「『バレリーナ:The World of John Wick』ゲーム空間としての都市、サバイバーとしての暗殺者」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。
トム・クルーズの『ミッション:インポッシブル』シリーズ、マット・デイモンの『ボーン』シリーズ、リーアム・ニーソンの『96時間』シリーズ、デンゼル・ワシントン主演の『イコライザー』シリーズ、ベン・アフレックの『 ザ・コンサルタント』シリーズ。
これらのシリーズは、いずれも主演俳優の存在感とスター性が物語の中核であり、キャラクターがブランドそのものになっている。そうなると、どんな大ヒット映画シリーズであろうと、制作サイドはスピンオフを作りづらい。別キャラを立てても、観客が同じブランドと認識できなくなるからだ。
ジェレミー・レナーが主演した『ボーン・レガシー』(12)や、クライヴ・スタンデンが主演したテレビドラマの『96時間 ザ・シリーズ』(17-18)は、興行的(視聴率的)にも批評的にも大成功とは言い難いものだった。主役交代は、ブランド毀損のリスクが大きい。もちろん、トム・クルーズやデンゼル・ワシントンくらいのトップ俳優になると、脚本や企画の最終承認に強く関与するため、自分が出演しないスピンオフにはGOサインを出さないという事情もあるだろう。いずれにせよ、スピンオフは茨の道なのである。
だが、『ジョン・ウィック』シリーズだけは事情が異なる。確かにこの映画も、キアヌ・リーブス演じる伝説的な殺し屋ジョン・ウィックが物語の中核だった。だがそれ以上に、作品をかたちづくる世界観があまりにも特異。舞台は現代のニューヨークやローマ、パリだが、殺し屋が暗躍する裏社会設定が謎すぎるのだ。
ぜひご一読ください!
DATA
STAFF
- 監督/レン・ワイズマン
- 脚本/シェイ・ハッテン、エメラルド・フェネル
- 製作/ベイジル・イヴァニク、チャド・スタエルスキ、エリカ・リー
- 製作総指揮/キアヌ・リーブス、ルイーズ・ロズナー、ケバン・バン・トンプソン、ケイリー・スモーリー・ロモ、シェイ・ハッテン
- 音楽/タイラー・ベイツ、ジョエル・J・リチャード
- 編集/ニコラス・ランドグレン、ジェイソン・バランタイン
- 美術/フィリップ・アイビー
- 衣装/ティナ・カリバス
CAST
FILMOGRAPHY
- バレリーナ The World of John Wick(2025年/アメリカ)
SERIES
- ジョン・ウィック コンセクエンス(2023年/アメリカ)
- バレリーナ The World of John Wick(2025年/アメリカ)