「トランプ時代の混沌を撃つ――映画『28年後…白骨の神殿』が描く終末のリアルとは? 評価&考察レビュー」という考察/解説レビューを映画チャンネルに寄稿しました。
伝説的ホラー映画『28日後…』(2002)から四半世紀。2025年の前作『28年後…』を経て、新たなトリロジーの第2作『28年後… 白骨の神殿』がスクリーンに叩きつけるのは、もはやウィルスへの恐怖ではない。それは、文明が崩壊した世界で肥大化した“人間の愚かさ”への、冷徹なまでの観察記録だ。
その対比は、映像スタイルにも如実に表れている。前作でダニー・ボイル監督があえてiPhoneを駆使し、パンデミックの混乱をアナーキーで衝動的な映像で表現したのに対し、新しくバトンを受け取ったニア・ダコスタ監督は、ALEXA 35とアナモフィック・レンズを選択する。
スクリーンに広がるのは、美しくも残酷なイギリスの荒野。このクラシカルな映画的ルックへの回帰は、混沌とした世界(iPhone的)の中で、理性と秩序(シネマティックな神殿)を必死に守ろうとするドクター・ケルソン(レイフ・ファインズ)の意志をそのまま映像化したかのようだ。
ぜひご一読ください!
FILMOGRAPHY
- 28年後... 白骨の神殿(2026年/イギリス、アメリカ)
SERIES
- 28年後... 白骨の神殿(2026年/イギリス、アメリカ)