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『ブルータリスト』(2024)の考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました

『ブルータリスト』さかさまの十字架、さかさまのアメリカ ※注!ネタバレ含みます」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。

ホロコーストを生き延びたハンガリー系ユダヤ人の建築家ラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)が、アメリカに渡り、人生を賭けてコミュニティセンターの建築に取り組んでいく。映画『ブルータリスト』(24)は、まさしく巨大建造物のような作品だ。

プロローグ+第1章が100分、インターミッションが15分、第2章+エピローグが100分。合計215分に及ぶ壮大なる叙事詩は、完璧な時間の対称性によって、美しい調和が保たれている。そして、ラースローが図書館、劇場、体育館、礼拝堂からなる複合施設を設計したように、このフィルムには宗教、政治、国家、家族、愛、暴力、狂気といった様々なファクター=部屋が精緻に配置されている。建築という主題が、構造としても用いられているのだ。

『ブルータリスト』というタイトルは、ブルータリズム(Brutalism)と呼ばれる建築様式に由来している。モダニズム運動から派生したこのスタイルは、いっさいの装飾を排し、コンクリートやガラスなどの素材をそのまま用いることで、機能的・有機的な美しさを追求した。だがその先進的な表現は、古典主義を重んじる人々から嫌悪の対象となる。

ぜひご一読ください!

DATA
  • 原題/The Brutalist
  • 製作年/2024年
  • 製作国/アメリカ、イギリス、ハンガリー
  • 上映時間/215分
  • ジャンル/ドラマ
STAFF
  • 監督/ブラディ・コーベット
  • 脚本/ブラディ・コーベット、モナ・ファストヴォルド
  • 製作/トレヴァー・マシューズ、ニック・ゴードン、ブライアン・ヤング、アンドリュー・モリソン、アンドリュー・ローレン、D・J・グーゲンハイム、ブラディ・コーベット
  • 製作総指揮/カーター・スタントン、アーロン・ヒメル、ジョシュア・ホースフィールド、マーク・ランパート、オレグ・ノデルマン、ヘザー・ノデルマン、ノーマン・メリー、ピーター・ハンプデン、サイモン・バクスター、オーウェン・マシューズ、カイル・ストラウド、スコット・レイク、ローランド・リチャードソン、エミリー・リチャードソン、マーク・ギレスピー、ロン・カーティス、クラウディア・シュミエヤ=ロストヴォロフスカ、トーマス・ピアース、クリスティーン・ベイコン、パメラ・コフラー、デヴィッド・イノホサ
  • 撮影/ロル・クローリー
  • 音楽/ダニエル・ブルンバーグ
  • 編集/ダーヴィド・ヤンチョ
  • 美術/ジュディ・ベッカー
  • 衣装/ケイト・フォーブス
CAST
  • エイドリアン・ブロディ
  • ガイ・ピアース
  • フェリシティ・ジョーンズ
  • ジョー・アルウィン
  • ラフィー・キャシディ
  • ステイシー・マーティン
  • イザック・ド・バンコレ
  • アレッサンドロ・ニヴォラ

FILMOGRAPHY