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2022/12/28

『愛のメモリー』(2022)の考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました

『愛のメモリー』あらゆるオブセッションが絡み合う、アンチモラルなラブストーリー ※注!ネタバレ含みます。」という考察/解説レビューをCINEMOREに寄稿しました。

『ファントム・オブ・パラダイス』(74)、『キャリー』(76)という両傑作の間に挟まれる形でひっそりと公開された、『愛のメモリー』(76)。ブライアン・デ・パルマのフィルモグラフィーの中でもあまり顧みられることの少ない小品だが、筆者は極めて重要な映画だと考えている。デ・パルマが敬愛するアルフレッド・ヒッチコックからの影響が濃厚に刻印された映画だからだ。『愛のメモリー』の原題は『Obsession(オブセッション)』だが、それはまさにデ・パルマのヒッチコックに対する<強迫観念>に他ならない。

そしてこの物語は、完全にヒッチコックの傑作『めまい』(58)を参照している。刑事を辞めたばかりの主人公スコティ(ジェームズ・スチュワート)は、身辺調査を依頼されたマデリン(キム・ノヴァク)を愛するようになるが、転落事故で彼女は帰らぬ人に。失意に暮れるスコティのもとに、彼女に瓜二つのジュディという女性(キム・ノヴァク)が現れて…というのが、『めまい』のざっくりとしたあらすじである。

一方の『愛のメモリー』は、こんな感じ。やり手の実業家マイケル(クリフ・ロバートソン)は、結婚10周年を迎えた記念の夜に、妻エリザベス(ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド)と娘エイミーを誘拐事件で失ってしまう。やがて十数年の時が過ぎ、仕事でフィレンツェを訪れたマイケルは、亡き妻に生き写しの女性サンドラ(ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド)と出会う。恋に落ちた二人は婚約を果たすが、忌まわしい誘拐事件が再び繰り返されてしまう。

ぜひご一読ください!

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