア」。

『ミラーズ・クロッシング』(90)もまた、ダシール・ハメットが1931年に発表したハードボイルド小説「ガラスの鍵」の影響を大きく受けている。町の実力者マドヴィグと、彼に絶対的な忠誠を誓うネドの関係は、そのままレオ(アルバート・フィニー)とトム(ガブリエル・バーン)の関係に当てはめることができるだろう。しかし、コーエン兄弟はこのストーリーから帰納法的にプロットを紡ぎあげたのではない。むしろ彼らは、あるぼんやりとしたイメージから映画を膨らませた。

ぜひご一読ください!

DATA
  • 原題/Miller's Crossing
  • 製作年/1990年
  • 製作国/アメリカ
  • 上映時間/115分
  • ジャンル/クライム、スリラー
STAFF
  • 監督/コーエン兄弟
  • 脚本/コーエン兄弟
  • 製作/イーサン・コーエン
  • 製作総指揮/ベン・バレンホルツ
  • 撮影/バリー・ソネンフェルド
  • 音楽/カーター・バーウェル
  • 編集/マイケル・R・ミラー
  • 美術/デニス・ガスナー
  • 衣装/リチャード・ホーナング
CAST
  • ガブリエル・バーン
  • マーシャ・ゲイ・ハーデン
  • ジョン・タトゥーロ
  • アルバート・フィニー
  • ジョン・ポリト
  • J・E・フリーマン
  • マイク・スター
  • スティーヴ・ブシェミ
  • ジョン・マッコーネル
FILMOGRAPHY