デヴィッド・リンチが2025年1月15日にこの世を去ってから、1年という月日が流れた。
彼がいなくなった世界は、まるで甘美な夢から醒めた後のように、ぽっかりとした空洞が空いている。私たちは今なお、彼が遺した深い闇の縁に立ち尽くしたままだ。かくいう筆者も、そのひとり。しかし、この喪失の痛みの中でこそ、彼の芸術の本質はより鮮烈に浮かび上がってくるはずだ。
現在、映画館では彼のフィルモグラフィーにおいて、最も極端な2作品が4Kリマスター版としてスクリーンに蘇っている。ディズニーが配給したロードムービー『ストレイト・ストーリー』(1999年)と、狂気に満ちた3時間の実験作『インランド・エンパイア』(2006年)。一見、水と油のように見えるこの2作だが、リンチという画家の視点を通せば、これらは同じコインの裏表――彼が統一場(Unified Field)と呼ぶ意識の源泉から釣り上げられた、異なる種類の“大きな魚”であることが見えてくる。
ぜひご一読ください!
- イレイザーヘッド(1977年/アメリカ)
- エレファント・マン(1980年/イギリス、アメリカ)
- ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間(1992年/アメリカ、フランス)
- ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間(1992年/アメリカ、フランス)
- ロスト・ハイウェイ(1997年/アメリカ)
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