- 『メランコリア』(ラース・フォン・トリアー)
- 『ドライヴ』(ニコラス・ウィンディング・レフン)
- 『ポエトリー アグネスの詩』(イ・チャンドン)
- 『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八)
- 『別離』(アスガー・ファルハディ)
- 『ニーチェの馬』(タル・ベーラ)
- 『戦火の馬』(スティーヴン・スピルバーグ)
- 『007 スカイフォール』(サム・メンデス)
- 『ライク・サムワン・イン・ラブ』(アッバス・キアロスタミ)
- 『ふがいない僕は空を見た』(タナダユキ)
- 『ミッドナイト・イン・パリ』(ウディ・アレン)
- 『裏切りのサーカス』(トーマス・アルフレッドソン)
- 『哀しき獣』(ナ・ホンジン)
- 『希望の国』(園子温)
- 『プロメテウス』(リドリー・スコット)
- 『ヒミズ』(園子温)
- 『アウトレイジ ビヨンド』(北野武)
- 『おおかみこどもの雨と雪』(細田守)
- 『アルゴ』(ベン・アフレック)
- 『ホビット 思いがけない冒険』(ピーター・ジャクソン)
- 『キツツキと雨』(沖田修一)
- 『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』(高橋栄樹)
- 『人生はビギナーズ』(マイク・ミルズ)
- 『鍵泥棒のメソッド』(内田けんじ)
- 『親密さ』(濱口竜介)
- 『21ジャンプストリート』(フィル・ロード、クリストファー・ミラー)
- 『ドラゴン・タトゥーの女』(デヴィッド・フィンチャー)
- 『ル・アーヴルの靴みがき』(アキ・カウリスマキ)
- 『リアリティー』(マッテオ・ガローネ)
- 『人生の特等席』(ロバート・ロレンツ)
- 『おとなのけんか』(ロマン・ポランスキー)
- 『トガニ 幼き瞳の告発』(ファン・ドンヒョク)
- 『苦役列車』(山下敦弘)
- 『アーティスト』(ミシェル・アザナヴィシウス)
- 『エージェント・マロリー』(スティーヴン・ソダーバーグ)
- 『TIME/タイム』(アンドリュー・ニコル)
- 『アベンジャーズ』(ジョス・ウィードン)
- 『ムーンライズ・キングダム』(ウェス・アンダーソン)
- 『アメイジング・スパイダーマン』(マーク・ウェブ)
- 『エクスペンダブルズ2』(サイモン・ウェスト)
- 『ヤング≒アダルト』(ジェイソン・ライトマン)
- 『J・エドガー』(クリント・イーストウッド)
- 『EVA〈エヴァ〉』(キケ・マイーリュ)
- 『スーパー・チューズデー ~正義を売った日~』(ジョージ・クルーニー)
- 『その夜の侍』(赤堀雅秋)
- 『ルビー・スパークス』(ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス)
- 『ダークナイト ライジング』(クリストファー・ノーラン)
- 『ヴァンパイア』(岩井俊二)
- 『容疑者、ホアキン・フェニックス』(ケイシー・アフレック)
- 『愛と誠』(三池崇史)
- 『Virginia/ヴァージニア』(フランシス・フォード・コッポラ)
- 『ハンガー・ゲーム』(ゲイリー・ロス)
- 『あなたへ』(降旗康男)
- 『ALWAYS 三丁目の夕日’64』(山崎貴)
- 『ヒューゴの不思議な発明』(マーティン・スコセッシ)
- 『トータル・リコール』(レン・ワイズマン)
- 『コーマン帝国』(アレックス・ステイプルトン)
- 『僕達急行 A列車で行こう』(森田芳光)
- 『夢売るふたり』(西川美和)
- 『テトロ 過去を殺した男』(フランシス・フォード・コッポラ)
- 『わが母の記』(原田眞人)
- 『最強のふたり』(エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ)
- 『先生を流産させる会』(内藤瑛亮)
- 『のぼうの城』(犬童一心、樋口真嗣)
- 『バトルシップ』(ピーター・バーグ)
- 『悪の教典』(三池崇史)
- 『ピープルvsジョージ・ルーカス』(アレクサンドル・O・フィリップ)
- 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(スティーヴン・ダルドリー)
- 『砂漠でサーモン・フィッシング』(ラッセ・ハルストレム)
- 『レ・ミゼラブル』(トム・フーパー)
- 『るろうに剣心』(大友啓史)
- 『ボーン・レガシー』(トニー・ギルロイ)
- 『黄金を抱いて翔べ』(井筒和幸)
- 『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(ガイ・リッチー)
- 『ロボジー』(矢口史靖)
- 『逆転裁判』(三池崇史)
- 『311』(森達也、綿井健陽、松林要樹、安岡卓治)
- 『ローマ法王の休日』(ナンニ・モレッティ)
- 『トロール・ハンター』(アンドレ・ウーヴレダル)
- 『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』(オリヴァー・パーカー)
- 『テルマエ・ロマエ』(武内英樹)
- 『レンタネコ』(荻上直子)
- 『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(本広克行)
- 『新しい靴を買わなくちゃ』(北川悦吏子)
- 『ヘルタースケルター』(蜷川実花)
デンマーク生まれの一映画作家ラース・フォン・トリアーが、自分を治癒すべく作られた作品であり、極めて個人的な救済願望が織り込まれた“祈りの映画”。
“世界は美しい”というテーゼを立てたらすぐ“世界は残酷”というアンチテーゼを繰り出すみたいな、条理と不条理の突きつけ方に頭がグラグラする。
どう考えても脚本にアラは多い。伏線の張り方もうまくない。それでもなお本作は、”官能性”という007の最大にして最良の武器を全面に押し出した結果、芳醇でほのかな渋みのある極上ワインのごとく、奥深い味わいをもたらす。ボンド映画最大の異色作。
圧倒的求心力のある映像と、意味不明&説明不足のストーリーテリング。これほどバランスの悪い映画はないが、これぞリドリー・スコット流。その異形さゆえに、僕はこの映画を偏愛してしまうんである。
冗長な編集とカットバックに不満アリ。まずは、デヴィッド・フィンチャーの鋭敏なダークサイド・イメージが結実した作品として、評価すべき映画だろう。
圧倒的な陶酔的映像美を誇っているものの、迷宮のように入り組んだ構成を咀嚼しきれておらず、相当にお話はしっちゃかめっちゃか。良い意味でも悪い意味でも、この映画にはノーラン的なエッセンスが凝縮されている。
OTHER RANKINGS
- 1.
- 『ニーチェの馬』(タル・ベーラ)
- 2.
- 『別離』(アスガー・ファルハディ)
- 3.
- 『ヒューゴの不思議な発明』(マーティン・スコセッシ)
- 4.
- 『ル・アーヴルの靴みがき』(アキ・カウリスマキ)
- 5.
- 『ミッドナイト・イン・パリ』(ウディ・アレン)
- 6.
- 『アルゴ』(ベン・アフレック)
- 7.
- 『戦火の馬』(スティーヴン・スピルバーグ)
- 8.
- 『ドライヴ』(ニコラス・ウィンディング・レフン)
- 9.
- 『J・エドガー』(クリント・イーストウッド)
- 10.
- 『裏切りのサーカス』(トーマス・アルフレッドソン)
- 1.
- 『かぞくのくに』(ヤン・ヨンヒ)
- 2.
- 『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八)
- 3.
- 『アウトレイジ ビヨンド』(北野武)
- 4.
- 『終の信託』(周防正行)
- 5.
- 『苦役列車』(山下敦弘)
- 6.
- 『わが母の記』(原田眞人)
- 7.
- 『ふがいない僕は空を見た』(タナダユキ)
- 8.
- 『鍵泥棒のメソッド』(内田けんじ)
- 9.
- 『希望の国』(園子温)
- 10.
- 『夢売るふたり』(西川美和)
- 1.
- 『ザ・レイド』(ギャレス・エヴァンス)
- 2.
- 『ドライヴ』(ニコラス・ウィンディング・レフン)
- 3.
- 『007 スカイフォール』(サム・メンデス)
- 4.
- 『アベンジャーズ』(ジョス・ウィードン)
- 5.
- 『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八)
- 6.
- 『アルゴ』(ベン・アフレック)
- 7.
- 『哀しき獣』(ナ・ホンジン)
- 8.
- 『ダークナイト ライジング』(クリストファー・ノーラン)
- 9.
- 『裏切りのサーカス』(トーマス・アルフレッドソン)
- 10.
- 『サニー 永遠の仲間たち』(カン・ヒョンチョル)
- 1.
- 『ホーリー・モーターズ』(レオス・カラックス)
- 2.
- 『コズモポリス』(デヴィッド・クローネンバーグ)
- 3.
- 『Virginia/ヴァージニア』(フランシス・フォード・コッポラ)
- 4.
- 『4:44 地球最期の日』(アベル・フェラーラ)
- 5.
- 『3人のアンヌ』(ホン・サンス)
- 6.
- 『テイク・シェルター』(ジェフ・ニコルズ)
- 7.
- 『Go Go Tales』(アベル・フェラーラ)
- 8.
- 『熱波』(ミゲル・ゴメス)
- 9.
- 『ファウスト』(アレクサンドル・ソクーロフ)
- 10.
- 『Keep the Lights On』(アイラ・サックス)
AWARDS
- 作品賞
- 『アルゴ』(ベン・アフレック)
- 監督賞
- アン・リー(『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』)
- 主演男優賞
- ダニエル・デイ=ルイス(『リンカーン』)
- 主演女優賞
- ジェニファー・ローレンス(『世界にひとつのプレイブック』)
- 助演男優賞
- クリストフ・ヴァルツ(『ジャンゴ 繋がれざる者』)
- 助演女優賞
- アン・ハサウェイ(『レ・ミゼラブル』)
- 脚本賞
- クエンティン・タランティーノ(『ジャンゴ 繋がれざる者』)
- 脚色賞
- クリス・テリオ(『アルゴ』)
- 金熊賞
- 『塀の中のジュリアス・シーザー』(タヴィアーニ兄弟)
- グランプリ
- 『Csak a szél』(ベンス・フリーガウフ)
- 監督賞
- クリスティアン・ペツォールト(『東ベルリンから来た女』)
- 男優賞
- ミケル・ボー・フォルスゴー(『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』)
- 女優賞
- レイチェル・ムワンザ(『魔女と呼ばれた少女』)
- 脚本賞
- ニコライ・アーセル、ラスマス・ヘイスターバング(『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』)
- パルムドール
- 『愛、アムール』(ミヒャエル・ハネケ)
- グランプリ
- 『リアリティー』(マッテオ・ガローネ)
- 審査員賞
- 『天使の分け前』(ケン・ローチ)
- 監督賞
- カルロス・レイガダス(『闇のあとの光』)
- 男優賞
- マッツ・ミケルセン(『偽りなき者』)
- 脚本賞
- クリスティアン・ムンジウ(『汚れなき祈り』)
- 女優賞
- コスミナ・ストラタン、クリスティナ・フルトゥル(『汚れなき祈り』)
- 金獅子賞
- 『嘆きのピエタ』(キム・ギドク)
- 審査員特別賞
- 『パラダイス:神』(ウルリヒ・ザイドル)
- 監督賞
- ポール・トーマス・アンダーソン(『ザ・マスター』)
- 男優賞
- フィリップ・シーモア・ホフマン、ホアキン・フェニックス(『ザ・マスター』)
- 女優賞
- ハダス・ヤロン(『Fill the Void』)
- 2024年、2023年、2022年、2021年、2020年、2019年、2018年、2017年、2016年、2015年、2014年、2013年、2012年、2011年、2010年、2009年、2008年、2007年、2006年、2005年、2004年、2003年、2002年、2001年、2000年、1999年、1998年、1997年、1996年、1995年、1994年、1993年、1992年、1991年、1990年、1989年、1988年、1987年、1986年、1985年、1984年、1983年、1982年、1981年、1980年、1979年、1978年、1977年、1976年、1975年、1974年、1973年、1972年、1971年、1970年、1969年、1968年、1967年、1966年、1965年、1964年、1963年、1962年、1961年、1960年、1959年、1958年、1957年、1956年、1955年、1954年、1953年、1952年、1951年、1950年、1949年、1948年、1947年、1946年、1945年、1944年、1943年、1942年、1941年、1940年、1939年、1938年、1937年、1936年、1935年、1934年、1933年、1932年、1931年、1930年、1929年、1928年、1927年、1926年、1925年、1924年、1923年、1922年、1921年、1920年
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