「【徹底解説】『イン・ザ・ハイツ』がミュージカル映画のニュー・スタンダードとなる理由(ワケ)」という考察/解説レビューをcinemas PLUSに寄稿しました。
ミュージカルが苦手だ。「突然脈絡もなく、登場人物が歌い出すなんて不自然じゃありませんか!」と野暮なことをいうつもりはない。映画なんて、そもそも“不自然なこと”を“自然なこと”に無理やり転換させて描く、徹頭徹尾ツクリモノの世界だ。
そういうことではなくて、単純にさっきまで普通のトーンで話をしていた人物が、急にテンションを変えて「自分の心情や感情」を高らかに歌い上げられられると、何だかミゾオチあたりがモゾモゾしてしまい、喩えようもなく気恥ずかしくなってしまうのである。正直申し上げて、『レ・ミゼラブル』(2012年)や『グレイテスト・ショーマン』(2017年)は観ていて辛かった。まあ単に、ミュージカルに対する個人の耐性の問題なんだれど。
『イン・ザ・ハイツ』も鑑賞前はかなり及び腰であった。アリアナ・グランデとか、ヒュー・ジャックマン、ドウェイン・ジョンソン、リース・ウィザースプーンなど錚々たるセレブがSNSで絶賛するコメントをしていることは知っていたが、正直絶対に観たいと思える作品ではなかったことを告白しよう。
だが、 そんなミュージカル弱者の筆者にとって『イン・ザ・ハイツ』は、奇跡的と言っていいほどに気恥ずかしさ係数ゼロの作品であり、歌と踊りが、驚くほど素直に目と耳に馴染んでくるミュージカルだった。
正直、ミュージカル演出(特に編集)が優れて傑出しているとも思わないし、全体的に冗長と感じてしまったのも事実。それでも筆者は、『イン・ザ・ハイツ』がミュージカル映画のニュー・スタンダードに足り得る作品だと考えている。その理由について、具体的に解説していこう。
ぜひご一読ください!
DATA
STAFF
- 監督/ジョン・M・チュウ
- 脚本/キアラ・アレグリア・ヒューディーズ
- 製作/リン=マニュエル・ミランダ、キアラ・アレグリア・ヒューディーズ、スコット・サンダース、アンソニー・ブレグマン、マーラ・ジェイコブス
- 製作総指揮/デビッド・ニックセイ、ケビン・マコーミック
- 制作会社/ワーナー・ブラザース、5000ブロードウェイ・プロダクションズ
- 原作/リン=マニュエル・ミランダ
- 撮影/アリス・ブルックス
- 音楽/リン=マニュエル・ミランダ
- 編集/マイロン・カースタイン
- 美術/ネルソン・コーツ
- 衣装/ミッチェル・トラバーズ
CAST
FILMOGRAPHY
- イン・ザ・ハイツ(2021年/アメリカ)
- ウィキッド ふたりの魔女(2024年/アメリカ)
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