早川書房が発行するSFマガジンのオールタイムベストSFで、栄えある第1位を獲得したテッド・チャンの傑作短編小説「あなたの人生の物語」。このSFクラシックを鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化し、興行的・批評的にも大きな成功をおさめた作品が『メッセージ』だ。日本では、「宇宙船の造形がスナックお菓子のばかうけに似ている!」ということでも話題になったが、実際の映画はそんな“ゆるふわイメージ”を吹き飛ばすくらい、超緻密に設計されたハードSF。本稿では、映画『メッセージ』に秘められた“ループ構造”を解き明かしつつ、映画のテーマを深掘りしていこう。
映画『メッセージ』あらすじ
突如、世界各地に現れた12の巨大な宇宙船。アメリカ軍から協力を要請された言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)は、地球に飛来した目的を解き明かすため、生物学者イアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)と共に異星人とのコンタクトを試みる。異星人が使う言語を解読していくなかで、ルイーズは時間を行き来するような不思議な感覚を覚えるようになる。やがて異星人が地球にやってきた本当の理由が解き明かされた時、世界は未曾有の危機を迎える…。
※以下、映画『メッセージ』のネタバレを含みます
ぜひご一読ください!
- 原題/Arrival
- 製作年/2016年
- 製作国/アメリカ
- 上映時間/116分
- ジャンル/SF
- 監督/ドゥニ・ヴィルヌーヴ
- 脚本/エリック・ハイセラー
- 製作/ショーン・レビ、ダン・レビン、アーロン・ライダー、デヴィッド・リンド
- 製作総指揮/スタン・ブロドコウスキー、エリック・ハイセラー、ダン・コーエン、カレン_ランダー、トーリー・メッツガー、ミラン・ポペルカ
- 原作/テッド・チャン
- 撮影/ブラッドフォード・ヤング
- 音楽/ヨハン・ヨハンソン
- 編集/ジョー・ウォーカー
- 美術/パトリス・バーメット
- 衣装/レネー・エイプリル
- SFX/ルイ・モラン
- エイミー・アダムス
- ジェレミー・レナー
- フォレスト・ウィテカー
- マイケル・スタールバーグ
- マーク・オブライエン
- ツィ・マー
- 複製された男(2013年/カナダ、スペイン)
- プリズナーズ(2013年/アメリカ)
- メッセージ(2016年/アメリカ)
- ブレードランナー 2049(2017年/アメリカ)
